グランツール九州
2011年10月30日〜11月6日/九州各県
【第1ステージ】 10月30日/長崎〜ハウステンボス
初日は2位発進!
グランツール九州が10月30日に長崎をスタートしました。
初日はハウステンボスまでの6区間82.8kmで行われました。
1区の出口和也はスローペースのレースをラストスパートで征し、2位の福岡県に1秒差で佐々木悟に中継しました。
佐々木は1kmで脇腹に差し込みが来て、5km手前から長崎、福岡から遅れてしまいました。ゴールまで回復せず、福岡に2分27秒差の3位に後退しブレーキになりました。
激しく雨が降る中、3区の森賢大と4区の白石賢一は見えない敵を追っかけましたが差は詰まらず森は、トップ13秒差で区間3位、白石はトップと4秒差の2位でした。
更に強まった雨を浴びながら5区の荒川丈弘が激走して、一時2分30秒差まであったトップの長崎を1分16秒差に詰めました。
アンカーの佐藤智之はアップダウンコースを快調に飛ばし、ラスト2kmで福岡の飛松選手(安川電機)に追い付き、振り切ってトップの長崎を23秒差までに詰めて2位でゴールしました。
佐々木のブレーキが悔やまれるレースでした。
選手のコメント
<出口選手のコメント> | |
今回グランツール九州の初日の1区を走らせてもらいましたが福岡、長崎に差をつけてこなければならないのに秒差で渡してしまいました。 |
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<荒川選手のコメント> | |
今回、1日目の5区を走りました。タスキを受け取った時に、2位の福岡と約2分差がありましたが、自分が前の走者が見えるところまで詰めれば、次の智之さんが順位を上げてくれると信じて最初から突っ込みました。 |
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<佐藤選手のコメント> | |
第1ステージの6区12.2kmを走りました。 |
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第1ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 長崎〜東長崎 | 15.1 | 出口和也 | 46分10秒 | 1 | |
2 | 東長崎〜諫早 | 17.7 | 佐々木悟 | 56分02秒 | 4 | |
3 | 諫早〜大村 | 14.0 | 森賢大 | 42分21秒 | 3 | |
4 | 大村〜千綿 | 12.8 | 白石賢一 | 38分51秒 | 2 | |
5 | 千綿〜川棚 | 11.0 | 荒川丈弘 | 32分29秒 | 1 | |
6 | 川棚〜ハウステンボス | 13.2 | 佐藤智之 | 36分30秒 | 1 |
【第2ステージ】 10月31日/佐世保〜佐賀
足立と河添が連続区間賞で一時はトップに!
2日目は佐世保から佐賀県庁前までの6区間74.0kmで行われました。
1区の松尾良一はラスト1kmで福岡県と長崎県に離されて23秒差の3位でした。
2区の東野賢治は最初の3kmで福岡に一気に23秒離されましたが、前の長崎を抜き2位に上がりました。
後半は福岡との差は変わらず、50秒差の2位で3区の足立知弥にタスキを渡しました。
足立は一時、1分02秒まで差を広げられましたが、後半よく粘って盛り返し、福岡の中野選手(安川電機)に5秒勝って区間賞を獲得しました。
4区の河添俊司は45秒差をじわりじわり縮め、ラスト1kmで福岡を捉え、1秒差のトップで一般ランナーの柴田選手(西都市役所)に中継しました。
柴田選手は良く走り、41秒差の2位で同じく一般ランナーの、竹崎選手(宮崎産経大)に繋ぎました。
竹崎選手は区間7位の走りでトップの福岡に3分52秒差でゴールしました。
選手のコメント
第2ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 佐世保〜早岐 | 9.4 | 松尾良一 | 29分14秒 | 3 | |
2 | 早岐〜有田 | 12.2 | 東野賢治 | 38分45秒 | 2 | |
3 | 有田〜武雄 | 15.3 | 足立知弥 | 46分15秒 | 1 | |
4 | 武雄〜肥前山口 | 14.2 | 河添俊司 | 43分47秒 | 1 | |
5 | 肥前山口〜小城 | 11.3 | 柴田省吾 (西都市役所) |
36分41秒 | 2 | |
6 | 小城〜佐賀 | 11.5 | 竹崎翔里 (宮崎産経大) |
38分12秒 | 7 |
【第3ステージ】 11月1日/鳥栖〜熊本城
全員区間賞で初のステージ優勝!
