グランツール九州2013
2013年10月27日~11月3日/九州各県
【第1ステージ】 10月27日/長崎~ハウステンボス
佐藤と岩井のベテランが踏ん張り首位!
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高松宮杯第62回西日本各県対抗九州一周駅伝競走大会グランツール九州2013が、長崎市平和記念公園前をスタートしました。
第1ステージは、ハウステンボスまでの6区間82.8kmです。
1区の鎧坂哲哉は4.5kmまで集団で自重して走り、そこから一気にスパートすると、福岡県の小椋選手(黒崎播磨)と2人になりました。
小椋選手は2kmほど鎧坂につきましたが、徐々に離れていきました。
中継点では、54秒の差をつけて、2区の荒川丈弘にトップでタスキを渡しました。
荒川は中盤から伸びず、渡邉選手(トヨタ自動車九州)に11km過ぎに追い付かれ、13km手前でスパートされると対応できずに差が広がりました。
最後は踏切にかかって、24秒のロスタイムとなり、中継所では54秒差となりました。
3区の深津卓也は最初から動きが良くありませんでした。
1分27秒差の3位でスタートした長崎県の松村選手(三菱重工長崎)に9kmで追い付かれ、最後は12秒離されて、4区の岩井勇輝に中継。
ロスタイムを差し引くと、累計タイムでは2位での中継となりました。
岩井は、前を行く長崎県の木滑選手(三菱重工長崎)に6km過ぎに追い付くと、2人で競り合いながら走りました。
7km前で福岡県の後藤選手(西鉄)に追い付き、9km手前で一気にスパート、後続を引き離しトップで中継、2位長崎に9秒差、福岡県には48秒差となりました。
5区佐々木悟は、前半は快調な走りでしたが、後半の走りの動きが鈍く、長崎県との差は23秒広げましたが、福岡県からは詰められ、45秒差でアンカー佐藤智之にタスキをつなぎました。
佐藤はベテランらしい粘りのある走りで、アップダウンコースを走り切り、トップでハウステンボスにゴール、ステージ優勝を飾りました。
タイム差は、2位長崎県に60秒、3位福岡県に1分54秒でした。
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第1ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 長崎~東長崎 | 15.1 | 鎧坂哲哉 | 44分11秒 | 1 | |
2 | 東長崎~諫早 | 17.7 | 荒川丈弘 | 54分42秒 | 3 | |
3 | 諫早~大村 | 14.0 | 深津卓也 | 42分20秒 | 3 | |
4 | 大村~千綿 | 12.8 | 岩井勇輝 | 37分42秒 | 1 | |
5 | 千綿~川棚 | 15.6 | 佐々木悟 | 32分33秒 | 3 | |
6 | 川棚~ハウステンボス | 15.6 | 佐藤智之 | 37分29秒 | 1 |
【第2ステージ】 10月28日/佐世保~佐賀
2日連続、ステージ優勝!
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佐世保~佐賀までの6区間74.0kmで、第2ステージが行われました。
1区の足立知弥は残り3kmでスパートし、2位の福岡県の野本選手(安川電機)に19秒の差をつけて、トップでタスキを渡しました。
その後、2区白石賢一、3区丸山文裕と、連続区間賞で、2位福岡との差を1分15秒に広げました。
4区の河添俊司も、その差を1分50秒まで広げる粘りの走りをみせました。
5区大野龍二は後半伸びず、福岡県との差を41秒にまで詰められて、アンカー森賢大へタスキを渡しました。
森は、前半は福岡県の久佐賀選手(西鉄)とほぼ同じペースでしたが、中間過ぎから徐々に差を広げました。
ゴールでは、2位の福岡県に56秒をつけてフィニッシュしました。
この日は、スタートから一度も首位を譲ることなく、2日連続でステージ優勝のテープを切りました。
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第2ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 佐世保~早岐 | 9.4 | 足立知弥 | 28分40秒 | 1 | |
2 | 早岐~有田 | 12.2 | 白石賢一 | 37分14秒 | 1 | |
3 | 有田~武雄 | 15.3 | 丸山文裕 | 45分51秒 | 1 | |
4 | 武雄~肥前山口 | 14.2 | 河添俊司 | 43分27秒 | 2 | |
