Q&A

エポラーム®Mに関するQ&A(よくあるご質問)

導入先事例

Q

どういう業界で導入されているのでしょうか?

A

納入先業界実績
化学プラント、セメント製造(鉱業所)工場、製紙工業、電力(火力、水力、原子力)会社、浄水(下水)場施設、食品加工、自動車製造関連、半導体、医薬品製造

油膜検知器(エポラーム®M)の測定原理と関連事項

Q

油膜検知器(エポラーム®M)はどのような原理で油膜を検知するのですか?

A

油の屈折率が水に比べて大きいという性質を利用して、水面にレーザ光をあて、その反射光の量を測定して、油膜を検知します。 詳細はこちら

Q

検知可能な油膜の厚みはどの位ですか?

A

油膜厚みは油の種類、粘度により異なります。潤滑油では約0.2μm(ミクロン)以上で検知します。油の性質を持った膜が形成されれば検知可能です。 油膜だけでは無く、油層があっても検知可能です。

Q

油膜検知器(エポラーム®M)のレーザの危険度レベルはどの程度ですか?

A

検知器はレーザ クラス2(1mW以下、可視光)のレーザ光を利用しております。 レーザ光を直視又は、レンズ等を用いて集光しないでください。長時間、レーザ光を直視すると、視力低下の原因となります。 レーザ機器管理者の選任は求められておりませんが、詳細につきましては「厚生労働省:レーザー光線による障害の防止対策について」を御覧下さい。

ご購入の前に

Q

油膜検知器の詳しい説明と油膜検知のデモンストレーションを自社の工場やオフィスで行ってもらえますか?

A

ご希望のお客様は弊社営業部または弊社代理店(西進商事 株式会社)にご連絡下さい。別途、ご連絡をいただけましたら日程を調整の上お伺いいたします。 ご要望の方はこちら

油膜検知器(エポラーム®M)の設置について

Q

どういう場所に設置すべきでしょうか?

A

排水ピット、油水分離槽、排水路などに設置をお勧めいたします。

設置場所イメージ

Q

設置場所で流(水流)があっても検知可能でしょうか?

A

弊社、油膜検知器は、波立ち、水流に強く誤報が少ないことが特徴ですが、出来る限り水面の波立ちが小さく、流速が1~2m/秒以下の水面を臨む位置に検知器を設置して下さい。

Q

排水ピットに排水の流入があり、波立ちが大きく泡立ちがあるような場所でも検知可能ですか?

A

水面が湧き立っている様な場所はレーザ光が乱反射し、エラーとなる場合があります。可能な限り水面の波立ちが少ない場所に設置して下さい。また現場の環境に応じ波立ちを抑える工夫(ex邪魔板の取付けなど)が必要です。

Q

屋外設置は可能でしょうか?

A

完全密閉構造(IP66相当)ですので、屋外での設置も可能です。

Q

水面に蒸気がある場合は、検知可能でしょうか?

A

水面から湯気・蒸気が立ち上る様な雰囲気では、システムエラーとなる可能性があります。必要に応じてオプション(別売)の蒸気対策フード(AMH-1100)の装着を推奨致します。

Q

信号ケーブルはどの程度まで延長が可能ですか?

A

信号(電流出力)ケーブルの線路抵抗が、往復で外部接続負荷を含めて550Ω以下になる配線長にしてください。(おおよその目安として約300m以内)又、信号ケーブルは微弱(数mA)な信号を扱っており、外部からのノイズを避けるため、接点信号、電流出力線を他の動力源から分離して配線して下さい。

Q

信号ケーブルを延長する場合の推奨ケーブルを教えてください。

A

延長ケーブルはお客様にて御手配ください。弊社推奨ケーブル(CVVS-1.25sq-8芯又はCVVS-2.00sq-8芯)。

油膜検知器(エポラーム®M)のご利用に関する質問

Q

水面をレーザーが照射(走査)する範囲はどの程度ですか?

