サステナビリティへの取り組みを追求し続けます
旭化成のエラストマー事業は、バイオマス認証原料の活用やカーボンフットプリントの可視化などを通じてサステナビリティに貢献しています。また、エラストマー製品自体が、改質材や相容化材として様々な最終製品のサステナビリティにも貢献しています。
バイオマス認証原料を活用したエラストマー製品をご用意
当社は、ISCC PLUS認証を取得することにより、バイオマス認証原料を用いて生産したエラストマー製品を、認証制度に基づいたマスバランス方式によって割り当て、販売することが可能です。マスバランス方式を用いることにより、エラストマー製品の優れた性能はそのままに、世界のお客様にサステナビリティ対応をご支援致します。
旭化成では、長年にわたる独自技術の蓄積と実績に基づく深い専門知識を活かし、エラストマーの効果的な使用方法に関するアドバイスを提供しています。問題が発生した場合には、迅速に原因を特定し、実用的な解決策を提案することで、お客様の製品開発を全面的にサポートします。
エラストマー製品のカーボンフットプリントの可視化
当社は、独自に開発したシステムを活用することで、カーボンフットプリント(CFP)の可視化を実現しました。当システムによって各エラストマー製品のCFPを明らかにし、それを組み込むお客さまご自身の製品CFP算定を支援します。そしてCFPデータのご提供を通じて、お客さまと共にサプライチェーン全体ひいては社会全体のCFP低減活動を推進していきます。
炭素税などCFPに関する制度が広く導入されていく中で、各制度に応じた水準のCFPデータの把握がより重要になります。当システムは算定するCFPデータの粒度(年別、月別)や範囲(製品全体の平均、製品別)を自由に変更可能で、エラストマー製品に対するお客さまの多彩なニーズにお応えすることが可能です。
エラストマーは最終製品のサステナビリティにも貢献します
旭化成のエラストマーは、樹脂改質材や相容化材として活用可能であり、リサイクルプラスチックやバイオフィラーコンパウンドなどの性能を改善することができます。これにより、様々な最終製品のサステナビリティに貢献しています。
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リサイクルプラスチック活用一般的にマテリアルリサイクルでは、長期使用や熱履歴による「樹脂の劣化」や選別しきれない「異樹脂の混入」による物性の低下が課題となります。タフテック®は、改質材・相容化材として、リサイクル樹脂の物性改善が可能です。
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バイオフィラーコンパウンド活用環境対策の一環として、バイオフィラーを高充填することでプラスチックの使用量を削減する取り組みが注目されています。一般的にバイオフィラーコンパウンドは、曲げや衝撃に弱いという課題がありますが、旭化成のタフテックを相容化材として使用することで、しなやかなコンパウンド品が得られます。
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スチレン系樹脂とバイオPEの相容化旭化成のタフテック®は、相容化材として活用することでスチレン系樹脂にバイオポリエチレン (PE)を配合することを可能にします。これにより、耐衝撃性などの力学物性を低下させることなく、樹脂組成物のバイオマス比率向上を実現します。