5 | 肥前山口~小城 | 11.3 | 大野龍二 | 35分07秒 | 2 | |
6 | 小城~佐賀 | 11.6 | 森賢大 | 35分54秒 | 2 |
【第3ステージ】 10月29日/鳥栖~熊本城
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グランツール九州2013、3日目は鳥栖市役所をスタートし、熊本城にゴールするコースで行われました。
1区の中嶋和希は入社1年目、最初で最後のグランツール九州です。
スタートから福岡県の渡辺選手(トヨタ自動車九州)が飛び出し、中嶋は2位集団で我慢をしました。
よく粘り、今後に期待ができる走りをしてくれました。
2区の東野賢治は長崎県の目良選手(三菱重工長崎)に追い付かれましたが、ラスト1km手前からのスパートで一気に突き放しました。
3区、4区はマラソンを控えた幸田高明と、堀端宏行がそれぞれ20km区間を走りました。
2人とも、中間以降にペースダウンし、トップの福岡県チームに迫る走りはできませんでした。
5区の木下潤哉は、中盤で福岡県チームに差を広げられましたが、後半の登りをよく粘って走り、少し挽回しました。
6区アンカーは、主将の清水将也でした。
仕事をしながら頑張る一般ランナーとしての出走です。
福岡県チームに差を広げられましたが、現役時代と変わらない、小気味良いピッチでゴールしました。
累計タイムで福岡県チームに逆転されました。
明日以降の走りに期待します。
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第3ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 鳥栖~久留米 | 10.4 | 中嶋和希 | 31分17秒 | 4 | |
2 | 久留米~船小屋 | 15.3 | 東野賢治 | 46分27秒 | 2 | |
3 | 船小屋~大牟田 | 20.0 | 幸田高明 | 61分55秒 | 3 | |
4 | 大牟田~玉名 | 20.2 | 堀端宏行 | 61分21秒 | 2 | |
5 | 玉名~植木 | 13.6 | 木下潤哉 | 42分57秒 | 2 | |
6 | 植木~熊本城 | 12.4 | 清水将也 (旭化成延岡) |
38分30秒 | 2 |
【第4ステージ】 10月30日/八代~薩摩川内
2位ながらも累計13秒差まで迫る!
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3日目、第4ステージは、鳥栖市役所をスタートし、熊本城にゴールするコースで行われました。
1区は福岡県の酒井(拓)選手(トヨタ自動車九州)が飛び出し、それに佐賀県の井上選手(駒澤大学)が食らいつく展開になりました。
宮崎県の横山選手(旭化成延岡)は、後方の集団でレースを進めましたが、集団はけん制してしまいペースが上がらず、1分41秒の大差がついてしまいました。
2区深津卓也は、出足から走りが鈍く、差を広げられ、先頭の長崎県から2分31秒の3位で岩井勇輝にタスキを託しました。
3区岩井は、アップダウンの厳しいコースで、ベテランの走りをみせてくれました。
長崎県、福岡県との差を着実に詰め、残り1kmで福岡県をとらえ、2位に上がりました。
4区河添俊司は、すぐに福岡県の前田選手(九電工)に追い付かれ、並走しましたが、上りで離されてしまいました。
しかし、下りに入ると走りを切り替えて、長崎県との差を一気に縮めました。
前田選手との差もいったん25秒差まで開きましたが、13秒まで押し返し、区間タイ記録の走りで健闘、後半区間への期待が高まりました。
5区足立知弥は、すぐに福岡県をとらえましたが、長崎県に追い付かれ、3チームが並走になりました。
5Km過ぎに福岡県が離れ、長崎県の吉井選手(三菱重工長崎)との競り合いは残り2kmまで続きましたが、最後は離されてしまいました。
しかし、福岡県との差は1分11秒に広がりました。
6区丸山文裕は、波に乗れず1位長崎県から60秒差、3位福岡県には30秒差と迫られました。
7区米倉選手(宮崎市役所)は、福岡県に追い付かれましたが、その後冷静な走りで、その差を最小限に押さえてくれました。
アンカー森賢大は前が見えない中、自分のペースを守る走りで滑り出しました。
やがて、福岡県との差が徐々に詰まり始め、12kmでついに捉えました。
その後も、攻めの走りで差を広げ、16秒差でゴールしましたが、累計では13秒足らず、首位奪還には至りませんでした。