A

油膜検知器受光部から検知水面までの距離で変わります。
Ex)距離と走査範囲の関係性
1.0m ・・・ 約15cmΦ
2.0m ・・・ 約20cmΦ
3.0m ・・・ 約35cmΦ
4.0m ・・・ 約50cmΦ

Q

水面にゴミ(浮遊物)がある場合、誤報とならないでしょうか?

A

利用可能ですが、浮遊物によってシステムエラーが出力されます。
1. 光を良く反射する物(アルミ箔やプラスチック、鉄バクテリアなど)が長時間
滞留している場合
※HIGH LEVEL(上限エラー)
2. 光を反射しない物(落ち葉やコミなど)が長時間滞留している場合 
※LOW LEVEL(下限エラー)
3. 水が無くなった時 
※LOW LEVEL(下限エラー)

Q

水面が凍結している場合、油膜検知は可能ですか?

A

水面が凍結している場合は検知することが出来ません。 但し、油膜が氷の上を流れてくれば検知出来ます。

Q

屋外に設置した場合、直射日光の影響はありますか?

A

直射日光が当たる場合は、機器内部の温度が高いと劣化するスピードが速まりますので、オプション(別売)の標準遮光フード(AMH-3000又はAMH-3010)の装着を推奨致します。

油膜検知器(エポラーム®M)のメンテナンス、故障修理について

Q

保証期間について教えてください。

A

ご購入から一年間です。

Q

消耗部品(保守部品)はありますか?

A

ございます。
1. レーザーモジュール
※通電後、約4年を目処に交換が必要となります
2. モーター
※通電後、約7年を目処に交換が必要となります

Q

消耗部品(保守部品)の交換(メンテナンス)は、現場作業は可能でしょうか?

A

実施可能です。メンテナンス資格認定者のみ作業を行うことができます。作業後に「作業報告書」を提出致します。ご要望により、弊社工場にお送りいただき修理、調整、点検を行うことも可能です。

Q

油膜検知器の故障修理は現場で可能でしょうか?

A

修理内容によりますので、弊社営業部または弊社代理店(西進商事株式会社)にご連絡下さい。
ご要望の方はこちら

Q

工場返送時、注意すべきことはありますか?

A

検知器内部が釣鐘構造となっておりますので、損傷防止のために必ず付属の輸送用ロックネジ(3本)で固定してください。

Q

必要な日常メンテナンスについて教えてください。

A

基本は、日常のメンテナンスは不要です。
但し、レーザー投受光部のガラス面が汚れているとシステムエラーが出力され易く(汚れの程度により変わります)なりますので、必要に応じガラスクリーナーとクリーニングクロスで清掃してください。(ガラスクリーナーを使用した場合は、拭き残しがないよう周囲を拭きとってください)
他には受光レベルが正常であるか確認を行うため年に1~2回程度、付属の丸バット(テスト用皿)を使い、水と油の受光レベルをご確認いたただくことを推奨致します。

Q

エラーが発生した場合の対処法を教えてください。

A

下記内容をご確認の上、弊社営業部または弊社代理店(西進商事株式会社)にご連絡下さい。
1. タッチパネルのモニター蓋を開け画面の「LOG」ボタンをタッチすると「LOG DATA」が表示されます。日付右横の状態(exNORM、ALRM、HIGHなど)をご確認ください。
2. 検知器直下に白い紙(exコピー用紙)をかざし、レーザーの発光状態をご確認ください。
《ご注意!》
太陽光の下ではレーザーが見え難いことがございますので、ご注意ください。
レーザー光をご確認いただく際、機器投受光部を覗き込まないでください。

Q

各種設定項目の変更は可能でしょうか?

