全日本実業団陸上

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全日本実業団陸上の様子1   全日本実業団陸上の様子2

2008年9月26〜28日/山形

9月26〜28日に山形県天童市で第56回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会が行われました。
レースの結果は http://gold.jaic.org/jaic/member/yamagata/index.htm からご覧になれます。

9月26日

【男子10000m】

初日の10000m3組に岩井勇輝、大野龍二、豊後友章の3人が出場しました。
雨で気温が13.1℃のコンディションの中でのスタートとなり、外国人選手が集団で飛び出すと日本選手がこれを追う展開となりました。

大野は積極的に外国人選手に付き、それに引っ張られるように日本選手が続くと、岩井はこの流れに乗ってレースを進めました。
しかし、豊後は3000m過ぎで集団から離れてしまいました。

寒さの為か、5000m手前で大野の動きが鈍くなり、第2集団の外国人から離れ出すと、すかさず北村選手(日清食品)が大野を交わし外国人選手の集団に付きました。余裕のあった岩井ですが、対応が遅れ、北村選手に逃げられてしまいました。

後方では、岩井、大野、前田選手(九電工)、三津谷選手(トヨタ九州)が集団を形成しましたが、大野、三津谷選手の順で離れ、岩井は8000mから前田選手を振り切り、単独日本人2位をキープし、3組総合7位でゴールしました。

5回連続で27分台を狙った大野は10位、豊後は23位に終わりました。

男子10000m 3組結果

7位 岩井勇輝 28分21秒02
10位 大野龍二 28分39秒27
23位 豊後友章 29分15秒65

 

(男子10000m 3組)岩井勇輝

<岩井選手のコメント>
試合までの準備も、調子自体も良い状態で試合を迎えることができたので、あとはレースの展開にうまく対応できれば自然に良い結果が付いてくるだろうと考えていました。
しかし、その肝心なレースが動いたところでの反応が鈍かった為、それが響いてしまい、結局は自分にとって満足できる結果を出すことができませんでした。
次回の試合ではこの反省をしっかり生かします。
今後ともご声援よろしくお願い致します。
岩井勇輝

 

9月27日

【男子5000m】

小雨で気温11℃の中、全ての5000mはスタートが30分遅れとなりました。
防寒対策を怠った選手にとっては厳しい教訓です。

午前中に行われた予選を、瀬戸口賢一郎は2組7位で通過しましたが、土橋啓太は得意のスピードを活かせず1組11位で落選してしまいました。

予選通過者26名(1人棄権)がスタートしましたが、寒さの為かスローペースの展開となり、瀬戸口は2〜3番手をキープして走りました。しかし、3000m手前から苦しくなり、徐々に順位を下げてしまいました。
後続集団の競り合いでも、ラストスパートが効かず、16位でのゴールになりました。

 

男子5000m決勝結果

16位 瀬戸口賢一郎 14分00秒83

 

(男子5000m)瀬戸口賢一郎

 

【男子Jr5000m】

Jr5000mに宮崎健司が出場しました。
井手上選手(トヨタ九州)が先頭でレースは進みましたが、集団の後方に付けていた宮崎が徐々に前に上がって行き、少しペースの落ちた3000mから先頭に立ちペースを上げました。

集団が崩れ始めると、宮崎は一人抜け出そうとしますが、逃げ切れず、追い上げて来た種子野選手(安川電機)が4100mでスパートして一気に差を広げ、逃げ切りました。

宮崎は3人による激しい2位競いに加わりましたが、胸の差で3位となりました。
もっと思い切りの良い走りをすれば勝てたと思われるレースだっただけに残念でした。

上位6位までを九州連盟の選手が占めたことから、他連盟の高卒選手採用が減っている現状が垣間見られました。

 

男子Jr5000m決勝結果

3位 宮崎健司 14分23秒38

 

(男子Jr5000m)宮崎健司

<宮崎選手のコメント>
3000mからスパートをかけましたが、あと一押し足りませんでした。
見つかった課題を克服出来るように取り組んでいきます。
ご声援ありがとうございました。
宮崎健司

 

【女子5000m】

女子5000mは午前中の予選を通過した27名が出場しました。
気温12度で風も強く、たまに小雨がパラつく、あいにくのコンディション中、予定より30分遅れでのスタートとなりました。

宗由香利は予選1組を2位で通過しての決勝進出です。

スタートから北京オリンピックマラソン代表の中村選手(天満屋)がスローペースで4000mまで引っ張り25人の大集団でレースは進みました。

宗はポジション取りが上手く行かず終始2レーンを走り、位置取りに苦戦し、無駄な力を使う走りになりました。それが影響し、最後のスパート合戦に残れず16位に終わりました。しかし、長期故障からの復調の兆が見える走りでした。

 

女子5000m決勝結果

16位 宗由香利 15分53秒22

 

9月28日

【女子1500m】

最終日に女子1500mが行われ、宗由香利が出場しました。午前中の予選1組を4位で通過し、午後の決勝進出です。

決勝は15人が出場し、スタートからスローペースになりましたが、フィレス選手(ホクレン)が700mでスパートして、逃げに入りました。

宗と若月選手(TOTO)が集団から抜け出し追い掛けましたが、宗は1200mから徐々に若月選手(TOTO)から離され始めました。そして、最後の直線で後ろからの猛追をしのぎ、シーズンベストで日本人2位の総合3位でゴールしました。

 

女子1500m決勝結果

3位 宗由香利 4分20秒69

 

(女子1500m決勝)宗由香利

<宗選手のコメント>
両種目共にラストの切り替えができず、最後まで勝負する事ができませんでした。
まだまだ力不足を感じましたが、レースをこなす毎に走りが良くなっていく感覚があり、長期故障からの完全復帰はできたかなと思っています。 これからは故障なくしっかりと走り込み、もっと上位で戦える力をつけていきたいです。
応援ありがとうございました。
宗由香利

 

【トピックス】

 

 

(男子10000m競歩)春木洋輔

男子10000m競歩に春木洋輔選手(旭化成川崎)が出場しました。
日本記録に挑戦した先頭グループからは大きく離されましたが、自己記録を更新して9位に入る力歩を見せました。

男子400mと400mHに光木智選手(旭化成水島)が出場しましたが、残念ながら予選で落選しました。

男子走高跳びに、神子智孝(旭化成川崎)が出場しました。
<神子智孝(旭化成川崎)コメント>
気温が低く、雨の振る悪コンディションで、半数の選手が記録無しに終わったが、神子選手も残念ながら記録無しに終わった。

女子走高跳びに、小野三津子(旭化成川崎)が出場し、順位は9位、記録は1m55cmでした。
<小野三津子(旭化成川崎)コメント>
最初の高さをクリアしたが、試技数差で惜しくも8位入賞を逃した。

 

 

 

選手のプロフィールは こちら

 



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