グランツール九州（九州一周駅伝）の第1次選考会を兼ねた宮崎県長距離記録会が9月1日、延岡西階陸上競技場で開催されました。
http://www.docomoasahi.gr.jp/ggn/

暑さの為、タイムテーブルが15分繰り下げられ、メインレースの男子10000mは17時55分にスタートしました。
旭化成陸上部からは佐藤智之と松尾良一が出場、今春現役を退いた豊後友章と瀬戸口賢一郎も旭化成延岡の所属で参加しました。
現役を退いたとはいえ、豊後と瀬戸口はグランツールを目指して個人練習を積んでおり、闘志満々です。

レースは予想通り、4名が抜け出す展開となりました。
スタートしてすぐに豊後が先頭を引っ張り、400mを66秒で通過すると、その後を松尾、佐藤、瀬戸口がぴったり付きました。

2400mで豊後が後ろに下がると、押し出されるように松尾が先頭に出ました。
その後はペースが落ちると先頭が交代して、引っ張り合う形になりました。

4000mで佐藤、4800mで豊後、5400mで佐藤、6000mで松尾、7200mで佐藤と、先頭が目まぐるしく入れ替わりました。
時折揺さぶりを掛ける場面もありましたが、誰一人遅れることなく、4人の集団のまま残り1周の鐘を迎えました。

残り300mで、松尾が仕掛けましたが振り切ることは出来ず、残り200mで佐藤のスパートを許しました。
佐藤はそのまま差を広げ、ラスト400mを61秒でカバーする走りで逃げ切り、先頭でゴールしました。

最初に勝負をかけた松尾は最後足が止まり、ゴール直前で豊後に交わされ3位、瀬戸口が4位でゴールしました。

暑さの為、記録的には今一歩でしたが、現役選手、退役選手のそれぞれが意地をみせる、見応えのあるレースでした。