平成18年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
齋藤見事、3連覇の偉業を達成!!
塘内、復活の2年ぶり2回目の優勝!!
11月19日(日)に、第32回講道館杯全日本柔道体重別選手権大会が、千葉県千葉ポートアリーナにおいて開催され、7階級240名の選手が出場して競技が行われました。尚、本大会は来年9月に行われます、世界柔道選手権大会第1次選考会も兼ねております。
当部より、66kg級に寺居高志。81kg級に塘内将彦、石橋剛士、谷口徹。90kg級に斎藤制剛、増渕樹。100kg級に家泉崇。100kg超級に高橋宏明、松山毅、大鋸新、の10名の選手が出場しました。
90kg級で齋藤が、3連覇のプレッシャーを撥ね除け、決勝戦も接戦を制し見事3連覇を達成しました。81kg級では塘内が、ベテランらしい安定した試合内容で決勝戦も今年のワールドカップ代表吉永選手にゴールデンスコアー(延長戦)の末、大外刈で『一本勝ち』し完全復活を期待させる優勝を飾りました。
また、100kg超級の高橋は準決勝で敗れたものの3位決定戦で『一本勝ち』し3位入賞を果たしました。
尚、66kg級に出場予定だった、内柴は怪我の為、棄権しました。
詳細は以下の通りです。
66kg級
2回戦
寺居 | 効果 ○ (双手刈) |
古賀 (新日本製鐵) |
敗者復活1回戦
寺居 | 一本 ○ (腕挫十字固) |
中野 (セコム) |
寺居は、1回戦古賀選手との対戦。試合開始より、積極的な柔道で試合のペースを掴むもポイントを奪う事が出来ない。終盤、組際の双手刈で『効果』を奪われ敗退し、敗者復活1回戦でも負傷した指で思うように柔道が出来ず、腕挫十字固で『一本負け』を喫し上位入賞はならなかった。
結果
優勝 | 鳥居 智男(了徳寺学園) |
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2位 | 梅津 敏昭(綜合警備保障) |
3位 | 小山田 和行(了徳寺学園) |
3位 | 篠崎 悠(了徳寺学園) |
81kg級
2回戦
塘内 | ○ 不戦勝 | 増渕 (山梨学院大学) |
谷口 | ○ GS効果 (小外掛) |
野口 (徳島県警察) |
石橋 | 一本 ○ (袖釣込腰) |
仲田 (セコム) |
3回戦
塘内 | ○ 有効 (指導2) |
稲葉 (東海大学) |
谷口 | 一本 ○ (背負投) |
花本 (明治大学) |
4回戦
塘内 | ○ 一本 (横四方固) |
河原 (京葉ガス) |
準決勝
塘内 | ○ 有効 (小内刈) |
石川 (大阪府警察) |
決勝
塘内 | ○ GS一本 (大外刈) |
吉永 (新日本製鐵) |
石橋2回戦、谷口3回戦で敗退する中、塘内は順当に3回戦、学生チャンピオンの稲葉選手に勝利すると4回戦では今年の全日本選抜優勝者河原を逆転の『一本勝ち』で降し勢いに乗って準決勝進出。準決勝は石川選手との対戦。開始早々より気迫に勝る塘内が果敢に攻め立てる。奥襟を取っての大外刈、内股と攻め、防御に入った相手に指導1が与えられる。試合中盤、タイミング良い小内刈で『有効』を奪う。その後も主導権を握らせない試合運びで勝利し、2年ぶりの決勝進出。
決勝戦、前年度チャンピオンの吉永選手との対戦。試合開始より、激しい組手争いが続く。中盤まで互角の試合展開だったが徐々に塘内がペースを上げていき足技から崩し、攻撃を仕掛ける。しかし、受けの強い相手からポイントを奪う事ができない。塘内ペースで試合が進むも勝敗が付かずゴールデンスコアー(GS)へ。開始より、奥襟を持ち果敢に前に出る。GS開始2分30秒過ぎ渾身の力を振り絞って大外刈に行くと見事に決まり『一本勝ち』7分30秒の激戦を制し2年ぶり2回目の優勝を飾った。
結果
優勝 | 塘内 将彦(旭化成) |
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2位 | 吉永 慎也(新日鉄) |
3位 | 加藤 博剛(国士舘大学) |
3位 | 橋口 幸治(大阪府警察) |
90kg級
2回戦
齋藤 | ○ GS有効 (小外掛) |
森本 (筑波大学) |
増渕 | ○ 一本 (内股) |
寶 (宮崎刑務所) |
3回戦
齋藤 | ○ 一本 (大内刈) |
西田 (山梨学院大学) |
増渕 | 一本 ○ (送足払) |
岩田 (天理大学) |
4回戦
齋藤 | ○ 効果 (双手刈) |
上坂 (大阪府警察) |
準決勝
齋藤 | ○ 一本 (横四方固) |
今井 (綜合警備保障) |
決勝