A

可能です。
設定変更を行うには、タッチパネルのモニター蓋を開ける必要がございます。 タッチパネルのモニター蓋を閉める際、防水用Oリングの噛み込みがあると検知器内部に水が浸入し機器が破損する恐れがございますので、確実に閉めてください。  

オプション、その他について

Q

オプション(別売)について教えてください。

A

1. 標準遮光フード(AMH-3000又はAMH-3010)
2. 蒸気対策フード(AMH-1100)
3. 取付けスタンド(AMC-1000(SS)又はAMC-1010(SUS304))
4. 接点出力追加/油膜注意(AMZ-3100-05)
5. 外部モニター(AMM-3000)
6. アイソレーション機能(後付けができませんので、必要な際はお見積時にお申し付けください)

エポラーム®Cに関するQ&A(よくあるご質問)

導入先事例

Q

どういう業界で導入されているのでしょうか?

A

納入先業界実績
化学プラント、セメント製造(鉱業所)工場、製紙工業、電力(火力、水力、原子力)会社、食品加工、自動車製造関連

油漏れ検知器(エポラーム®C)の基本構成

Q

基本構成を教えてください。

A

検知器(CSH-3005)と変換器(ASH-40)を組合せた構成となります。

検知器(CSR-3005)と変換器(AS-40)

油漏れ検知器(エポラーム®C)の測定原理と関連事項

Q

油膜検知器(エポラーム®C)はどのような原理で油を検知するのですか?

A

完全密閉構造の検知器には3本の電極が取付けられています。通常、電極が水に直接、接しており水面に油が流れ込むと電極は油を通して水に接するため静電容量が大きく変化し、この変化を検出して漏油検知警報の接点を出力します。

Q

検知可能な油の厚みはどの位ですか?

A

3~5mmの油層を検知可能です。

検知可能な油の厚み

油漏れ検知器(エポラーム®C)の設置について

Q

どういう場所に設置すべきでしょうか?

A

排水ピット、油水分離槽などに設置をお勧めいたします。

Q

設置場所で流(水流)があっても検知可能でしょうか?

A

基本的には水の流れが無いピットでご使用ください。

Q

屋外設置は可能でしょうか?

A

検知器は、完全密閉構造(IP67相当)のため、屋外での設置も可能です。

Q

信号ケーブルはどの程度まで延長が可能でしょうか?

A

以下内容に従いケーブルの延長をお願い致します。

使用条件 参考配線長 600V CVV 2mm2 2芯
検知器─変換器間を接続するケーブルの許容インダクタンス及びキャパシタンス
許容インダクタンス:2.0mH以下
許容キャパシタンス:0.3μF以下
安全上 2km以下

**ケーブルの許容インダクタンス・キャパシタンスの参考値**
600V CVV 2mm2 2芯ケーブルを電線管に挿入した場合。
許容インダクタンス…0.6~1.0mH/km
許容キャパシタンス…0.1~0.15μF/km
*許容インダクタンス・キャパシタンスは参考値ですので、詳しくはケーブルメーカーにお問合せください。

Q

信号ケーブルを延長する場合の推奨ケーブルを教えてください。

A

EX)CVV 2sq2芯ケーブルをご利用ください。

油漏れ検知器(エポラーム®C)のご利用に関する質問

Q

どういう場所に設置すべきでしょうか?

A

1. タンクヤード防油堤内の油溜
2. ポンプヤード油溜内
水の少ない場合には、渇水時の「油検知」の誤報を防ぐ為、空ピット用アタッチメントをご使用ください。
3. プラント内部の油水分離槽
4. 廃水処理設備の出入口
5. 各工場排水路の油水分離槽

ex)油水分離槽

水の流れが無いピットでご使用ください。

ex)排水が無くなる場合は、空ピットアタッチメント(TC-SE)、ガイド棒(AEG-10xx)を組み合わせご利用ください。

水の流れが無いピットでご使用ください。

ex)水変動が大きい場合は、空ピットアタッチメント(TC-SE)、ガイド棒(AEG-10xx)、と合わせて補助フロート(4A-8)ご利用ください。

水の流れが無いピットでご使用ください。

Q

検知可能条件を教えてください。

A

1. 比重が水より小さいこと
2. 水溶性の油類でないこと(エーテル、メタノールなどは検知不能です。)
3. 比誘電率が5以下であること
比誘電率が5~10程度でも検知可能ですが検知油層が厚くなります

配線工事について

Q

推奨配線工事を教えてください。

A

非防爆エリア

水の流れが無いピットでご使用ください。

油漏れ検知器(エポラーム®C)のメンテナンス、故障修理について

Q

保証期間について教えてください。

A

ご購入から一年間です。

Q

消耗部品(保守部品)はありますか?

