平成19年全日本柔道選手権大会

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高井、泉まさかの準々決勝敗退。5位入賞に留まる!

4月29日(祝)東京、日本武道館において、全日本柔道選手権大会が開催され、推薦選手2名と各地区の予選を勝ち上がった35名の選手、計37名の選手が出場して行われました。

当部より東京地区代表として高井洋平、泉浩、九州地区代表として高橋宏明、村元辰寛、塘内将彦の計5選手が出場し、前年度3位の泉と優勝候補に上げられていた高井が共に準々決勝敗れ、5位入賞に留まった。

尚、今大会は、無差別級の日本一を決定する大会で、9月に行われます、世界柔道選手権大会100kg級と100kg超級、無差別級の代表選考を兼ねた大会となっております。

詳細は以下の通りです。

1回戦

村元 判定
(3-0)
鈴木
(金沢工業大学教員)

2回戦

村元 判定
(0-3)
生田
(綜合警備保障)
高橋 一本
(小外掛)
近野
(綜合警備保障)
塘内 判定
(3-0)
(隅落)
大金
(ダイコロ)
高井 一本
(内股)
山下
(東レ滋賀)
判定
(3-0)
松崎
(福岡県警察)

2回戦、村元は、一昨年、昨年と全日本選手権3位の生田選手との対戦。試合開始より圧力を掛け前に出るが攻め込むことが出来ない。気負って前に出てきたところを支釣込足で何度か腹這にされ、試合のペースを掴めない。試合終盤、内股、支釣込足と攻め相手が大内刈を掛けたところを返し効果に近いポイントを奪うも試合終了。お互いポイントのないまま旗判定となり(3-0)の『判定負け』で惜しくも敗れる。

高井は、山下選手との対戦。序盤から組手争いが続き、1分2秒自分の組み手になった瞬間、得意の内股で豪快に投げ『一本勝ち』。幸先の良いスタートを切った。

高橋は、近野選手とのベテラン対戦。試合開始より、自分の組み手になり果敢に攻める。徐々に相手に圧力を掛け試合のペース掴み、4分8秒相手を制し小外掛に行けば見事に決まり『一本勝ち』。3回戦へ。

泉は、松崎選手との対戦。重量級の相手に試合開始より、背負投、肩車、足技と積極果敢に攻め立てる。ポイントこそは奪う事が出来なかったが終始、攻撃の手を緩めなかった泉が旗判定を(3-0)で制し『判定勝ち』。

塘内は、大金選手との対戦。組み手の上手さには自信がある塘内は重量級の相手に対してまったく危なげない試合運び。序盤より軽快に動き、先に先に攻める。3分過ぎに相手の払い巻きを不用意に受けてしまい有効を奪われるが焦る事無くポイントを奪い返そうと攻め立てる4分36秒守勢で相手に注意が与えられ、ポイントで並ぶ。その後も攻め込み試合終了。勝敗は旗判定へ。後半、終始攻めの姿勢を見せた塘内に旗が3本揃い『判定勝ち』。嬉しい全日本選手権大会初勝利を収めた。

3回戦

高井 有効
(注意)
平沢
(神奈川県警察)
判定
(3-0)
工藤
(綜合警備保障)
高橋 判定
(0-3)
石井
(国士舘大学生)
塘内 有効
(注意)
井上
(綜合警備保障)

3回戦、高井は、平沢選手との対戦。序盤より内股、大内刈と果敢に攻めるが受けの強い相手からポイントを奪う事が出来ない。しかし、試合中盤、技の出ない相手に立て続けに指導、注意が与えられポイントでリードする。その後も攻め続け試合終了。一方的な内容で『優勢勝ち』し準々決勝へ。

高橋は、前年度チャンピオンの石井選手との対戦。序盤より、激しい組手争いが続き、高橋は大外刈、内股を狙う。しかし、不十分の組み手から先に攻める石井選手に対し、自分の柔道が出来ない。ポイントを奪う事が出来ないまま試合終了。旗判定となり、0-3で『判定負け』を喫しベスト16に終わった。

泉は、工藤選手との対戦。2回戦同様重量級の相手に果敢に攻める。泉の絶え間ない攻めに防御するのが精一杯。ポイントを奪えないまま勝敗は旗判定へ。終始、攻撃した泉に旗は3本揃い『判定勝ち』で準々決勝進出。

塘内は、前世界王者の井上選手との対戦。ブラジル世界選手権大会代表の塘内は意地を見せたいところ。試合開始より、徹底した組み手で井上の内股を防ぐ。軽快に動き、得意の袖釣込腰に行くもポイントを奪う事は出来ない。終盤攻められ注意を奪われるも最後まで諦めず、果敢に攻め試合終了。惜しくも『優勢負け』で敗れるも世界柔道選手権大会に繋がる試合となった。

準々決勝

高井 有効
(小外掛)
鈴木
(平成管財)
一本
(上四方固)
井上
(綜合警備保障)

準々決勝、高井は、今大会、2度の優勝を飾っている世界チャンピオン鈴木との対戦。2人は公式戦初対戦、会場の注目を集める。同高校、大学出身と手の内を知り尽くしているが試合開始早々高井が得意の内股を掛け相手に尻餅をつかせ、試合の主導権を握る。その後も果敢に大内刈、内股と攻める。高井が試合を優位に進めていたが2分過ぎに不用意に下がった所を小外掛で合わされ有効を奪われる。ポイントを奪い返そうと前に出たところを今度は、小内刈で合わされ、再度、有効を奪われる。その後、是が非でもポイントを奪い返そうと攻撃するも相手の守りは堅く試合時間だけが経過し試合終了。『優勢負け』でまさかの準々決勝敗退。しかし、過去の実績から世界柔道選手権大会100kg超級、無差別級代表候補選手に上げられ、7月に棟田選手か高井かで残りの代表枠1階級を決定する事が決った。(*代表1枠は井上選手が決定)

泉は、井上選手との世界チャンピオン同士の対戦。高井、鈴木戦同様、会場の注目を集める。先に仕掛けたのは泉、片手からの大内、内股で先に先に攻める。組み手にこだわり相手に十分な攻撃をさせない。しかし、終盤組際の大内刈で有効を奪われ、そのまま抑え込まれまさかの『一本負け』準決勝進出はならなかった。

結果

優勝 鈴木 桂治(平成管財)
2位 石井 慧(国士舘大学生)
3位 片渕 慎弥(日本中央競馬会)
3位 井上 康生(綜合警備保障)
5位 泉 浩(旭化成)
5位 庄司 武男(神奈川県警察)
5位 棟田 康幸(警視庁)
5位 高井 洋平(旭化成)

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