第61回全日本実業柔道団体対抗大会

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1部 昨年の雪辱果たせずA・B共に3位に留まる!

5月28・29日(土・日)愛媛県・愛媛県武道館に於いて全日本実業柔道団体対抗大会が行われ、当部より、29日(日)に行われました、1部にA・Bの2チームが出場しました。

2チームとも2回戦が初戦で勝ち上がりましたが、準決勝戦では昨年の雪辱を果たすことが出来ず、A・B共に準決勝戦で敗退し、3位に留まりました。

なお、大会優秀選手賞に、高井が選出されました。

各試合の詳細は以下の通りです。

1部

2回戦

旭化成B 3-2 了徳寺学園
田中 一本
(縦四方固)
森本
出口 優勢
(指導2)
佐藤大
海老 優勢
(技有)
西村
野田 優勢
(有効)
穴井
垣田 優勢
(指導2)
佐藤武

旭化成Bの初戦は了徳寺学園。先鋒戦は田中が登場。重心の低い相手の攻めに2分過ぎまでに指導2まで取られる。3分半過ぎに田中が得意の背負投で有効を取り返し、追いつくと、そのまま寝技に移行し、縦四方固に抑え込むとガッチリと決まり一本。一本勝ちでチームの勢いをつける。

次鋒戦、出口が登場。体格差で勝る出口が開始から奥襟を持つと内股、潰れると寝技とプレッシャーを掛ける。1分ごろと3分過ぎにそれぞれ指導を奪い、優勢勝ち。リードを奪う。

中堅戦、新人の海老が登場。約40kgの体重差の中、序盤から積極的な攻めを見せる。相手は力で動きを止めて、体格を使って背負投で攻めようとするも海老は相手の動きを読み、捌く。一進一退の攻防が続く中、終盤に入り、海老の動きが止まった一瞬を突かれ、払巻込で技有を奪われる。終了まで攻めるも取り返せず、優勢負けを喫する。

副将戦、野田の登場。相手は4月の選抜体重別選手権優勝者の穴井選手。野田は開始から積極的に組みに行き、大外刈などで攻める。中盤、組み合って技を出そうとする野田が前傾姿勢になった所に相手の支釣込足を掛けられ、有効を奪われる。残り時間を使って小内、大外、寝技と攻め続けるも試合終了。優勢負けを喫する。

大将戦、垣田の登場。約45kgの体重差がある中、垣田は得意の背負投を軸に攻める。1分に両者に指導が与えられる。4分ごろ、しぶとい組手から粘りある攻めを続ける垣田に対して、動きが雑になり攻めあぐねる相手に指導が追加される。その後も安定した試合運びで試合終了。優勢勝ちを収め、準決勝戦進出。

旭化成A 3-2 ALSOK
木村 優勢
(有効)
生田
大鋸 優勢
(指導3)
今井
増渕 一本
(内股)
小林
西潟 優勢
(有効)
法兼
高井 一本
(大外刈)
熊代

旭化成Aの初戦、ALSOKとの対戦。先鋒戦は木村が登場。チームに勢いをつけたい木村は開始から前に出るが相手との組手争いに持ち込まれ、技が出せない。なおも相手にプレッシャーをかけるも2分過ぎに片手になった所を大外刈で有効を奪われる。その後、大内刈、大外刈と攻めるも相手に捌かれ試合終了。優勢負けを喫する。

次鋒戦、大鋸が登場。相手は開始から手足の長さを利用して大きく間合いを取ろうとする。大鋸は相手の動きに惑わされず払腰、大外刈と攻め、相手に防御姿勢を続けさせると、残り45秒までに指導3を奪う。その後も相手の動きを捌き、試合終了。優勢勝ちを収める。

中堅戦、増渕が登場。開始から動きの速い相手と大内刈や小外刈と技の応酬となるが、両者得意技は内股。相手の懐に潜り込むタイミングを窺う展開。1分過ぎに場外際で先に引き手を持った増渕は大内刈を仕掛け、相手の逃れようとする動きに合わせて内股へと変化し一本。一本勝ちを収め、チームの流れを呼び込んだ。

副将戦、西潟の登場。相手は地元愛媛出身の選手で、声援も大きい中、西潟は積極的に前に出て、相手にプレッシャーをかける。2分半ごろ、一瞬の隙を突かれ、懐に飛び込まれると同時に大内刈をかけられ有効を奪われる。その後も取り返そうと、払腰、寝技と攻めるも試合終了。優勢負けを喫した。

大将戦、高井が登場。開始から33秒、圧倒的な力を見せつけ、相手に詰め寄り、得意の大外刈で豪快な一本勝ちを収め、勝利。Aチームも準決勝戦進出。

準決勝

旭化成B 0-3 日本中央競馬会
出口 (引き分け)
山本
海老 一本
(大外刈)○
石井
垣田 (引き分け)
鈴木
野田 一本
(小外掛)○
立山
田中 優勢○
(指導3)
片渕

旭化成Bの準決勝戦は日本中央競馬会と対戦。先鋒の出口は内股に定評のある山本選手との対戦。組手争いが続く中、一進一退の攻防が続く。中盤に両者に指導が与えられる。出口はプレッシャーをかけて指導をもぎ取ろうと前に出ると、内股に合わされ、有効を奪われる。その後、疲れの見える相手が場外際で内股を掛けてきたところを出口は小外掛に合わせて有効を取り返し、試合終了。引き分けとした。