齋藤 | ○ GS効果 (小外掛) |
矢嵜 (了徳寺学園) |
齋藤は、2回戦から順当に勝ち上がり準決勝へ。増渕は2回戦寶選手に一本勝ちし、勢いに乗るかと思われたが3回戦岩田選手との対戦で送足払いで『一本負け』を喫してしまい上位入賞は果たせなかった。
齋藤は準決勝、今井選手との対戦。序盤から長身の相手に攻め倦む。試合が動いたのは中盤、相手が腹這になったところを見逃さず、素早く得意の寝技に入り巧みに返して横四方固めで抑え込み『一本勝ち』3年連続決勝へ進出し、3連覇へ王手を掛けた。
決勝戦、矢嵜選手との対戦。今まで何度も対戦している両者は序盤より、相手の様子をうかがう。齋藤は内股、大内刈で攻撃すると矢嵜選手も内股で応戦する。徐々に齋藤ペースで試合が進み、もう一歩のところでポイントを奪う事が出来ないまま、試合終了。GSへ。GSは試合開始より激しい攻防が続く、試合中盤、場外際で齋藤が掛けた大内刈を相手が返す場面もバランスの良い齋藤は体を捻って逃れる。その後も果敢に攻め立て3分過ぎに低い体制からの裏投げで『効果』を奪い勝負を決め、3連覇を含む4回目の優勝で世界代表に向けて大きな一歩となった。
結果
優勝 | 齋藤 制剛(旭化成) |
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2位 | 矢嵜 雄大(了徳寺学園) |
3位 | 横野 智也(警視庁) |
3位 | 今井 敏博(綜合警備保障) |
100kg級
1回戦
家泉 | 効果 ○ (支釣込足) |
後小路 (東海大学) |
家泉は、後小路選手との対戦。試合開始より持ち前のパワーで前に出て果敢に攻めるも試合中盤、奥襟を持ち前に出たところを支釣込足で効果を奪われる。ポイントを奪い返そうと果敢に攻めるもポイントを奪う事が出来ず試合終了。悔しい初戦敗退となった。
結果
優勝 | 穴井 隆将(天理大学) |
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2位 | 猪又 秀和(セコム上信越) |
3位 | 庄司 武男(神奈川県警察) |
3位 | 本郷 光道(中央大学) |
100kg超級
1回戦
松山 | ○ 一本 (小外掛) |
上林山 (東海大学) |
2回戦
松山 | 一本 ○ (燕返し) |
佐藤 (筑波大学) |
大鋸 | ○ 不戦勝 | 丸山 (長野県警察) |
高橋 | ○ 技有 (大外刈) |
梅野 (東海大学) |
3回戦
大鋸 | ○ 一本 (大外刈) |
百瀬 (国士舘大学) |
高橋 | ○ 一本 (小外掛) |
市ノ渡 (平成管財) |
4回戦
大鋸 | 一本 ○ (燕返し) |
片淵 (JRA) |
高橋 | ○ 一本 (朽木倒) |
鈴木 (国士舘大学) |
準決勝
高橋 | 一本 ○ (内股) |
生田 (綜合警備保障) |
3位決定戦
高橋 | ○ 一本 (大外刈) |
立山 (国士舘大学) |
松山は1回戦、上林山選手に豪快な小外掛で『一本勝ち』するも2回戦、佐藤選手に燕返しで『一本負け』を喫した。
大鋸は、4回戦で今年の全日本実業団個人戦で敗れている片淵選手に開始早々の燕返しで『一本負け』を喫し、リベンジは果たせなかった。
高橋は、順当に勝ちあがり準決勝へ。準決勝、生田選手との対戦。序盤から圧力を掛け前に出るも生田選手の内股を不用意に受けてしまい『一本負け』を喫し、3位決定戦へ。
3位決定戦、学生チャンピオンの立山選手との対戦。是が非でも勝ちたい高橋は気迫十分で試合に臨む。試合開始より自分の組み手になり思い切って大外刈に行けば見事に決まり『一本勝ち』大健闘の3位入賞を飾る。
結果
優勝 | 井上 康生(綜合警備保障) |
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2位 | 生田 秀和(綜合警備保障) |
3位 | 高橋 宏明(旭化成) |
3位 | 片淵 慎弥(JRA) |
その他の階級の結果
60kg級
優勝 | 和泉 強志(国士舘大学) |
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2位 | 小川 武志(了徳寺学園) |
3位 | 平岡 拓晃(筑波大学) |
3位 | 福岡 政章(東海大学) |
73kg級
優勝 | 成田 泰崇(国士舘大学) |
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2位 | 大束 正彦(東海大学) |
3位 | 稲澤 真人(ダイコロ) |
3位 | 金丸 雄介(了徳寺学園) |