第58回全日本実業柔道団体対抗大会
1部Aチーム、まさかの準決勝敗退で優勝を逃す!
1部Bチーム、2回戦の壁を突破出来ず敗退!
6月7日・8日(土・日)の両日、神奈川県横浜市、横浜文化体育館にて『第58回全日本実業柔道団体対抗大会』が開催され、当部より男子第1部にA・B、2チーム出場し、連覇を狙ったAチームは準決勝、元世界チャンピオン井上康生擁する綜合警備保障に接戦の末、1対2で敗れ連覇を逃し3位に終わりました。また、旭化成Bチームは2回戦で昨年、準優勝の了徳寺学園に敗れはしましたが来年も1部残留を決めました。
尚、試合成績により、1部大会優秀選手に当部、高井洋平が選ばれました。
詳細は以下の通りです。
1部
1回戦
旭化成B | 5-0 | 日本通運 |
---|---|---|
先鋒 家泉 | ○有効 (大内刈) |
北山 |
次鋒 木村 | ○一本 (横四方固) |
森 |
中堅 辻 | ○一本 (合 技) |
石原 |
副将 河野 | ○ 一本 (上四方固) |
樋口 |
大将 高松 | ○一本 (小内巻込) |
篠田 |
2回戦
旭化成A | 5-0 | ダイコロ |
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先鋒 増渕 | ○ 一本 (内 股) |
大金 |
次鋒 松山 | ○ 一本 (支釣込腰) |
佐々田 |
中堅 高井 | ○ 一本 (反則勝ち) |
稲澤 |
副将 大鋸 | ○ 一本 (合 技) |
稲葉 |
大将 斎藤 | ○ 一本 (合 技) |
合田 |
旭化成B | 0-4 | 了徳寺学園A |
---|---|---|
先鋒 木村 | 技有○ (巴 投) |
佐藤 |
次鋒 河野 | 一本○ (肩 車) |
森本 |
中堅 辻 | 効果○ (指導1) |
矢嵜 |
副将 高松 | 引 分 | 竹澤 |
大将 角地 | 有効○ (大外刈) |
飛塚 |
1部2回戦、Aチームはダイコロとの対戦。
先鋒増渕は勝ってチームに勢いを持ってきたいところ、曲者大金選手の変形的な組み手に序盤は苦戦する。試合中盤、しっかりと組み止めた瞬間、内股を豪快に決め『一本勝ち』。流れを引き寄せ次鋒へと繋ぐ。続く次鋒松山は落ち着き試合時間残り1分支釣込足を見事に決め『一本勝ち』し、リードを広げた。中堅高井は、73kg級ながら実力者の稲澤選手との対戦。体格に勝る高井は試合開始より相手に圧力を掛け一方的に攻める。高井の攻撃を凌ぐだけの相手に試合中盤までに指導が4回与えられ『反則勝ち』となり早くも勝利を決めた。
続く副将、大将共に合技で勝利し5対0の圧倒的強さで準決勝進出。
Bチームは、昨年準優勝の了徳寺学園Aとの対戦。
先鋒木村は、是が非でも勝って流れを掴みたいところ、しかし気負いすぎて自分の動きが出来ない。試合中盤不用意に相手の巴投を受けてしまい「技有」を奪われる。その後、ポイントを奪い返そうと果敢に攻めるが相手の守りは堅く試合終了。『優勢負け』を喫した。続く次鋒河野は序盤に組み手争いから肩車を決められ『一本負け』し、後がなくなった。何とか流れを変えたい辻は、世界選手権出場の経験もある矢嵜選手との対戦。試合開始より、強引に組みにいくも十分な組み手になれない。試合中盤、不可解な指導1を与えられポイントでリードされる。その後、果敢に攻めるも上手く捌かれ試合終了。『優勢負け』でチームとしての敗退が決まった。副将高松は何とか勝利し意地をみせたいところ、1階級上の相手に終始攻めるもポイントを奪えず、引分に終わる。大将角地はベテラン飛塚との対戦。試合開始より、激しい攻防が続く。しかし、試合中盤前に出たところを合わされ大外刈で「有効」を奪われる。
その後、もう一歩のところまでいくも挽回する事は出来ず、『優勢負け』。0対4で敗退したが来年も1部残留を決めた。
準決勝戦
旭化成A | 1-2 | 綜合警備保障 |
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先鋒 塘内 | 引 分 | 村上 |
次鋒 大鋸 | 一本○ (支釣込足) |
生田 |
中堅 斎藤 | 引 分 | 今井 |
副将 高井 | ○一本 (内 股) |
小野 |
大将 谷口 | 一本○ (横四方固) |
井上 |
1部準決勝戦、今大会で引退を表明している井上選手擁する綜合警備保障との対戦。
先鋒塘内は、昨年の全日本実業団個人戦100kg超級で優勝している村上選手との対戦。81kg級の塘内は、体重差を物ともせず試合開始より、スピードを活かして体落、小内巻込と積極果敢に攻める。塘内、一方的に攻める展開になり優位に試合を進めるも相手の守りは堅くポイントを奪えないまま試合終了。勝敗こそ付かなかったが試合の流れは掴み次鋒戦へと繋ぐ。
続く次鋒戦、大鋸は気合十分で試合に臨む。試合開始直後、気負いすぎて激しく奥襟を取りに行った瞬間、相手の支釣込足を受けてしまい『一本負け』出会い頭の一本負けに先制を許す。
中堅斉藤は、同階級の今井選手との対戦。勝利し同点に持ち込みたい斉藤は開始より、いつも以上に闘志を出し前に出る。大内刈、内股、朽木倒と多彩に技を繰り出し、主導権を握る。その後も終始斉藤の攻撃に何時、相手に防御姿勢の反則が来てもおかしくない状態が続く。反則を与えない審判に場外からクレームが飛ぶも試合終了。不可解な判定で引分に終わる。
続く副将は好調高井と試合巧者の小野選手の対戦。何が何でも一本勝ちし、勝利を引き寄せたいところ。高井は序盤より焦る事無くじっくりと自分の組み手にこだわる。試合中盤、バタバタする相手を組み止め得意の大内刈から内股の連続技で豪快に投げ『一本勝ち』。試合を振り出しに戻し、勝敗の行方は大将戦に持ち込まれた。
大将谷口は、井上選手との対戦。谷口は81kgながら4月の全日本選手権で5位に入る等、重量級にはめっぽう強い。試合開始より、臆する事無く背負投、足技と積極的に攻撃する。激しい攻防の中、谷口一歩も引かない状態が続き代表戦に持ち込まれると思われた試合時間残り30秒、谷口が後ろに下がったところを小外刈で合わされ有効を奪われる。そのまま押さえ込まれ『一本負け』。
1対2でまさかの準決勝敗退。連覇を逃し3位に終わった。
試合結果
1部
優勝 | 綜合警備保障 |
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2位 | 了徳寺学園 |
3位 | 旭化成A |
3位 | 中央競馬会 |
1部個人賞
優秀選手 | 高井 洋平 |
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