次鋒戦、海老が登場。身長差20cm、体重差40kgとなる相手に対し動いて間合いと取ろうとするも、40秒過ぎ、場外際で大外刈を掛けられ一本負け。

中堅戦、垣田の登場。体重差50kgの相手に対し、背負投、巴投と技を繰り出しペースを掴もうとする。しかし、相手ももう一歩の所で技を繰り出すため、指導を一つ奪うだけとなり、試合終了。引き分けとなる。

副将戦、野田の登場。身長差20cm、体重差50kgの相手と対戦。野田は持ち前のガッツで前に出て技を繰り出そうとする。しかし、開始23秒に前に出る所を小外掛で一本を奪われ、痛恨の一本負け。

大将戦、田中は体重差40kgの相手と対戦。指と腰を痛めている田中は体格を活かし強引に前に出てくる相手の動きを捌ききれず、攻めることが出来ず指導を受け続け、指導3となり、優勢負けを喫し、準決勝戦敗退となった。

旭化成A 1-① 新日本製鐵
大鋸 (引き分け)
西山
木村 一本○
(払巻込)
森田
西潟 (引き分け)
武田
高井 優勢
(指導2)
吉永
塘内 (引き分け)
齋藤俊

旭化成Aの準決勝戦は新日本製鐵と対戦。先鋒戦は大鋸。粘り強い柔道で勝負強さを見せる相手に対し、序盤は組手争いが続き静かな立ち上がり。1分過ぎ技数の少ない大鋸に指導1が与えられる。大鋸は流れを変えるべく大内刈、大外刈と攻める。相手は場外際でチャンスを狙い始めるのを、大鋸は冷静に見極め捌く。一進一退の攻防が続くも試合終了。引き分けに終わる。

次鋒戦、木村が左右の払腰を得意とする相手と対戦。開始から猛然と出てくる相手を受け流す木村だが、技を出す事ができず指導を与えられる。その後、冷静さを取り戻せないまま相手の払巻込を受けてしまい、一本負けを喫する。

中堅戦、西潟が81kgと小柄ながら背負投の得意な相手と対戦。手足の長さを生かして攻めたい西潟だが相手が思うように組ませてもらえず組み際の技の応酬になるが、両者ポイントは奪うことが出来ず、引き分けに終わる。

副将戦、高井が登場。90kgながらしぶとい柔道で勝負強さを見せる相手との対戦。開始より、相手は高井の技を恐れて、掛け逃げ気味の技で時間を潰し、引き分けに持ち込もうとする。1分過ぎに相手に掛け逃げにの技に対する指導が与えられる。その後、高井は大内刈を使い相手を何度か腹ばいにさせると、3分半に2つ目の指導を相手に与える。その後、ポイントを重ねる事が無いまま試合終了。優勢勝ちを収め、大将に逆転の望みを繋げる。

大将戦、塘内の登場。相手は大外刈に威力を持つ選手。チームは内容差で負けている為、塘内は序盤から組み合って速く技を出そうとするも、相手はつかず離れずの距離を保ちながら技を出す展開。中盤に塘内の掛けた技がすっぽ抜けた形となると掛け逃げと取られ、指導を与えられる。気を抜かず攻め続ける塘内だが、相手は塘内得意の袖釣込腰を警戒して組手を持たせず、距離を縮める事ができないまま、試合終了。引き分けに終わり、チームは内容差で敗退。昨年の雪辱を果たせなかった。

最終結果

男子1部

優勝 新日本製鐵
2位 日本中央競馬会
3位 旭化成A
3位 旭化成B

男子2部

優勝 ダイコロ
2位 センコー
3位 東芝
3位 東洋水産

3部

優勝 パーク24A
2位 十全会回生病院
3位 松山刑務所
3位 大阪府柔道整復師柔道連盟

女子1部

優勝 自衛隊体育学校
2位 コマツ

*3チームのリーグ戦のため、表彰は上位2チームのみ。

女子2部

優勝 フォーリーフジャパン
2位 JR東日本グループA
3位 日光警備柔道部
3位 ヤックスケアサービス

優秀選手

1部 高井 洋平(旭化成)
吉永 慎也(新日本製鐵)
齋藤 俊(新日本製鐵)
片渕 慎哉(日本中央競馬会)
石井竜太(日本中央競馬会)
2部 谷本 義人(ダイコロ)
吉薗 勇太(ダイコロ)
杉淵 雄太朗(センコー)
駒瀬 雅洋(センコー)
丸山 兼矢(東芝)
3部 清水 大輔(パーク24A)
平尾 譲一(パーク24A)
延城 啓和(パーク24A)
鎮守 直樹(十全会・回生病院)
山田 辰彦(松山刑務所)
女子1部 平井 希(自衛隊体育学校)
池田 ひとみ(自衛隊体育学校)
上野 巴恵(三井住友海上火災保険)
女子2部 立山 真衣(フォーリーフジャパン)
川上 由貴(フォーリーフジャパン)
杉本 明日翔(JR東日本グループ)

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