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Success Story | Vol.1
シードテープ
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Who
N社は「省力と良品の多収」をモットーにシーダー農法の推進と普及を目指し設立された。この農法の普及のために、シーダーテープ製造設備、播種機の開発・製造、シーダーテープの製造を手掛ける。シーダー農法のメリットは播種の手間(株間の調整、間引き不要)がかからない、均一な大きさの収穫物、不良品が少ないこと。
What
当初、テープ素材としては、紙、レーヨン紙、PVAフィルムを使用していた。しかしながら、紙とレーヨン紙は作物の種類によって発芽の精度が悪いことから、他素材の探索を進めていた。ベンリーゼ®は厚み、開口度が適度で使い勝手良く生分解性に優れていることから採用された。現在使用のテープ素材はベンリーゼ®とPVAフィルムの2種類のみ。
Why Bemliese®?
ベンリーゼ®は低目付(20g/㎡)でも厚みの均一性が高いセルロース不織布であり、メッシュ状で適度な開口部があったため、従来品に比べ発芽の精度が上がり、不良率が減少した。他社セルロース不織布は均一な低目付品が作れず、また腐食性(生分解性)が悪く発芽効率が悪かった。
The Challenge We Welcomed
ベンリーゼ®のシードテープは主に、ニンジン、ほうれん草に多く使用されているが、新規に他の作物への展開を検討。作物は通常1年単位で生育するため、不具合の修正・改良が1年の単位となり非常に時間がかかる。しかし旭化成は、この地道な開発も辛抱強く協力していくことで、お互いの信頼関係を構築している。