2014年4月7日

各位

株式会社ジェイ・エム・エス
旭化成メディカル株式会社

プレスリリース血液透析

HDF療法分野での業務提携について
~相互の強みを活かして透析医療でのQOLを向上~

株式会社ジェイ・エム・エス(本社:広島県広島市、社長:奥窪 宏章、以下「JMS」)と旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:柴田 豊、以下「旭化成メディカル」)は、HDF※1療法分野での業務提携につき基本合意しましたのでお知らせします。

1.業務提携の背景

我が国の透析医療は医療者の卓越した治療技術と国民皆保険による受診率の高さ、加えて国内メーカーの先進的な機器開発により、世界最高水準の治療成績を実現しています。近年その中でも更なる患者様のQOL※2向上を目指したHDF療法が注目されています。

2.業務提携の目的・内容

JMSは、総合医療機器メーカーとして血液透析と腹膜透析の両製品群を取り揃え、特に血液透析の分野では、自動化透析装置を日本で初めて開発し、更にHDF療法に対応させるなど、各種透析機器から透析管理システムに至るまでトータルに手掛けることで透析医療に貢献しています。一方旭化成メディカルは、透析機器メーカーとして医療用中空糸膜の技術と患者様のQOL向上に役立つ透析・血液浄化療法デバイスの提供を通して、透析事業を中心として血液浄化事業を展開しています。

この度、両社はそれぞれの強みを持ちよりHDF療法の普及や発展に貢献するため協力して業務を進めることにつき基本合意しました。具体的には、JMSのQsコントロール※3機能が搭載された新型多用途透析装置の販売開始に合わせ、同装置と旭化成メディカルの血液透析濾過フィルター(ヘモダイアフィルター)との相互販売の業務提携を行うほか、その他のシナジーの具体化に向けて検討していきます。

3.今後の展開

Qsコントロール機能の評価研究や学会展示を通じ、相互の販売協力を強化していきます。また、両社は既に下記の点についても協議を開始しました。

(1)JMSによる、旭化成メディカルが開発を進める透析装置の海外販売の強化。
(2)JMSからの技術ライセンス供与による旭化成メディカルの透析装置の製品強化
更に本年4月より下記の取り組みに関しても協議を開始していく予定です。
(3)相互の技術コンビネーションによる、血液浄化事業分野における医療の効率化への貢献、施設経営への貢献、より安全・安心な治療、患者様のQOL向上や医療現場で働く人々の新たなニーズに応える新技術や新製品の開発。

※1 HDF:Hemodiafiltration(血液透析濾過)…HDFはHD(血液透析)とHF(血液濾過)を組み合わせたもので、双方の長所を併せ持ちます。すなわち、小分子量物質から大分子量物質(低分子蛋白など)までを効率よく除去することができます。

※2 QOL:Quality of Life…「生活の質」人間らしく満足して生活しているかを評価する概念

※3 Qsコントロール…HDF(血液透析濾過)を行う際には通常の血液透析に比べ、大量の補液と除水を行うため、治療中に急激な圧力上昇が発生し、フィルターの目詰まりが起こることがあります。Qsコントロールとは、フィルター膜面にかかる圧力が常に一定となるよう補充液の量を自動制御することで急激な圧力上昇を防ぎ、より安全にHDFを施行するための新しい機能です。この機能はJMSが日本で初めて透析装置に搭載したものです。

ご参考

JMSの概要
(1)名称 : 株式会社ジェイ・エム・エス
(2)所在地 : 広島本社:広島県広島市中区加古町12番17号
       東京本社:東京都品川区南大井1丁目13番5号 新南大井ビル
(3)設立年月日 : 1965年6月12日
(4)代表者 : 奥窪 宏章
(5)資本金 : 74億円
(6)事業内容 : 医療機器、医薬品の製造・販売及び輸出並びに輸入

旭化成メディカルの概要
(1)名称 : 旭化成メディカル株式会社
(2)所在地 : 東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
(3)設立年月日 : 1974年7月24日
(4)代表者 : 柴田 豊
(5)資本金 : 30億円(旭化成株式会社100%出資)
(6)事業内容 : 血液透析事業、アフェレシス事業、輸血関連事業、製薬プロセス事業

以上

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