字光式ナンバープレートとは

字光式ナンバープレートの概要・構造

“電光ナンバー”や、“光るナンバー”と言われるナンバープレートは正式名称を『字光式ナンバープレート』と言います。
字光式ナンバープレートは1970年、北海道でナンバープレートの視認性向上を目的に、登録車(普通車)で交付が開始されました。

字光式ナンバープレートの概要・構造:イメージ1
字光式ナンバープレートの概要・構造:イメージ2

通常のナンバープレート(正式名称はペイント式と言います)は全てアルミでできていますが、
字光式ナンバープレートは板本体はアルミですが、透明なプラスチックの文字をはめ込んでいます。

【字光式】

(アルミの板にプラスチックの文字を
はめ込んでいます。)

字光式ナンバープレートの概要・構造:光学式

【ペイント式】

(すべてアルミでできています。)

字光式ナンバープレートの概要・構造:ペイント式字光式ナンバープレートの概要・構造:ペイント式

字光式ナンバープレートの裏側に、専用の照明器具を取り付けることで、
文字に光が透過して発光する仕組みとなっています。

字光式ナンバープレートの概要・構造:仕組み1
字光式ナンバープレートの概要・構造:仕組み2
字光式ナンバープレートの概要・構造:ペイント式

❶照明器具本体

❷字光式ナンバープレート

❸飾り枠

軽自動車用字光式ナンバープレートの開発

旭化成テクノプラスでは史上初の軽自動車用字光式ナンバープレートを独自開発し、
国土交通省の認可を経て2002年より全国の軽自動車用字光式ナンバープレートの製造を開始しました。
軽自動車の黒い文字は、登録車の様に光の透過で発光ができない為、
皆既日食の“ダイアモンドリング”をヒントに文字の輪郭を発光させるというアイディアによって実現を可能としました。

ダイアモンドリング

【軽自動車用】

【軽自動車用】文字の輪郭が発光

文字の輪郭が発光

【登録車用】

【登録車用】文字全体が発光

文字全体が発光

字光式ナンバープレートの種類

車の規格や使用用途に合わせて、大きさや色が変わります。登録車は封印が必要です。
軽自動車用の字光式ナンバープレートは事業用がありません。
また字光式ナンバープレートはデザインナンバープレート(図柄入り)に対応していません。

自家用 事業用 規格 封印
登録 中板
(330×165mm)
自家用:登録 中板 事業用:登録 中板 軽自動車以上の
大きさの自動車


封印
登録 大板
(440×220mm)
自家用:登録 大板 事業用:登録 大板 車両総重量8t以上、最大積載量5t以上。
または乗車定員30名以上の車両
軽 中板
(330×165mm)
自家用:軽 中板 ×
軽字光式に事業用無
排気量660cc以下、長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下の三輪および四輪自動車 ×

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厳しい試験基準をクリアした旭化成テクノプラスの照明器具

旭化成テクノプラスは、1994年に登録車用の電球式照明器具の開発からスタートしました。
従来は照明器具の筐体が金属でありましたが、樹脂に変更し、軽量、低価格化を実現しました。
(現在電球式の製造・販売は終了しています。)
2008年よりLEDタイプの照明器具の販売を開始し、字光式ナンバープレートがより美しく、
より見やすく見えるように、様々なアイディアを出し製品開発を進めております。

LEDタイプ 外観
LEDタイプ 内部

字光式ナンバープレートは、ナンバープレートと番号灯の2つの機能を有する為、
道路運送車両法施行規則第11条3項および道路運送車両の保安基準第36条に適合している必要があります。
当社製品は同法律に準拠した11項目の試験規格に適合した車検対応製品です。
(試験項目 1視認性、2輝度、3色度、4耐温度、5耐水、6耐絶縁、7耐衝撃、8耐振動、9耐じん、10耐揮発油、11耐塩水)

【輝度測定試験の様子】

【輝度測定試験の様子】