ベンリーゼ®は、日本国内のみで製造されています。環境に配慮した工程・技術を通じ、天然由来の原料が高機能な素材に生まれかわります。
旭化成は1974年に宮崎県延岡市でベンリーゼの製造を開始。操業以来、自然豊かな延岡の地とともに歩んできました。環境を守るための様々な工夫が詰まった生産設備で自然環境を大切にしながら、世界で唯一のベンリーゼの品質の向上と用途の拡大に努めています。
自然から生まれ、自然に還る
使用後は土に還る
天然由来の原料なので、廃棄された後も自然の働きによって分解される生分解性繊維です。土の中に埋めれば、バクテリアの働きで数週間のうちに土に還っていきます。
ベンリーゼ® (110g/m2)
評価方法
不織布をコンポストと混合し、28度の暗所内で培養する。定期的に水分含有量を確認、必要に応じて調整、同時にコンポストを手動で撹拌、不織布の崩壊状況を目視で確認する。
コットンシードサイクル
ベンリーゼ®は、環境に配慮したものづくりを推進しています。
旭化成の水力発電設備:9基(最古1925年〜)
写真:旭化成 星山水力発電所
自社発電設備を使用
宮崎県延岡市にあるベンリーゼ工場は、旭化成の自社所有発電設備を使用しています。水力発電所が9ヵ所、火力発電所が4ヵ所あり、当社は同地区で使用する電力の90%程度を自給しています。クリーンエネルギーの使用比率を高めるため、水力発電所の更新、バイオマス発電の導入、石炭発電の縮小を進めてきました。今後もエネルギーのクリーン化を順次検討していきます。
*2019年度 旭化成延岡地区の再生エネルギー比率(水力約27%、バイオマス約8%)
旭化成のバイオマス発電設備:2基(2012年~)
写真:旭化成 岡富バイオマス発電所
廃棄物を限りなく少なくしています。
廃棄物そのものを削減したり、再利用したりすることによって、最終的に埋め立て処分となる廃棄物の排出をなくそうとしています。旭化成では、ベンリーゼの生産過程で出た繊維くずを発電のためのバイオマス燃料として、油吸着材(B-Sweeper)等に再利用するなど、工場から出る廃棄物を徹底的にリサイクルしています。
様々な国際基準に適合しています
旭化成およびベンリーゼ®は、素材、製造工程、環境への影響に関する多くの国際基準の試験・認証を受けています。サステナビリティの目標達成に向けて、取得した認証を忠実に守り、より一層の信頼を獲得するために尽力します。
国際的な評価・認証
エコテックス® 規格100
エコテックス® 規格100 人体への有害物質による影響や被害をなくすことを目的とし、繊維の全加工段階に置ける原料、半製品最終製品に適用される、世界的に統一された試験・認証システムです。)
VEGAN(V-LAVEL)
V-Labelは、欧州ベジタリアン連合(EVU)が認証するビーガン製品やサービスに付けるための国際的に認められたラベルです。
Vegan(韓国Vegan)
韓国初のVegan機関であるKVCS(Korea Agency of Vegan Certification and Services)が認証するものであり、ビーガン製品やサービスに付けるための国際的に認められたラベルです。
バイオマスマーク
バイオマスマークは生物由来の資源(バイオマス)を活用した環境商品の目印です。
ISO-14001
ISO14001取得
企業活動・製品およびサービスについて、環境に与える負荷を継続的に軽減・防止していくための仕組みを企業の中に構築していることが評価され、国際規格ISO14001を取得しています。
ISO-9001
より良い製品やサービスをもって顧客満足度の向上を図るための「品質マネジメントシステム」が評価され、国際規格ISO9001を取得しています。
TUV AUSTRIAが実施している生分解性認証(海洋生分解・淡水生分解・土壌生分解・コンポストによる生分解・都市型ゴミ処理場による生分解)
OK biodegradable MARINE
海水中で生分解が可能であり、そのコンポストが 環境に安全 (海洋生物の生育)であることを認められています。
OK biodegradable WATER
河川・湖または自然の淡水環境での生分解が可能であることを認められています。
OK biodegradable SOIL
畑、森林から採取した土壌を植種源として、土壌中の生分解が可能であることを認められています。
OK compost HOME
28℃という低温で試験をクリアし、一般家庭のコンポストで生分解が可能であることを認められています。
OK compost INDUSTRIAL
都市型ゴミ処理場において生分解が可能であり、そのコンポストが環境に安全であることを認められています。