2024年11月1日
旭化成メディカル株式会社
旭化成メディカル株式会社、日本における気管内チューブカフインフレータ「TrachFlush®」の販売を開始
旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:四ノ宮 健、以下「旭化成メディカル」)は、AW Technologies Aps(本社:デンマーク・ナアアソンビュー、CEO:Adam Hansen)が開発する気管内チューブカフインフレータ「TrachFlush®(販売名:トラックフラッシュ、以下TrachFlush)」の製造販売届出が完了し、国内での販売を開始することをお知らせします。※1
急性呼吸不全など呼吸機能が著しく低下し、自力で呼吸を十分に行うことができない場合に実施される気管挿管や気管切開による人工呼吸管理では、気道の開放性を維持・改善するために気管吸引が行われます。TrachFlushは、この気管吸引における患者および医療従事者の負荷を軽減することが期待される医療機器です。

「TrachFlush」

「吸気中の急速なカフ収縮/膨張時の気道内フローイメージ」
気管吸引は重要なケアである一方、侵襲的で患者の苦痛を伴う処置であることが課題とされています。※2 この課題に対し、TrachFlushは、誤嚥物や分泌物の肺への垂れ込みを予防することを目的とした「気管チューブのカフ圧維持機能」とともに、低侵襲かつ簡便な気道クリアランスの実現を目的として開発された独自機構の「急速なカフ収縮/膨張機能」を備えています。この機能では、人工呼吸器と連動し吸気サイクル中に急速にカフを収縮/膨張させることで気道内に口腔へ向かうフローを発生させ、気道内の分泌物(痰など)の管理をサポートします。人工呼吸管理中の患者を対象とした臨床研究では、気管吸引が必要となる回数を減少させることが報告されています※3,4。
旭化成メディカルは今後も集中治療を必要とする患者様や集中治療を支える医療従事者の方々に対しさまざまなソリューションを提供していきます。
※1: プレスリリース 「旭化成メディカルとAW Technologies、人工呼吸管理中の気道内分泌物管理サポート機器「TrachFlush」の日本独占販売契約を締結」
※2: 日本呼吸療法医学会 気管吸引ガイドライン作成ワーキンググループ:気管吸引ガイドライン2023〔改訂第3版〕(成人で人工気道を有する患者のための). 呼吸療法. 2024;(41):1-47.
※3: Nielsen et al, Efficacy of an Automated Secretion Removal Technology at Different Inspiratory Pressures. Respir Care 2023;68(11):1502–1509.
※4: Sinnige et al, A Prospective, Longitudinal Study Evaluating the Efficacy of an Automated Secretion Removal Technology. Respir Care 2024;69(8):931–936.
AW Technologies ApSについて
AW Technologies Apsは、2018年に設立されたデンマークの医療機器会社です。ICUで人工呼吸器を使用している患者さまの気道管理分野においてソリューションを提供できるよう革新的な開発に注力しています。
www.trachflush.com / www.awtechnologies.dk
以上