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第4ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 八代~日奈久 | 9.6 | 横山慶尚 (旭化成延岡) |
30分45秒 | 8 | |
2 | 日奈久~田浦 | 13.8 | 深津卓也 | 42分45秒 | 3 | |
3 | 田浦~湯浦 | 14.4 | 岩井勇輝 | 42分56秒 | 1 | |
4 | 湯浦~水俣 | 17.0 | 河添俊司 | 51分32秒 | 2 | 区間タイ |
5 | 水俣~出水 | 17.6 | 足立知弥 | 53分18秒 | 2 | |
6 | 出水~阿久根 | 19.6 | 丸山文裕 | 60分46秒 | 3 | |
7 | 阿久根~西方 | 12.8 | 米倉伸一 (宮崎市役所) |
41分18秒 | 5 | |
8 | 西方~薩摩川内 | 16.5 | 森賢大 | 53分14秒 | 1 |
【第5ステージ】 10月31日/鹿児島~都城
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第62回グランツール九州、第5ステージは 鹿児島をスタートし、都城にゴールするコースで行われました。
宮崎県チームとしては、地元入りの日となります。
1区は、初出走の出口和也が走りました。
ラストは離されましたが、故障明けの中、よく走りました。
2区の佐藤智之は、安定した走りで福岡に追い付き、終盤振り切り、トップで中継しました。
3区は、木下潤哉が、上り坂の続くコースに挑みました。
上りに入り、福岡に抜かれ大きく差をあけられましたが、終盤は粘りのある走りで、その差を少し詰めてタスキを渡しました。
4区は、脇田選手(都城自衛隊)が地元を目指し、走りました。
たくさんの同僚が応援をする中、熱い粘りのある走りをして、アンカーに繋いでくれました。
5区は、清水将也選手(旭化成延岡)が2回目の登場となりました。
軽快なピッチで刻みましたが福岡に及ばず、地元入りは2位でのゴールになりました。
第5ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 鹿児島~重富 | 17.4 | 出口和也 | 53分31秒 | 3 | |
2 | 重富~東国分 | 17.6 | 佐藤智之 | 53分59秒 | 1 | |
3 | 東国分~牧野原 | 12.0 | 木下潤哉 | 42分05秒 | 2 | |
4 | 牧野原~通山 | 11.2 | 脇田進 (都城自衛隊) |
35分17秒 | 3 | |
5 | 通山~都城 | 12.8 | 清水将也 (旭化成延岡) |
40分45秒 | 3 |
【第6ステージ】 11月1日/宮崎~延岡
1区鎧坂から5区深津まで、連続区間賞で地元延岡入り、3回目のステージ優勝!
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第6ステージは、宮崎県庁前スタート、延岡市役所までの6区間86.7kmで行われました。
1区鎧坂哲哉は、6km過ぎにペースを上げて、赤木選手(西鉄)を引き離し、独走となりました。
2位に58秒差を付けて、2区の荒川丈弘にタスキを渡しました。
荒川は1回目の走りからすると、中盤のペースの落ち込みもなく、快調な走りで、2位に1分59秒差をつけて中継所に飛び込みました。
3区佐々木悟は、荒川同様1回目の走りより動きが良く、アップダウンのコースを快調に走りました。
2位との差は、5分15秒と大きく広がりました。
大差でタスキを受けた、4区白石賢一も、確実な走りで、さらに差を広げました。
5区深津卓也選手は、前半は2位との差が開かない状態でしたが、後半は粘り強く走り、2位との差は7分04秒になりました。
アンカー堀端宏行選手は、前半から動きが悪く、2位福岡の渡辺選手に2分20秒詰められました。
しかし、それでも4分44秒の大差で、延岡市役所にゴールしました。
1区から5区まで連続区間賞、累計で福岡県を1分34秒逆転しました。
また、地元選手に贈られるMIP賞は1区で独走体制をきずいた、鎧坂哲也が選ばれました。
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第6ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 宮崎~広瀬 | 13.7 | 鎧坂哲哉 | 40分01秒 | 1 | |
2 | 広瀬~高鍋 | 14.7 | 荒川丈弘 | 44分28秒 | 1 | |
