2022年04月19日

旭化成メディカル株式会社

プレスリリース

次世代抗体医薬品CDMOの米国Bionova Scientific社買収について

 旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:住吉 修吾、以下「当社」)は、バイオ医薬品*1製薬企業への製造プロセス開発受託、抗体医薬品GMP製造*2受託を行うBionova Scientific, LLC(バイオノバ サイエンティフィック、CEO:Darren Head、以下「Bionova Scientific社」)を買収する契約を4月14日(日本時間)に当社の米国子会社を通じて締結しましたので、お知らせします。


1.背景

 旭化成グループでは、バイオプロセス事業*3をヘルスケア領域の成長エンジンの一つと位置付けています。ウイルス除去フィルター「プラノバ」や装置事業などの既存事業に加え、新規成長事業として、2019年にViruSure社(本社:オーストリア)、2021年にBionique Testing Laboratories社(本社:米国ニューヨーク州)を買収し、生物学的製剤*4の安全性(バイオセーフティ)領域での事業展開を積極的に行っています。
 Bionova Scientific社は、バイオ医薬品メーカーに対して製造プロセス開発およびGMP製造の受託サービスを提供しています。とりわけ、製造プロセス開発力は顧客である製薬企業等に高く評価されており、製造が難しい複雑な次世代抗体医薬品*5についても多くの実績を持っています。GMP製造に関してもシングルユースバイオリアクター*6をはじめとする最新の設備を保有しており、新たなバイオ医薬品の急速な成長や抗体医薬品の市場拡大に伴い高まる需要に対応しています。

2.買収の目的と今後の展開

 Bionova Scientific社の買収により、当社はバイオプロセス製品事業、装置事業、バイオセーフティ試験受託サービス事業に加え、製造プロセス開発に強みを持つバイオ医薬品CDMO*7事業を獲得することになります。製造プロセス開発やGMP製造は顧客の製品実現プロセスの中核をなすものであり、Bionova Scientific社の持つノウハウを活かすことで、新薬開発・製造プロセスにおいて次世代抗体医薬品顧客を含む、より幅広い顧客層に多くのサービスを提供することができるようになります。
 当社は今後も、革新的かつ信頼性に優れた製品・サービスを提供し、生物学的製剤の安全性と製造効率向上に貢献するとともに、旭化成グループのヘルスケア領域のさらなる成長を目指してまいります。

 本買収は、当局への届出等の必要な手続きを経てクロージングとなる予定です。

Bionova Scientific社の本社ビル

  Bionova Scientific社の本社ビル    

プロセス開発ラボ

プロセス開発ラボ

培養工程の設備

培養工程の設備

<Bionova Scientific社概要>

 

事業会社名 :

Bionova Scientific, LLC
設立 : 2019年
沿革 : 2014年にプロセス開発受託サービスを提供開始。 2019年にGreat Point Partnersによる出資を受けて、新たにBionova Scientific, LLCとして再発進。
所在地 : 米国カリフォルニア州フリーモント
CEO  : Darren Head (ダレン・ヘッド)
事業内容: バイオ関連企業への製造プロセス開発、抗体医薬品GMP製造サービス、次世代抗体医薬品GMP製造サービス
従業員数: 100名(2022年4月13日時点)

<用語解説>
*1バイオ医薬品:遺伝子工学、細胞培養などのバイオテクノロジーを利用して生産されるタンパク質等を有効成分とする医薬品。Bionova Scientific社は主にモノクローナル抗体に関連したサービスを提供している。

*2GMP製造:GMPとはGood Manufacturing Practiceの略であり、医薬品製造業者が遵守すべき製造に関連する諸基準を定めたものです。GMPの厳格な基準に準拠して医薬品の製造をすることを医薬品GMP製造と呼んでいます。

 

*3バイオプロセス事業:生物学的製剤の製造プロセス(バイオプロセス)で使用される分離剤、膜、装置、およびそれらを組み合わせたシステムを取り扱う事業。

 

*4生物学的製剤:ヒトおよび動物などの生物由来成分を原料とした医薬品。

 

*5次世代抗体医薬品:遺伝子工学的な手法を用いて製造する、普通に取得する通常抗体とは異なるタイプの抗体医薬品で、抗体薬物複合体(ADC)や二重特異性抗体に代表される。

 

*6シングルユースバイオリアクター:使い捨てを前提に設計された樹脂製の培養槽。従来のステンレス製の培養槽に比較し、洗浄が不要である、設置が容易である、汚染リスクが低い等の利点から急速に普及してきている。

 

*7CDMO:Contract Development and Manufacturing Organizationの略である。製薬会社に代わり、バイオ医薬品の製造プロセスの開発や製造そのものを受託する。

(参考)2019年10月31日発表
「オーストリアVirusure Forschung und Entwicklung GmbHの買収」
https://planova.ak-bio.com/jp/about-us/news/2165.php

(参考)2021年12月16日発表
「米国マイコプラズマ受託試験会社を買収、米国におけるバイオセーフティ事業拠点を獲得」
https://planova.ak-bio.com/jp/about-us/news/2536.php

以上

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