A

ございません。検知器は密閉構造の為、修理を行うことができません。万が一、検知器が故障した場合は、新しい検知器と交換となります。

Q

必要な日常メンテナンスについて教えてください。

A

1. 検知器を取付けた後、変換器の電源をONにし、検知器のP-N間の電流を測定してください。
正常値は下記の通りです。
油なし:約14mA DC
油有り:約 4mA DC
この測定は設置した当初及び1回/年 実施願います。

2. 日常点検項目(1回/1~2週間)
(1) フロート(エポラーム®C)が逆さになったり異常に傾いてないか。
(2) ピット内に多量のゴミが有ったり、藻が発生していないか。
(3) エポラーム®Cがガイドの外へ出ていないか。
(4) その他検知上有害な状況はないか。
凍結、高温、強風、波 等
尚、大雨、台風等の時はその都度点検願います。

Q

故障発生時の確認方法を教えてください。

A

変換器の正常な動作は下記の通りです。

電流値 LED 備考
OIL ALARM SYSTEM ALARM
OmA DC(断線) 点灯(緑) 点灯(赤) 断線警報
4mA DC 消灯 消灯 漏油警報
14mA DC 点灯(緑) 消灯 正常
21mA DC 点灯(緑) 点灯(赤) 短絡警報

1. エポラーム®Cの点検
エポラーム®フロート上面にある動作表示灯(OILALARM)により確認出来ます。変換器が正常で あることを確認した後、エポラーム®Cを接続し、エポラーム®Cを水面に浮かべます。
この時、動作表示灯(緑)が点灯します。次にエポラーム®Cを空気中に上げると、動作表示灯が消灯します。このように動作しなければエポラーム®Cが故障している可能性があります。

2. ヒューズ断
変換器の安全保持器内にヒューズが入っておりますが、本質安全構造の為、お客様でヒューズの交換は出来ません。

3. その他の異常

4. 検知感度が悪くなった場合
実液テストで検知油層が厚くなっている場合は、エポラーム®Cの電極部を掃除してください。
それでも正常にならない場合はエポラーム®Cが異常の可能性があります。

5. 漏油検知警報(OIL ALARM)は、正常発報以外にも下記の様な状況の場合、漏油警報を発報することがありますのでご注意ください。

(1) エポラーム®Cを空気中に引上げた場合
(2) その他エポラーム®Cの電極より発する高周波信号が絶縁されたとき
EX1) アタッチメント上の汚れが乾燥し絶縁物となったとき
EX2) アース電位に異常がある場合
EX3) 強風によりエポラーム®Cが水面より吹き上げられたとき

6. システム異常警報(SYSTEM ALARM)は次の場合に発します。
(1) エポラーム®C~変換器間の配線が断線のとき
(2) 同上の配線が絶縁不良又は短絡のとき
(3) 変換器のヒューズ断の場合
(4) 変換器の電源がOFFの場合・・・・・・この場合はLED消灯

万一、誤報又は動作不良が発生した場合はこれらを調査し、原因を確認してください

オプション、その他について

Q

オプション(別売)について教えてください。

A

1. 変換器収納箱(ASB-30)
2. 補助フロート(4A-8)
3. 接続箱(2XG14-16F-G)
4. ガイド棒(AEG-10xx)
5. ガイド棒補助金具/SUS304製(ACG-1110)
6. ガイド棒補助金具/SPC鋼製(ACG-1100)