3 | 高鍋~都農 | 16.5 | 佐々木悟 | 50分36秒 | 1 | |
4 | 都農~幸脇 | 11.1 | 白石賢一 | 34分55秒 | 1 | |
5 | 幸脇~日向 | 10.5 | 深津卓也 | 31分38秒 | 1 | |
6 | 日向~延岡 | 20.2 | 堀端宏行 | 63分04秒 | 2 |
【第7ステージ】 11月3日/大分~小倉
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第7ステージは、大分から小倉までの8区間126.8kmで行われました。
1区幸田高明は、ラストスパートで福岡県を振り切り、1秒差の区間賞で2区佐藤智之にタスキを渡しました。
佐藤は、赤松峠の途中まで先頭をキープしましたが、福岡県のスパートで離され、2位に後退しました。
3区丸山文裕は、14秒差でスタートしましたが、すぐに追い付き、逆にスパートして振り切り、4区の河添俊司に中継しました。
河添は後半伸びず、長崎県に負けてしまいましたが、福岡県との差は広げました。
5区大野龍二は、体調不良と、練習不足でスタートから全く動かず、長崎県と福岡県に抜かれ、3位に後退しました。
6区出口和也は44秒差の福岡県を抜いて逆に1分46秒差を付け、区間賞を獲得した。
7区森賢大は最後の3kmで失速して16秒差の区間2位でした。
アンカー足立知弥は、前半もたついた分長崎県に負けて区間2位で、日間2位のゴールテープを切りました。
福岡県との差は累計で3分42秒に広がりました。
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第7ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 大分~亀川 | 18.2 | 幸田高明 | 53分36秒 | 1 | |
2 | 亀川~赤松 | 12.7 | 佐藤智之 | 39分14秒 | 3 | |
3 | 赤松~山香 | 13.0 | 丸山文裕 | 39分32秒 | 1 | |
4 | 山香~宇佐 | 18.0 | 河添俊司 | 54分37秒 | 2 | |
5 | 宇佐~中津 | 15.5 | 大野龍二 | 50分17秒 | 6 | |
6 | 中津~椎田 | 14.9 | 出口和也 | 45分23秒 | 1 | |
7 | 椎田~苅田 | 17.7 | 森賢大 | 54分29秒 | 2 | |
8 | 苅田~小倉 | 18.2 | 足立知弥 | 54分54秒 | 2 |
【第8ステージ】 11月3日/小倉~福岡
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最終日、第8ステージは、八幡から福岡までの、6区間83.8kmで行われました。
大会直前の故障で、最終日まで調整を行っていた、大西智也と八木勇樹が共に復調ならず、補欠との入れ替えが行われました。
1区の荒川丈弘は、5km過ぎで福岡県を振り切り、44秒差のトップで、2区の岩井勇輝にタスキを渡しました。
岩井は、前半に15秒離しましたが、後半から動きが止まり、逆に差を詰められ、16秒差で3区の白石賢一に中継しました。
白石はさらに12秒差を広げ、4区の木下潤哉にタスキを渡しました。
木下は、前半で55秒まで差を広げましたが、八木山の坂で追い込まれ、辛うじて1秒差で区間賞を獲得しました。
補欠から入れ替え出場となった、5区の稲田選手(宮崎産経大)は、福岡県に抜かれ、区間7位で累計差は2分01秒になりました。
同じく補欠から入れ替えの、6区瀬戸口選手(旭化成延岡)は、5.4km付近で累計タイムで逆転されてしまいました。
最後のグランツール九州、有終の美を飾ることはできず、2分34秒差で総合2位でのゴールとなりました。
なお、それぞれのチーム内2名の敢闘賞には、岩井勇輝と佐藤智之が選ばれました。
第8ステージ結果
区 | 地名 | 距離 | 選手名 | 記録 | 位 | 備考 |
1 | 八幡~直方 | 16.5 | 荒川丈弘 | 52分08秒 | 1 | |
2 | 直方~田川 | 15.8 | 岩井勇輝 | 47分26秒 | 2 | |
3 | 田川~飯塚 | 14.6 | 白石賢一 | 43分59秒 | 1 | |
4 | 飯塚~八木山 | 10.8 | 木下潤哉 | 34分37秒 | 1 | |
5 | 八木山~篠栗 | 10.8 | 稲田淳 (宮崎産経大) |
33分07秒 | 7 | |
6 | 篠栗~福岡 | 14.5 | 瀬戸口賢一郎 (旭化成延岡) |
46分40秒 | 9 |
選手のプロフィールは こちら