全日本柔道選手権大会

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泉、怪我からの復帰戦!見事3位入賞!!

高井、まさかの準々決勝敗退。5位入賞に留まる!

4月29日(祝)東京、日本武道館において、全日本柔道選手権大会が開催され、推薦選手2名と各地区の予選を勝ち上がった36名の選手、計38名の選手が出場して行われました。
当部より東京地区代表として高井洋平、九州地区代表として高橋宏明、塘内将彦、松山毅、大鋸新、世界選手権大会優勝者枠で泉浩の計6選手が出場し、泉が怪我からの復帰戦で完全に復調し3位入賞を果たした。また、優勝候補に上げられていた高井は準々決勝で優勝した石井選手に敗れ、5位入賞に留まった。

今大会は、無差別級の日本一を決定する大会で、9月に行われます、ワールドカップ(世界国別選手権大会)100kg級と100kg超級の代表選考を兼ねた大会となっております。

詳細は以下の通りです。

2回戦

松山 技有
(警告)

(北海道警察)
高橋 一本
(小外掛)
鰐渕
(愛知県警察)
大鋸 一本
(横四方固)
紺野
(京葉ガス)
一本
(大内刈)
清家
(松山刑務所)
塘内 一本
(崩上四方固)
棟田
(警視庁)
高井 技有
(大内刈)

(大阪府警察)

2回戦、松山は、過去2回全日本選手権で3位入賞している、森選手との対戦。試合開始より手足の長い相手に対してなかなか自分の組み手になれない。試合中盤、頭の下がった松山に「指導」があたえられる。その後も両者に反則があたえられ、ポイントでリードされたまま試合時間は進む。ポイントを挽回しようと果敢に攻める松山だったか森選手の守りは堅く試合終了となり『警告負け』を喫した。

泉は、清家選手との対戦。試合開始より積極的に攻める。試合中盤、得意技の大内刈に行けば見事に決まり『一本勝ち』幸先の良いスタートを切った。

高橋は、鰐渕選手との対戦。序盤から激しい攻防が続く。試合終盤、小外掛に行けば見事に決り『一本勝ち』し3回戦へ。

塘内は、カイロ世界選手権大会銀メダルの棟田選手との対戦。重量級の相手に対し、組み手の上手さと持ち前のスピードで互角の試合展開となる。試合終盤、勝負に出た塘内は、組際の体落しを仕掛けるも潰され、崩上四方固で抑え込まれてしまい『一本負け』を喫した。

大鋸は、紺野選手との対戦。試合開始より圧力をかけ前に出る。試合中盤、内股で「有効」を奪い、そのまま横四方固で抑え込み『一本勝ち』全日本初勝利をおさめた。

高井は、平選手との対戦。実力に勝る高井は試合開始より積極的に攻める。試合中盤、得意技の大内刈で「技有」を奪い『優勢勝ち』し3回戦へ。

3回戦

有効
(小内巻込)
上口
(警視庁)
大鋸 判定
(0-3)
生田
(綜合警備保障)
高橋 判定
(0-3)
穴井
(天理大学生)
高井 優勢
(大内刈)
小嶋
(日体大教員)

3回戦、泉は、今大会、最重量の上口選手との対戦。体重差74kgをはねのけ積極果敢に攻める。試合中盤、素早い動きから小内巻込に行けば巨漢の相手が横倒しになり「有効」を奪う。その後も守る事なく攻め続け『優勢勝ち』し、柔道の魅力である柔能剛制を示した事で会場から大きな拍手を得た。

高橋は、穴井選手との対戦。序盤から激しい組み手争いが続く。試合中盤、穴井選手が十分に組まれる事を嫌い不十分な体制からでも技を出す、高橋も圧力をかけ攻撃するもポイントを奪う事ができない。両者、決定的なポイントがないまま試合終了。勝敗は旗判定なり0-3で惜しくも『判定負け』喫した。

大鋸は、生田選手との対戦。試合開始より、臆する事なく圧力をかけ前に出る。しっかり組み合って大外刈、大内刈を仕掛ける。試合中盤まで大鋸ペースで試合が進むが、中盤、生田選手の内股を不用意に受けてしまいポイントこそならなかったが腹這に落ちる。その後、積極果敢に攻めるもポイントを奪う事ができず、旗判定へ。試合中盤の生田選手の内股が判定を左右し0-3で『判定負け』を喫した。

高井は、小嶋選手との対戦。試合開始より組み手争いが続く。徐々に高井が組み勝ち、高井の優位の試合展開。試合時間4分、大内刈から内股に変化し「技有」を奪う。その後、攻めるも試合終了となり、『優勢勝ち』で準々決勝進出。

準々決勝

技有
(出足払い)
穴井
(天理大学生)
高井 優勢
(大内刈)
石井
(国士舘大学生)

準々決勝、泉は、穴井選手との対戦。序盤から手足の長い穴井選手に対し先に組まれるも泉が背負投、足技を先に仕掛け、相手に隙を与えない。試合時間2分46秒、穴井選手が奥襟を取りにきた瞬間、一本背負投で「有効」を奪う。その後も試合巧者の泉が先に技を出し試合の主導権を握る。勝負を決めたのは、残り時間10秒、組際の出足払いに行けば、滑ったかのように相手が背中から落ち「技有」を奪い、初の準決勝進出。

高井は、国士舘大学、後輩の石井選手との対戦。試合開始より、高井が両襟を持ち優位に試合を進める。圧力をかけ攻めるもポイントを奪う事ができない。試合時間4分40秒、高井が下がったところに大内刈を掛けられ「有効」を奪われる。ポイントを挽回しようと果敢に攻めるも相手の守りほ固くポイントを奪えないまま試合終了。『優勢負け』でまさかの準々決勝敗退となった。

準決勝

判定
(0-3)
鈴木
(平成管財)

準決勝、泉は、今大会3連覇を狙う鈴木選手とのカイロ世界選手権大会金メダリスト同士の対戦。試合開始より1階級上の鈴木選手に対して臆する事なく、しっかり組み合い一歩も引かない試合展開となる。その後、泉は、不利な体制から背負投、足技を先に仕掛ける。鈴木選手は足払いで牽制するのが精一杯。泉ペースで試合が進む中、残り時間1分を切ったところで鈴木選手の小外掛を掛けられポイントこそ奪われなかったが判定におけるポイントとなった。泉も最後の力を振り絞り果敢に攻めるも試合終了となり旗判定へ。惜しくも0-3で『判定負け』したが、今後を期待させる3位入賞を飾った。

結果

優勝 石井 慧(国士舘大学生)
2位 鈴木 桂治(平成管財)
3位 泉 浩(旭化成)
3位 生田 秀和(綜合警備保障)
3位 森 大助(北海道警察)
5位 穴井 隆将(天理大学生)
5位 棟田 康幸(警視庁)
5位 高井 洋平(旭化成)

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