本ホームページ記載のデータ、数値等は、定められた試験法に基づき当社が得た代表値を示したものであり、保証値ではありません。また、これらのデータ、数値は物性の改良のため変更することもあります。 従いまして、ご使用の際には十分にご検討されますようお願い致します。
各ポリオールのポリウレタンへの影響を、定性的に比較すると表の様になります。
PCDは他のポリオールと比較して、耐久性、耐加水分解性、耐薬品性に優れるものの、柔軟性に劣る部分があります。
当社PCD「デュラノール™」は、上述したPCDの特長を維持しつつ、柔軟性を改良しました。
共重合 デュラノール™ C5C6 Copolymer |
C6ホモポリマータイプ PCD C6 Homopolymer |
PCL | PHA | PTMG | |
耐熱性 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | × |
---|---|---|---|---|---|
耐候性 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | × |
柔軟性 | ○ | × | ○ | ○ | ◎ |
防水性 | ◎ | ◎ | △ | × | ○ |
防カビ性 | △~○ | △~○ | × | × | ◎ |
耐オレイン酸性 | ○ | ○ | ×~△ | △ | × |
耐エタノール性 | ○ | ○ | × | △ | × |
デュラノール™の液状タイプ(T5652・G4672・G3452)は取り扱い性と溶剤溶解性に優れます。
溶解度[wt%](25℃での測定値)
液状 | 固形 | ||||
T5652 | G4672 | G3452 | T6002 | T4692 | |
トルエン | 85 | 85 | 80 | 30 | 8 |
---|---|---|---|---|---|
DMF | 85 | 85 | 80 | 20 | 20 |
酢酸エチル | 80 | 80 | 80 | 30 | 10 |
アセトン | 80 | 80 | 75 | 30 | 20 |
メチルエチルケトン | 90 | 85 | 75 | 40 | 10 |
n-オクタン | <1 | <1 | <1 | <1 | <1 |
メタノール | <1 | <1 | <1 | <1 | <1 | イソプロパノール | <1 | <1 | <1 | <1 | <1 |
一般にPCD系ポリウレタンは柔軟性に欠ける傾向がありますがデュラノール™の液状タイプを用いると、柔軟性の付与が可能です。
(ポリウレタンの引張試験)
PCD系ポリウレタンは、ポリエーテル系やポリエステル系と比較して、分解し難いことが認められます。
(100℃の熱水に浸漬したポリウレタンフィルムの分子量変化)
PCD系ポリウレタンは高温で保存した後も高い強度保持率を示します。
(120℃で保存したポリウレタンフィルムの物性変化)
PCD系ポリウレタンは、ポリエーテル系やポリエステル系と比較して、有機溶剤等による膨潤率が小さいことが認められ、デュラノール™の共重合タイプは特に優れています。
(オレイン酸(23℃)に1週間浸漬したポリウレタンフィルムの物性変化)
PCD系の2液ポリウレタン塗料は塗膜の耐摩耗性に優れます。
(2液ウレタン塗料の耐摩耗性)