HOME > アパート経営・土地活用の知恵袋 > マンスリーレポート > 入居者トレンド > ライフスタイル別に賃貸住宅ニーズを探る
アパート経営・土地活用の知恵袋
マンスリーレポート 最新情報をレポートします

ライフスタイル別に賃貸住宅ニーズを探る

入居者トレンド

タグ :

2018年5月 8日

ライフスタイル別に賃貸住宅ニーズを探る

賃貸住宅のニーズはライフスタイルの変化と共に変わります。"人生100年時代"や"働き方改革"など、それぞれの年代でライフスタイルの多様化が進む中、人々の住まいに対するニーズも多様化しているのです。今、賃貸住宅の最新トレンドの一つは、共通のライフスタイルを持った人たちが入居するコンセプトがはっきりした賃貸住宅にあるのです。

入居者層の年齢幅が拡大し、細分化される

今の入居者ニーズは、単に単身者やファミリーといったカテゴリーでは収まらず、実に多様化しています。特に入居者の年齢層やライフスタイルによって、入居者層が広がり、住まいに求められるニーズはさまざまです。
属性、性別、年齢、ライフスタイルを元に入居者ターゲットを細分化してみました。
30代以降や高齢の単身者とファミリー層ではライフスタイルに合った賃貸住宅に注目が集まっています。

■入居者ターゲットの細分化

学生・社会人UNDER30-家賃重視ながら広さを求める

学生の場合は、まず家賃が絶対条件といえるでしょう。同様に、30歳以下の社会人も家賃にかける費用は限られています。不動産情報サービスのアットホームによる「"UNDER30"私たちの選び方 〜部屋探しのプロセス&マインド〜」(2017-18年全国)によると、学生の平均家賃は4.8万円、社会人で5.6万円でした。
男女別に見ると学生は女性のほうが高く、男性4.5万円、女性5.0万円です。女性は、やはりセキュリティを重視しますので、その分家賃が高めです。社会人は男性のほうが高く、男性5.7万円、女性5.6万円でした。

家賃以外で重視したのは、学生・社会人ともに上位2項目は「通勤・通学時間」と「間取り・広さ」でした。しかし、トップは学生が「通勤・通学時間」、社会人は「間取り・広さ」となっています。
30歳以下の社会人が、今住んでいる間取りは、1Kが最も多く47%。収入が増えるに従い、広い部屋への住み替えニーズがあり、1DK以上も3割ほどいました。
学生はワンルームが多いイメージがありますが、こちらも1Kが最も多いという結果でした。

■現在の部屋の間取り

学生・社会人ともに家賃重視ではあるが、家賃以外では広さを求める傾向にある。社会人は1DK以上が3割程度いる。

中堅社会人-女性が求めるセキュリティに新しいトレンド

社会人も30歳を超えると、徐々に経済的余裕が生まれてきます。また、晩婚化などにより今後は30代〜50代の単身者が増加することが予想されます。30歳以下のニーズにもあったように、社会人は家賃の次に広さを求めています。家賃にお金をかけられるようになった分、1DK、1LDKと広い間取りを求めるようです。
また、働き方改革の進展により在宅勤務が増えれば、通勤時間は今ほど重視されなくなるかもしれません。今でも、部屋の広さや豊かな自然環境を求めて、あえて都心でなく郊外の住まいを選択する社会人がいます。

女性に関しては、広さだけではなく、セキュリティを重視することは言うまでもありません。最近のトレンドとして、単にオートロックや防犯カメラという設備面だけでなく、"あんしん"が見える化されたコンセプト賃貸住宅が注目され人気です。
「ひとり暮らしの安全・安心」調査(旭化成ホームズ(株)くらしノベーション研究所)の結果、女性の安心感を醸成する要素として、「普段の直接的なコミュニケーションは避けたいが、顔が分かることの安心感」「非常時の助け合いに対する意識の高さがある」ということが分かりました。

そこで、『ヘーベルメゾンNew Safole』で取り入れたのが「マナー同意書」です。入居の際に、日常のマナーを守ることや非常時には助け合うことが明記された「マナー同意書」にサインします。これにより、同じ意識を持った人だけが入居していると認識できれば、直接的なコミュニケーションはしなくても、安心を感じるのです。

もう一つの特徴は、エントランスに設けた「おかえりラウンジ」です。
「おかえりラウンジ」には情報掲示板やシェア本棚、植栽、季節の飾り付けなどが施されており、入居者が帰宅した時にホッとできる癒やし効果を与えます。また、あえて外部からこの「おかえりラウンジ」が見えるように設計し、生活感のある空間を見せることで、住人の気配を感じさせます。加えて、しっかりと管理されている雰囲気が、外部から不審者が入りにくくし、防犯効果を高めることができます。
『ヘーベルメゾンNew Safole』については、バックナンバー「設備+"あんしん"で防犯機能を強化する最新賃貸とは?」でも紹介しています。