第3ステージは鳥栖から熊本城までの6区間91.9kmで行われました。
1区の豊後友章がスタートから先頭に立ち、2位の福岡に31秒差をつけてトップで2区の深津卓也に中継しました。
深津は快調に飛ばし、更に差を広げ2分02秒になりました。
3区の丸山文裕も、気温が上昇する中を我慢の走り見せ、この区間だけで福岡に2分58秒勝ちました。
5区の瀬戸口賢一郎も、若干差を広げ、区間賞を獲得しました。
気温が28度に上がり、夏を思わせる日差しの中、岩井勇輝が田原坂を駆け上がり、5分47秒差でアンカーの清水将也にタスキを渡しました。
清水は福岡の前田選手(九電工)に14秒勝ち、ステージ完全優勝のテープを切りました。累計でも福岡を交わしてトップに立ちました。
選手のコメント
第3ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 鳥栖〜久留米 | 10.4 | 豊後友章 | 30分36秒 | 1 | |
2 | 久留米〜船小屋 | 15.3 | 深津卓也 | 44分56秒 | 1 | |
3 | 船小屋〜大牟田 | 20.0 | 丸山文裕 | 60分59秒 | 1 | |
4 | 大牟田〜玉名 | 20.2 | 瀬戸口賢一郎 | 63分34秒 | 1 | |
5 | 玉名〜植木 | 14.4 | 岩井勇輝 | 43分05秒 | 1 | |
6 | 植木〜熊本城 | 12.4 | 清水将也 | 37分58秒 | 1 |
【第4ステージ】 11月2日/八代〜薩摩川内
5個の区間賞で快勝!
第4ステージは八代から薩摩川内までの8区間122.1kmで行われました。
気温は高めでしたが、曇りの天候で昨日よりは良いコンディションになりました。
スタート直後から堀端宏行とジュグナ選手(鹿児島・第一工業大)が飛び出しました。
出身高校から出身小中学校までの地元のコースで力んだのか、2kmで5秒離されましたが、5kmで追い付きました。
ラストスパートで2秒負けて足立知弥に中継しました。
足立は鹿児島を交わしてトップに立ちましたが、前半は動きが悪く、やや福岡に詰められました。しかし、後半に粘りをみせ区間賞の走りでした。
3区の荒川丈弘は、タスキを受けとると軽快に飛び出し、福岡を1分56秒離し、文句なしの区間賞でした。
4区の河添俊司は、足立同様に前半18秒詰められましたが、後半頑張って逆に10秒勝って区間賞でした。
5区の出口和也は、向かい風のアップダウンコースを無難にまとめて区間賞の走りでした。
難コースの6区を佐藤智之が走りました。長崎の吉井選手(SUMCO)に辛うじて5秒差で勝って区間賞を獲得しました。福岡には1分57秒勝ちました。
7区の一般ランナーの米倉選手(宮崎市役所)は、最後で疲れましたが、しっかり繋ぎました。
8区の森賢大は思う様に走れず、福岡の小西選手(トヨタ九州)に1分28秒詰められましたが、ステージ優勝のテープを切りました。
累計で2位福岡との差は5分45秒になりました。
選手のコメント
<堀端選手のコメント> |
今回、初出走は4日目1区を走りした。 |
<森選手のコメント> |
今回は地元、鹿児島のアンカーを走らせて頂きましたが、福岡との差を詰められてしまい、自分の役割を果す事が出来ませんでした。 |
第4ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 八代〜日奈久 | 9.6 | 堀端宏行 | 28分22秒 | 2 | |
2 | 日奈久〜田浦 | 13.8 | 足立知弥 | 42分15秒 | 1 | |
3 | 田浦〜湯浦 | 14.4 | 荒川丈弘 | 42分49秒 | 1 | |
4 | 湯浦〜水俣 | 17.0 | 河添俊司 | 52分14秒 | 1 | |
5 | 水俣〜出水 | 17.6 | 出口和也 | 55分01秒 | 1 | |
6 | 出水〜阿久根 | 19.6 | 佐藤智之 | 59分29秒 | 1 | |
7 | 阿久根〜西方 | 12.8 | 米倉伸一 (宮崎市役所) |
41分08秒 | 2 | |
8 | 西方〜薩摩川内 | 16.5 | 森賢大 | 54分19秒 | 3 |
【第5ステージ】 11月3日/鹿児島〜都城
佐々木が前走の汚名返上、アンカーの清水が連続金星!
