診断薬事業部について

「病気の治療」だけではなく、「病気にならないよう健康を維持する」ためにも的確な診断が大切です。旭化成ファーマの診断薬事業部は体外診断用医薬品とこれに用いる酵素の研究開発を行っております。
「病気を理由に、やりたいことを諦める人を、ゼロにする」ために。時代のニーズに応える医療関連製品を提供し続けます。

診断薬事業部が提供するもの

100を超える酵素を開発・製造
「診断薬の核」を支える

独自開発した遺伝子組換え技術や微生物培養技術を用い、血糖、脂質、腎機能、肝機能など様々な診断薬用の酵素を製造・販売しております。酵素原料から診断薬まで手がける数少ない企業として、世の中の新たなニーズに対応します。

「酵素製品」を詳しく知る

独自の酵素法を用いた体外診断用医薬品

独自の酵素法を用いたグリコアルブミン測定試薬「ルシカ® GA-L」を開発し、 2004年より製造販売しております。2022年、GA常用参照標準物質対応試薬として「ルシカ®GA-L2」を発売しました。
ミオイノシトール測定試薬「ルシカ®MI」は尿を検体とし、空腹時血糖だけでは判らない『耐糖能異常』をスクリーニングできる検査薬です。

グリコアルブミンって何?ミオイノシトールって何?



CSR・品質

旭化成グループの理念である「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します」を実現し、私たちの事業活動にかかわりあるすべての人びとに貢献することが、旭化成グループの社会的責任(CSR)であると考えています。

また、旭化成のグループ理念および旭化成ファーマ企業理念の下、経営者の責任において品質方針を掲げております。

品質を詳しく知る

「酒造りから始まった」醸造技術のDNAを礎に

旭化成ファーマは、旭化成グループと脇田酒造店を前身とする東洋醸造株式会社を源流としています。現在も主な製造拠点と研究拠点が置かれる静岡県伊豆の国市の大仁(おおひと)地区は、元は酒造り工場でした。その醸造技術を礎とし、私たちは酵素とそれを用いた診断薬の開発・製造を行っています。一世紀近く積み上げられてきた醸造技術は、今もそこで働く人のDNAに刻まれています。

脇田酒造店 樽置場
東洋醸造の主力製品「力正宗」樽詰風景
1920
脇田酒造店を前身とする
東洋醸造株式会社 設立

発売初期のペニシリンと当時の主力製品「ヂアスターゼ」
初期のペニシリン製造工場
1920
ペニシリン発売
後の主要事業の一つとなる抗生物質の製造・発売が始まりました。
この発酵技術を活かし、酵素の研究や診断薬開発にいち早く着手することができました。

1958
東洋醸造株式会社に旭化成が資本参加

現在も中性脂肪の測定で活躍するT-01
1974
中性脂肪測定酵素を開発
旭化成ファーマで初めて開発されたのが、中性脂肪測定に用いる酵素「リパーゼ(T-01)」です。ペニシリン製造の副産物から開発されました。製品番号「T-01」は、東洋醸造の頭文字から来ています。

高感度測定が可能となる酵素サイクリング法
1976
酵素サイクリング法開発
通常酵素測定法での感度限界は10-⁵mol/Lとされていましたが、サイクリング反応によって測定対象物の増幅定量ができる酵素サイクリング法で診断薬の高感度化を目指し、いち早く開発に着手。
酵素サイクリング法を用いた測定方法を提案してきました。
(胆汁酸、ケトン体、カルニチン分画、ミオイノシトール、アンモニア、等)

大仁本社ビル(現 地区ビル)
1982
大仁本社ビル(現在の地区ビル)完成

1992
遺伝子組換え技術による
ヒト型酵素の開発・発売
同じ検体を、「いつでも」「どこでも」「誰が」が測定しても同じ値が出るという標準化を推進するために必要となる「遺伝子組換えヒト型酵素8種類」の開発および安定生産に成功しました。日本臨床検査標準協議会(JCCLS)の酵素標準物質にも採用されております。値のばらつきが大きかった酵素項目の是正にご活用頂いております。

大仁地区全景(1989年)
1992
東洋醸造株式会社と
旭化成工業株式会社が合併

グリコアルブミン測定専用カラム
1993
血中グリコアルブミン測定カラム開発
血中のグリコアルブミン測定用カラムを開発しました。このカラムは京都第一科学が開発した測定機と共に、新規のグリコアルブミン測定システムとして、京都第一科学から発売されました。

2001
旭化成株式会社へ社名変更

2003
「分社・持株会社制」へ移行したことに伴い、旭化成ファーマ株式会社として発足

グリコアルブミン測定試薬「ルシカ®GA-L」
2004
GA測定用液状試薬「ルシカ®GA-L」発売
独自の酵素法を用いたグリコアルブミン(GA)測定試薬「ルシカ®GA-L」が発売されました。グリコアルブミンは、糖尿病の血糖管理に用いられています。

ミオイノシトール測定試薬「ルシカ®MI」
2008
ミオイノシトール測定試薬
「ルシカ®MI」発売
尿中ミオイノシトール(MI)を測定する国内初の体外診断用医薬品として「ルシカ®MI」が発売されました。空腹時血糖だけでは分からない「耐糖能異常」をスクリーニングできる検査薬です。

グリコアルブミン測定試薬「ルシカ®GA-L2」
2022
標準化対応GA測定用液状試薬
「ルシカ®GA-L2」発売
日本臨床化学会の糖尿病関連指標専門委員会で進められているグリコアルブミンの標準化に対応し、常用参照標準物質JCCRM611からのトレーサビリティを確保した「ルシカ®GA-L2」が発売されました。「ルシカ®GA-L2」は「ルシカ®GA-L」測定値とも良好な相関が得られております。



大仁診断薬工場へのアクセス

〒410-2321
静岡県伊豆の国市三福632番地の1
TEL:0558-76-7059

伊豆箱根鉄道駿豆線 田京駅 徒歩15分


本社へのアクセス

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