自然から生まれた高機能な素材です。
ベンリーゼは天然素材の持つ特性と化学的機能の両方のよいところを持ち合わせた素材です。旭化成は独自の技術と、常により良い品質の製品をお届けしたいという情熱を持って研究開発を続けています。その結果、ベンリーゼはたくさんの機能を持つ素材となり、様々な用途に展開されています。
生分解性
ベンリーゼ®の原料は天然由来であるため、生分解性が高く、地中に埋めると微生物の働きにより分解されます。
生分解性試験
ベンリーゼ® (110g/m2)
各不織布を土中に埋め、28℃の暗所で放置。水分量を定期的に確認。必要に応じて調整を行う。土を定期的にかき混ぜ、不織布の分解状態を目視で確認。
出典 : TUV AUSTRIA OK biodegradableSOIL
崩壊性試験
他の生分解性を有する不織布と比較しても、生分解性の高い素材です。
<試験条件>
JIS K 6955に準じた土壌中での崩壊性試験
10㎝×5㎝にカットしたサンプル(約40g/㎡品)を20~28℃の土壌環境下に埋設し、崩壊性を確認する。
吸液性・保液性
繊維組織が優れた吸液性を発揮する構造であるため、自重の13倍*もの水分を吸収することができます。旭化成は、独自技術でコットン本来の水分保持能力をさらに高めています。コットンリンターを原料としてつくられた再生セルロースの繊維組織が、未加工のコットンをはるかに上回る水分保持能力を実現します。
*SB283のデータによる
吸液性と保液性のテスト
吸液量の比較
吸水倍率(倍)
試料を水に浸漬し、浸漬前の試料重量と比較
吸水倍率=(浸漬後の試料重量÷試料重量)÷試料重量
密着性
ベンリーゼ®は、水分を吸収すると柔らかくなり、接する面に密着します。顔の輪郭に沿って肌にぴったりと吸いつくため、フェイスマスクの素材に最適です。
貼りつき・剥がれ性比較試験
ベンリーゼ®
- 0分後
- 5分後
- 15分後
他素材
- 0分後
- 5分後
- 15分後
透明性
ベンリーゼ®はウエット状態の時、繊維内部まで行き渡った水分により、透明感が高まります。
透明性比較試験
ベンリーゼ®
- DRY時
- WET時
他素材
- DRY時
- WET時
低パーティクル・リントフリー
連続長繊維のベンリーゼ®は、多くの短繊維素材よりもリントの発生が格段に少ないため、さまざまな用途に対応できます。
テープ剥離後の毛羽残り
摩擦後の毛羽立ち
- ベンリーゼ®
- コットン不織布
- レーヨン/PET不織布
- 綿ガーゼ
ピュアリティー
ベンリーゼは繊維の自己接着力を利用し、接着剤を使わずシート化されます。そのため、不純物が少なくピュアリティーが高い素材です。
不純物抽出テスト/界面活性材等の不純物の溶出(水の浸漬)
- ベンリーゼ®
- コットン不織布
- レーヨン/PET不織布
- 綿ガーゼ
各試料を水に浸漬させ、攪拌後の泡立ちを比較。
不純物抽出テスト(エタノール抽出物量)
(ppm)
各試料を溶剤に浸漬し、不純物の溶出の有無を比較。
耐静電性
ベンリーゼ®の繊維に含まれる水分が静電気を空気中に逃がすため、繊維そのものが帯電しにくくなっています。
摩擦帯電圧測定(対象物:PET樹脂)
帯電圧(V)
JIS L 1094 B法による測定で摩擦帯電圧を比較。(摩擦時間:10秒)
耐熱性
ベンリーゼ®の耐熱性は260℃。一般的な合成繊維のように軟化・溶解することはありません。
ベンリーゼ®は、260~300℃で着色分解を始めます。
耐熱性能の比較
- ベンリーゼ®
- ポリエステルニット
- レーヨン/PET不織布
- パルプ/PP不織布
250℃のホットプレートに不織布を置き、20秒後の形状変化を比較。
摩擦によるダメージが少ない
ベンリーゼ®の繊維断面は、他の繊維より真円に近いため、摩擦が小さく、擦れ合った時のダメージが抑えられます。
繊維構造の違い(断面写真)
- ベンリーゼ®
- コットン不織布
- レーヨン/PET不織布
摩擦によるダメージの違い
【測定条件】JIS L 1076 C法 準用
アピアランスリテンションテスターで20回摩擦する。
摩擦版の代わりに疑似皮膚(寒天)を使用する。
試料ホルダの底面積:約13c㎡
押圧荷重 : 約3.92N(試料ホルダー、ホルダー支柱及びおもり)
ベンリーゼ®の繊維断面は他の繊維より真円に近いかたちをしています。
そのため摩擦が小さく、擦れあった時のダメージが抑えられます。