第5ステージは鹿児島から都城までの5区間71.3kmで行われました。
スタートの9時で25度まで気温が上がり、薄日の差す暑いコンディションになりました。
暑さの苦手な豊後友章を涼しいはずの1区に起用しましたが、予定以上に気温が上昇しました。
豊後は中間過ぎで福岡の中野選手(安川電機)から遅れ、最後は意識もうろうで、蛇行する大ブレーキになってしまいました。
先頭の福岡から2分35秒差の5位発進で2区の佐々木悟にタスキを渡しました。
初日に腹痛でブレーキになった雪辱を期した佐々木は、佐賀、大分、鹿児島を抜いて福岡を追いかけました。
ラスト3kmで福岡を抜き去り、逆に37秒の差をつけて3区の東野賢治に中継しました。
東野は亀割峠に挑みましたが、後半にペースが落ち、福岡の飛松選手(安川電機)に追い上げられましたが、辛うじて2秒差の首位で一般ランナーの横山選手(旭化成延岡)へタスキを渡しました。
横山選手は、福岡の吉川選手(九電工)選手に、中継後に抜かれ2分20秒の差を付けられました。
アンカーの清水将也は、前半で安川電機の横綱ランナー、北島選手に13秒離されましたが、後半に粘って徐々に取り戻し22秒勝ちの区間賞を獲得しました。
第3ステージで、九電工の横綱ランナー、前田選手を破った走りに続き、連続で『金星』を上げる走りでした。
累計では1分58秒詰められましたが、首位はキープしました。
選手のコメント
第5ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 鹿児島〜重富 | 17.4 | 豊後友章 | 55分33秒 | 5 | |
2 | 重富〜東国分 | 17.6 | 佐々木悟 | 53分55秒 | 1 | |
3 | 東国分〜牧野原 | 12.0 | 東野賢治 | 42分10秒 | 2 | |
4 | 牧野原〜通山 | 11.2 | 横山慶尚 (旭化成延岡) |
36分49秒 | 5 | |
5 | 通山〜都城 | 12.8 | 清水将也 | 39分46秒 | 1 |
【第6ステージ】 11月4日/宮崎〜延岡
1区の出口が快走、独走で延岡に凱旋!
第6ステージは宮崎県庁から延岡市役所までの6区間86.7kmで行われました。
1区の出口和也は7kmでスパートし長崎のエース木滑選手(三菱重工)を振り切り独走で2区の深津卓也にタスキを渡しました。
深津は雨の中を快調に飛ばし差を更に広げました。
3区の岩井勇輝は沿道の声援に手を振る余裕で、4区の丸山文裕へ2位福岡に4分以上の大差を付けて中継しました。
丸山は福岡を抜いた長崎の森選手(SUMCO)に10秒負けましたが、福岡の前田選手(九電工)には5秒勝ちました。
5区の白石賢一は区間賞の走りで後続と6分04差になりました。
アンカーの堀端宏行は雨が時折激しく降る中、区間賞の走りで延岡の市街地を走り抜けました。
2位の福岡に8分54秒差の圧勝でした。累計で12分41秒差になりました。
第6ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 宮崎〜広瀬 | 13.7 | 出口和也 | 41分08秒 | 1 | |
2 | 広瀬〜高鍋 | 14.7 | 深津卓也 | 44分26秒 | 1 | |
3 | 高鍋〜都農 | 16.5 | 岩井勇輝 | 51分08秒 | 1 | |
4 | 都農〜幸脇 | 11.1 | 丸山文裕 | 33分42秒 | 2 | |
5 | 幸脇〜日向 | 10.5 | 白石賢一 | 31分24秒 | 1 | |
6 | 日向〜延岡 | 20.2 | 堀端宏行 | 60分50秒 | 1 |
【第7ステージ】 11月5日/大分〜小倉
7区と8区で屈辱の繰り上げスタート!
