異素材接着でマルチマテリアルの
設計・開発に貢献
新たなソリューションで、製品開発の可能性を一緒に広げませんか。
異素材接着でお困りごとはありませんか?
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ポリオレフィンと極性素材の接着が困難タフテック® MP10は、PPやPEに対して優れた接着性を示し、さらに極性樹脂や難接着金属であるアルミニウム(Al)といった各種極性素材ともバランスよく接着するため、マルチマテリアルにおける異種材料接着剤に好適です。
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接着剤に柔軟性がなく、硬くて脆い / 被着体の線膨張率差によりクラックや剥離が生じるタフテック® MP10はスチレン系熱可塑性エラストマーであり、柔軟性や伸縮性を有し、接着界面で発生する応力の緩和が期待できます。
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接着剤の加工形態・取り扱いに制限があるタフテック® MP10の製品形態はペレットであり、押出成形や溶剤塗工等により接着層を形成可能です。さらに改質目的で添加材として他材料への添加も可能なことから、硬化が必要な接着剤やシート状の接着剤に比べ、加工性に優れると共に使用形態の自由度が高いです。
このような異素材接着のお困りごとへの解決策として、旭化成の「タフテック® MP10」が活用・検討されています。
異素材接着に関する課題があれば、お気軽にご相談ください
異種材料の接着における課題を解決し、製品の性能向上と設計の自由度を高めるタフテック® MP10。異素材接着に関するお困りごとなどがございましたら、以下のフォームから気軽にお問い合わせください。
MP10の特徴 1:ポリオレフィンと極性素材に相互作用
一般的に、極性素材との接着を高めるためには無水マレイン酸などの変性基の導入が行われます。無水マレイン酸といった変性基は主鎖に導入されることが多く、よってこの主鎖部分と極性素材との相互作用は高められる一方、(もともと互いに親和性のあった)主鎖-ポリオレフィン間の親和性は低下する可能性があります。
タフテック® MP10は、分子末端にアミノ基を修飾したエラストマーです。このアミノ基はポリマー鎖の分子末端において極性素材との相互作用向上を実現しつつ、主鎖のソフトブロックとポリオレフィン間の相互作用を阻害せず、ポリオレフィンとも良好な親和性を示します(下図参照)。
よってタフテック® MP10はポリオレフィン、および極性樹脂・金属・フィラーといった極性素材の両方と良好な親和性を有し、優れたマルチマテリアル接着性を発現します。
MP10の特徴 2:柔軟性による応力緩和でクラックや剥離を防止
異なる素材を接着する際、各素材の線膨張係数の差により温度変化で応力が発生し、剥離やクラックの原因となります。
タフテック® MP10は、ポリオレフィンと極性素材を接着できるだけでなく、その高い伸縮性・柔軟性により、接着界面で発生する応力を効果的に緩和します。これにより、温度変化や外部からのストレスによる剥離やクラックを防止します。
MP10の特徴 3:加工性・使用形態の自由度に優れる
接着剤はその種類により、硬化が必要であったり、シート状で被着体の形状に合わせてくり抜く必要があるなど、加工形態や取り扱いに制限がありました。
タフテック® MP10はペレット形態で提供されるため、押出成形や溶剤塗工など多様な加工方法で接着層を形成できます。また、他材料への添加材として使用することも可能で、加工性に優れ、使用形態の自由度が高いです。
異素材接着で貴社の製品開発を後押しします
タフテック® MP10は、ポリオレフィンと極性素材の異素材接着実現に貢献します。貴社が異素材接着を活用して新たな製品の開発を模索されている場合は、ぜひお気軽に旭化成にお問い合わせください。貴社のニーズに応じた最適なソリューションをご提案いたします。