第94回日本陸上競技選手権大会

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2010年6月4日〜6日/香川

 

 

男子5000m決勝1(大西智也・深津卓也)   男子5000m決勝2(大西智也)   男子5000m決勝3(大西智也)

 

 

大西、2種目で、トップと僅差の大活躍!

第94回日本選手権が4〜6日で丸亀市で開催されました。四国での開催は初めてです。

瀬戸口賢一郎、岩井勇輝、堀端宏行、大西智也の4名が出場した初日の10000mは、気温28度の厳しいレースになりました。

岡本選手(中国電力)が先頭に立ち、スローペースで展開しました。

5000mを14分32秒で通過後、宇賀地選手(コニカミノルタ)がロングスパートを掛けると、井川選手(大塚製薬)が追いつき、先頭は2人になりました。

岩井が第2グループの先頭に立って前を追いましたが、ペースが上がず、代わって北村選手(日清食品)が前に出て、先頭集団に追い付きました。

岩井は離れてしまいましたが、集団の下位で大西が粘りました。

ラスト一周で8人の競いになり、竹沢選手(SB食品)が優勝、大西は竹沢選手から3秒15遅れ、惜しくも5位でした。

期待の岩井は8000mで後退して12位、瀬戸口と堀端は5000mからのペースアップに対応できませんでした。

 

 

男子10000m決勝1(大西智也・瀬戸口賢一郎・岩井勇輝)   男子10000m決勝2(岩井勇輝)   男子10000m決勝3(堀端宏行)

 

 

2日目に行われた女子1500m決勝には、前日の予選を2位で通過した宗由香利が出場しました。
レースは比較的スローペースで進み、ラスト300mからの勝負になりましたが、最後が伸びずに5位に終わりました。

最終日の5000mに大西、荒川丈弘、豊後友章、深津卓也、河添俊司が出場しました。
2周目からオープン参加のカロキ選手(SB食品)が先頭に立ちましたが、同じくオープン参加のマサシ選手(スズキ)がペースを上げて独走になりました。

カロキ選手に竹沢選手(SB食品)と松岡選手(大塚製薬)が付きましたが、大西と深津は後ろの集団で我慢しました。

竹沢、松岡両選手が先頭から離れて後続集団に吸収されると、日本人のトップ競いがし烈になりました。

ラスト1周で先頭集団は9人。残り200mで、松岡選手と大西の2人がリードしました。

大西は、かぶせるように松岡選手を追い込みましたが、わずかに及ばず、惜しくも2位でゴールしました。
終始アウトコースでレースを進めた大西には、最後の脚が残ってなかったようです。

最後は離されましたが、深津も良く粘り、7位入賞、大西と共に僅かながら、自己記録更新です。
大西と深津の、流れに乗るセンスの良さが光ったレースでした。

荒川、豊後、河添は集団の後方で走り、レースに参加できないまま終わりました。
練習では入賞した二人と遜色のない走りを見せていただけに、残念な結果でした。

 

 

女子1500m決勝1(宗由香利)   男子5000m決勝4(河添俊司・大西智也・深津卓也)

 

 

第94回日本陸上競技選手権大会結果

男子10000m決勝
5位 大西智也 28分46秒23
11位 岩井勇輝 29分12秒02
14位 堀端宏行 29分28秒90
16位 瀬戸口賢一郎 29分42秒50
男子5000m決勝
2位 大西智也 13分40秒52 (自己新)
7位 深津卓也 13分42秒96 (自己新)
18位 荒川丈弘 14分06秒19
25位 豊後友章 14分16秒79
26位 河添俊司 14分19秒96

 

選手のコメント

<大西選手のコメント>
  大西智也

初めての日本選手権で2種目に出場するのは緊張もしましたが、大きな舞台でレースができることが楽しみでした。
初日の10000mは、前半の位置取りは悪くなかったのですが、中盤辺りから集団の後ろにつくような消極的な走りをしてしまいました。
ペースの上がりに対応できず、その結果、ラストは先頭からこぼれてきた選手を拾うだけになってしまいました。
なんとか5位で入賞できましたが課題が残るレースになりました。

中一日空いての5000mでは、10000mの反省を少しでも活かそうと思い、前半から集団の前の方でレースを進めました。
その結果、後半のペースアップにも対応することが出来、ラスト勝負に臨むことができました。
最後の競り合いで負けてしまいましたが、日本人2位でゴールすることができました。

今回、2種目に出場して課題や足りないものが改めて判り、良い経験になりました。
これからもっと力を付けて、勝つレースができるよう頑張ります。

 
<深津選手のコメント>
  深津卓也

大会の10日前に膝をケガをして、出場出来るか、出来ないかの瀬戸際でしたが、浅野トレーナーのケアで出場出来るところまで回復しました。
調整がずれ込んだりして、いろいろ不安がある中での試合だったのですが、7位に入賞できたのは嬉しかったです。
また、ラストの弱さという自分の課題が見つかったので、これを克服して上位入賞できるよう頑張りたいと思います。
先輩の大西さんが2位という素晴らしい結果を出したので、先輩の背中を見ながらこれからも努力して行きます。

 

 

 

選手のプロフィールは こちら

 



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