第7ステージは大分県庁から北九州市小倉城までの8区間127.3kmで行われました。
1区の森賢大は積極的な走りで中盤から独走になり3位の福岡に1分03秒の差を付けました。
2区の東野賢治は2位に上がった福岡に16秒差に追い上げられました。
3区の一般ランナー蒲生選手(宮崎県教員ク)は中継直後に福岡に交わされ2位に落ちました。
4区の中継は福岡から3分34秒離されてしまいました。
4区の足立知弥は前半から動きが悪く、長崎に追い付かれました。
しばらく並走後ラストスパートで3秒先着しました。
5区の大野龍二は大会直前に高熱で1週間ダウンし、病み上がりの出走になりました。
心配した通り、後半失速して区間3位で福岡との差が4分42秒に広がりました。
6区の一般ランナー柴田選手(西都市役所)には、14.9kmが長過ぎたのか苦しい表情で走り抜き福岡と7分16秒差になりました。
大会ルールの7分差で繰り上げになり、タスキが繋がりませんでした。
7区の瀬戸口賢一郎は繰り上げの集団から抜け出し、区間賞の走りでした。
アンカーは先頭から6分後に繰り上げのため、再び繰り上げスタートに掛かりました。
清水将也は長崎の後ろに付いて終盤にスパートし、2位でゴールしましたが福岡との差は8分10秒になり、昨日の貯金を使い果たしました。
累計で2位福岡と4分31秒差に縮まりました。
選手のコメント
第7ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 大分〜亀川 | 18.2 | 森賢大 | 53分22秒 | 1 | |
2 | 亀川〜赤松 | 12.7 | 東野賢治 | 39分45秒 | 2 | |
3 | 赤松〜山香 | 13.0 | 蒲生功一 (宮崎県教員ク) |
44分13秒 | 8 | |
4 | 山香〜宇佐 | 18.0 | 足立知弥 | 54分18秒 | 3 | |
5 | 宇佐〜中津 | 15.5 | 大野龍二 | 48分42秒 | 3 | |
6 | 中津〜椎田 | 14.9 | 柴田省吾 (西都市役所) |
48分36秒 | 3 | |
7 | 椎田〜苅田 | 17.7 | 瀬戸口賢一郎 | 53分45秒 | 1 | |
8 | 苅田〜小倉 | 18.2 | 清水将也 | 55分32秒 | 2 |
【第8ステージ】 11月6日/小倉〜大分
前半の連続区間賞で逃げ切り、4回目のステージ優勝!
第8ステージは八幡から福岡天神までの6区間83.8kmで行われました。
1区の丸山文裕は長崎の吉井選手(SUMCO)の後ろに付き、ラストで逃げる作戦で臨みました。
前半から長崎、宮崎、福岡の争いになり、13kmで福岡の渡辺選手(トヨタ九州)がスパートすると丸山がすかさず付き、2人になりました。ラストスパートで1秒勝ちました。
2区の荒川丈弘は、福岡の小西選手(トヨタ九州)を3.5kmで降りきると徐々に差を広げ2分23秒にしました。
3個目の区間賞の走りで納戸賞(MVP)を獲得しました。
3区の河添俊司は、マイペースで走り抜き更に差を広げ区間賞の走りで3回連続区間賞で、敢闘賞を受けました。
4区の佐々木悟は雨が上がり、蒸し暑くなった八木山を走りましたが、後半動きが止まり5秒負けの区間2位で5区の一般ランナー岩田選手(宮崎産経大)にタスキを渡しました。
2分57秒差でスタートした岩田選手は、下り坂を福岡に徐々に詰められアンカーの堀端宏行にタスキが渡った時は11秒差になりました。
堀端は快調に走り、福岡に52秒の差でゴールテープを切りました。
累計でも福岡に5分23秒差で総合優勝しました。
ご声援ありがとうございました。
選手のコメント
第8ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 八幡〜直方 | 16.5 | 丸山文裕 | 51分57秒 | 1 | |
2 | 直方〜田川 | 15.8 | 荒川丈弘 | 47分05秒 | 1 | |
3 | 田川〜飯塚 | 14.6 | 河添俊司 | 44分11秒 | 1 | |
4 | 飯塚〜八木山 | 10.8 | 佐々木悟 | 34分32秒 | 2 | |
5 | 八木山〜篠栗 | 10.8 | 岩田貴志 (宮崎産経大) |
33分20秒 | 8 | |
6 | 篠栗〜福岡 | 14.5 | 堀端宏行 | 42分37秒 | 1 |
個人賞
【全体で各1名】 | ||
納戸賞(MVP) | 荒川丈弘 | |
新人賞 | 出口和也 | |
【県別に2名】 | ||
敢闘賞 | 河添俊司 | |
〃 | 出口和也 |
選手のプロフィールは こちら