■エントランスのイメージの違い

30代から50代の単身者は今後も増える。特に女性はセキュリティに関心が高く、設備だけではない「あんしん」を求める。

新婚・子育て世帯- 今のライフスタイルを象徴する住まい

不動産経済研究所が発表した、首都圏の2017年度マンション平均価格は5,921万円となり、1990年度以来の高水準となりました。東京都区部の平均価格は7,008万円です。そう簡単に手が出せる金額ではなくなり、ファミリー層が賃貸住宅に留まっていることが想像できます。

新婚と子育て世帯の入居者ニーズは、このコーナーでもたびたび紹介しているように、それぞれのライフスタイルをサポートしてくれるものが求められています。
新婚については、共働きがほとんどで、今の若い世代のライフスタイルにあった設備が求められています。例えば、ウォークインクローゼット(WIC)。お互いの所有物が多い夫婦には、夫婦別々のWICがあるのが人気です。
また、「夫婦といえども精神的には自立した関係でいたい」という意識が高く、二人だけで過ごす時間を大切にしながらも、一人の時間も大切にしています。それをお互いが尊重する工夫として、パソコンや趣味のスペースとして活用できるデスクコーナーを設置。一人は、リビングの大型ソファでくつろぎ、一人はデスクコーナーに。そんな距離感を実現できるプランになっています。
共働き夫婦二人の賃貸住宅『ヘーベルメゾンfufu』については、バックナンバー「増える共働き夫婦に人気の賃貸住宅とは?」でも紹介しています。

■ウォーキングクローゼット2つのプランニング例

子育て世帯については、日々の暮らしの中で安心して子育てができる環境が必要です。具体的には、「子育てに関する悩みについて気軽に相談できる人や場があること」、「子育てする親同士で話ができること、仲間づくりの場があること」、「子育てに関する情報交換できる人や場があること」。つまり、子育てのコミュニティが必要とされているのです。

子育て共感賃貸住宅『へーベルメゾン母力(BORIKI)』では、住民憲章「子育てクレド」を定めています。クレドには、「子育ての喜びを共有すること」「困ったときはお互い様の精神で助け合うこと」などが書かれ、内容に賛同できる入居者を募集・契約することで、コミュニティ形成をサポートしています。さらに、「お母さん大学(お母さん同士が学び合う場としてつくられたネットワーク)」による「母力サポーターズ」が入居者への子育て相談や、近隣エリアの生活情報の提供、入居者間のコミュニケーションを促す役割を担っています。
子育て共感賃貸住宅『へーベルメゾン母力(BORIKI)』は、バックナンバー「キャンセル待ちが出る、子育てコミュニティ賃貸住宅」でも紹介しています。

「へーベルメゾン母力(BORIKI)」の入居者募集サイト

共働き夫婦二人のライフスタイルを満たす賃貸住宅「fufu」、お母さんが笑顔で子育てできる子育て共感賃貸住宅「母力」は、どちらも多様化するライフスタイルをサポートする機能があって付加価値が高い賃貸住宅です。入居者の満足度が高まるため、長期入居が期待できることがオーナーにとっては大きなメリットだといえます。

新婚、子育て世帯の入居者ニーズは今のライフスタイルをサポートする付加価値をどう付けるかがポイント。入居者の満足が高ければ長期安定経営が可能になる。

高齢者-人生100年時代の新しい住まいの選択肢

人生100年時代、いくつになっても仕事、学び、趣味に充実した人生設計が必要だといわれています。充実したセカンドライフを送るためには、その基本となる住まいのあり方も考える必要があります。今や持ち家は一世代限りというケースが増えています。子どもが独立したあとの家は高齢者夫婦には、必ずしも機能的で快適とはいえないでしょう。
もっとアクティブに生活するために、駅の近くや子ども世帯の自宅近くに引っ越すことが考えられ、新たなニーズとして注目されていましたが、高齢者夫婦が気軽に移り住める賃貸住宅は少ないのが現状です。人生100年時代、元気な高齢者のための賃貸住宅ニーズは、今後も伸びる可能性が大いにあります。

アクティブなシニアにとっては、現状のいわゆる介護施設やサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの施設の部屋は、簡素で狭く、ルールが厳しく賃料が高いため、移り住むにはまだ早いのが実態です。
そこで、賃貸住宅で気軽に住み替えができ、夫婦二人でも十分な広さで、健康面での万が一の不安にもサポートのある、シニア向け安心賃貸住宅『ヘーベルVillage』の人気が高まっているのです。
サポート面では、24時間見守りサービスや社会福祉士等の相談員による毎月一回の定期訪問などがあり、入居者はもちろん入居者の家族にも好評です。
いずれは施設に入居するかもしれませんが、『ヘーベルVillage』は自宅と施設の中間に位置する、元気な高齢者向けの新しい住まいです。
『ヘーベルVillage』は、バックナンバー「アクティブシニアのライフスタイルに応える賃貸住宅」でも紹介しています。

『ヘーベルVillage』の入居者募集サイト

超高齢社会にあっては、元気な高齢者が適正な賃料で、気軽に自由に、安心して暮らすための新しい住まいが必要。このニーズは今後も伸びる可能性が高い。

土地活用・アパート経営の資料プレゼント

セミナー・イベント情報を見る

窓口・WEB・電話で相談する

▲ページトップへ

マンスリーレポートトップへ