気候変動

方針

旭化成グループは、気候変動が将来にわたって事業に影響を及ぼす重大な課題であると認識し、温室効果ガス排出削減をはじめとする気候変動対策に取り組んでいます。
2013年4月から施行された日本経済団体連合会の「低炭素社会実行計画」に日本化学工業協会の加盟企業として参画し、これに沿った活動を進めています。加えて、海外拠点での生産活動の拡大を考慮し、グローバルな削減の指標・目標を設定しています。

旭化成グループの低炭素社会構築に関する活動

  1. 1.旭化成グループから排出される温室効果ガスの把握と削減
    1. (1)新中期経営計画 排出削減目標
    2. (2)スコープ1+2排出量(国内+海外)
    3. (3)スコープ3排出量
  2. 2.製品のライフサイクル全体でのCO2削減貢献
  3. 3.国際貢献の推進
  4. 4.革新的技術の開発

新中期経営計画におけるGHG排出削減目標

【GHG排出削減】 ・GHG排出削減の推移(排出削減設備の導入、設備運転の最適化) ・エネルギーの低炭素化の推進(再生可能エネルギー・LNGの活用等) ・GHG排出削減に向けた技術開発 持続可能な社会へ 【GHG削減貢献】 ・省エネとGHG削減に貢献する事業の拡大(電池セパレータ、軽量化技術、ZEH*、CO2センサ等)*Net Zero Energy House ・クリーンな環境エネルギー社会への新技術の開発、実用化(グリーン水素製造、CO2ケミストリー)

新中期経営計画「Cs+ for Tomorrow 2021」(2019-2021年度)では、持続可能な社会の実現に向けて、製造過程におけるGHG排出削減と、技術・製品によるGHG削減貢献の両側面から取り組むことを方針として掲げました。数値目標として、2030年度のスコープ1+2 (国内+海外)のGHG排出量/売上高を、2013年度比で35%低減することを掲げています。

温室効果ガスの削減の取り組み

旭化成グループのGHG排出量原単位

(指数)100 75 50 25 0 (2013年度=100) 35%低減 2013 2018 2030 (年度)
GHG排出量/売上高

2018年度の当社グループ温室効果ガス排出量原単位は、基準年度である2013年度に対して、28%改善しました。
コモディティ事業の構造改善やN2O分解設備の稼働率向上が主な削減要因です。

スコープ1,2 GHG排出量 (国内・海外)

(万t-CO2e) 600 500 400 300 200 100 0 2014 512万t-CO2e 2015 483万t-CO2e 2016 435万t-CO2e 2017 422万t-CO2e 2018 423万t-CO2e 国内 海外
温室効果ガス排出量の推移(国内+海外)

経営支配権が及ぶ全ての関係会社のGHG排出量と、外販した電気と蒸気の製造に由来するGHG排出量を包含した範囲を、新たな旭化成温室効果ガスの排出量としました。 2018年度のGHG排出量は、スコープ1排出量が315万t-CO2e、スコープ2排出量が108万t-CO2e、スコープ1+2合計で、423万t-CO2eとなりました。 基準年度2013年度のGHG排出量496万t-CO2eに対して、約15%削減しました。 アンモニア、ベンゼン、および、エチレンの生産停止、バイオマス発電の稼働が主な削減要因です。

スコープ3排出量

スコープ3排出量(国内+海外)856万t-CO<sub>2</sub>e 購入した物品、サービス46 資本財29 スコープ1,2に含まれない燃料、エネルギー関連の活動21 上流の輸送・流通25 出張3 従業員の通勤3 販売した製品の使用95 販売した製品の廃棄処理243
スコープ3排出量

従来から、旭化成ファーマを除く旭化成グループ(国内分)(旭化成グループ全体の99%を占める)について、スコープ3排出量を算定してきましたが、2017年度から海外拠点のスコープ3排出量も算定値を開示しました。

国内におけるCO2排出量削減の取り組み

再生可能エネルギーの活用

電力量
2,285千MWh 火力 46.7% 水力 13.6% 買電 39.7%
電源別電力使用比率(2018年度)

当社グループは、延岡地区に9カ所の水力発電所を所有し、グループ国内電力使用量の約14%をまかなっています。この水力発電の利用により、買電した場合と比較すると、年間約18万トンのCO2の排出を抑制しています。
また、2012年8月からバイオマス発電設備が稼働しています。

物流における省エネルギー対策

当社は、環境にやさしい鉄道貨物輸送を推進している企業です。 エコレールマーク

当社は、環境にやさしい鉄道貨物輸送を推進している企業です。
2018年度の当社グループの物流量は、約13億トンキロで、CO2排出量は約10万トンCO2と、2017年度に比べ物流量は約3%、CO2排出量で約1%の増加となりました。当社グループの物流は、すべて委託していますので、物流会社と協力しながら、物流時のエネルギー使用量の削減、環境負荷の低減にさまざまな視点から取り組んでいます。また、自治体が実施している「エコ運搬制度」等の取り組みにも、荷主として積極的に参加しています。
旭化成では、輸送規模あたりのCO2排出量が低い鉄道輸送を利用し続けており、「エコレールマーク」の認定を取得しています。

社有車の低公害車化の促進

当社グループは、営業活動や工場内で使用している車両の低公害車化に取り組み、2018年度は85%の車両を低公害車化しました。