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介護療養型医療施設とは?費用やサービス内容などを紹介

介護療養型医療施設とは?費用やサービス内容などを紹介

介護サービスの利用を検討している方の中には、介護療養型医療施設とは一体どんな施設かを詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

自分に合った介護サービスを利用するには、各施設の特徴を把握しておくことが大切です。

この記事では、介護療養型医療施設とは何なのか、メリット・デメリット、知っておくべきポイントなどについて解説します。介護療養型医療施設について詳しく知りたい方は、是非参考にしてください。

介護療養型医療施設とは

介護療養型医療施設は次のように定義されています。

介護療養型医療施設とは、療養病床等を有する病院又は診療所であって、当該療養病床等に入院する要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護とその他の世話及び機能訓練その他必要な医療を行うことを目的とする施設。

参照:社保審-介護給付費分科会「介護療養型医療施設

つまり、急性期の治療を終えた後も医療と介護の両方が必要な患者に対し、長期にわたるケアを提供することで、患者の生活の質の向上や安定した療養環境を提供する施設です。

介護療養型医療施設の費用、サービス内容、入所基準などについて詳しく見ていきましょう。

費用

介護療養型医療施設の費用は、介護保険制度に基づきます。利用者は、介護保険の自己負担額(通常は1~3割)を支払います。

基本的な介護サービス費用に加え、食事代・居住費(部屋代)・おむつ代・洗濯代といった日常生活費が別途必要です。施設や地域、利用者の所得などにより異なりますが、おおよそ月額9~17万円程度です。

サービス内容

介護療養型医療施設では、以下のようなサービスが提供されています。

サービス内容 詳細
医療ケア ● 医師による定期的な診察
● 看護師による日常的な医療ケア
● 投薬管理や必要な治療
介護サービス ● 食事の提供や介助
● 入浴や排せつの介助
● 日常生活の支援
リハビリテーション ● 理学療法や作業療法によるリハビリプログラム
● 機能訓練や歩行訓練
生活支援 ● レクリエーションや趣味活動の提供
● 社会交流の促進
その他サービス ● 相談支援サービス
● 緊急時の対応

介護療養型医療施設は、医療ケアが充実しているため、痰の吸引・胃ろう・経鼻栄養・酸素吸入など医療ケアが受けられます。

一方で、掃除や洗濯、買い出し、レクリエーションといった生活援助については施設によって対応範囲が異なる場合があるため、注意が必要です。

入所基準

介護療養型医療施設は、医療と介護の両方が必要な患者を対象としており、要介護1以上の高齢者(65歳以上)という条件を満たす必要があります。

しかし、具体的な基準は地域や施設によって異なり、慢性疾患の管理や継続的なリハビリが必要、長期にわたって医療ケアが必要な方、といったように独自の入所基準を設けているケースも少なくありません。

事前に施設ごとの入所基準をしっかり確認しましょう。

介護療養型医療施設のメリット・デメリット

介護療養型医療施設が最適な選択肢とは限りません。自身に合う施設を選択するためには、介護療養型医療施設のメリット・デメリットを把握することが大切です。

介護療養型医療施設のメリット・デメリットについて、以下で詳しく解説します。

メリット

介護療養型医療施設のメリットとして、以下の5つが挙げられます。

  • ・ 医療ケアの提供
  • ・ リハビリテーションの実施
  • ・ 継続的な健康管理
  • ・ 総合的なケアプラン
  • ・ 重度介護が必要な方への対応

介護療養型医療施設には、医師や看護師が常駐していることで医療行為が常時実施されるため、医療依存度が高い利用者でも安心です。

医療とリハビリが統合されているため、治療の一環としてリハビリを受けることによって、身体の機能維持や回復が期待できます。

定期的な健康チェックや投薬管理が実施されるため、継続的な健康管理が可能です。医療と介護の両方の専門家が提携してケアプランを作成し、利用者の個々のニーズに合わせたケアプランが提供されます。

重度の要介護者や医療的ケアが必要な方でも対応できるため、他の施設では対応が難しい利用者も安心できるといったメリットがあります。

デメリット

介護療養型医療施設のデメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • ・ 施設の閉鎖性
  • ・ 自由度の制限
  • ・ 費用負担が大きくなる可能性がある
  • ・ 入所基準が厳しい

他の介護施設よりも医療的なサポートが充実していることで病院に近い雰囲気があるため、利用者が閉鎖的に感じる可能性があります。

また医療ケアが重視されるため、生活の自由度が制限されることによって、外出や家族との面会などが制約される可能性があります。

医療ケアが提供されるため、医療行為や薬剤費用が多くかかる場合、経済的な負担が他の介護施設よりも大きくなる可能性があるので注意が必要です。

医療の依存度が高い利用者が対象となり、入所基準が厳しく設定されているため、入所できない場合があります。さらに、入所希望者が多く、入所難易度が高いという点もデメリットです。

介護療養型医療施設で知っておくべきポイント

介護療養型医療施設への入所で失敗を未然に防ぐためには、介護療養型医療施設の設備や必要な手続きなどについての理解を深めておくことも大切です。

介護療養型医療設備の設備と手続き方法について詳しく説明します。

介護療養型医療施設の設備

介護療養型医療施設の設備基準は、以下の通りです。

設備 基準
病室 1室あたり定員4人以下、入院患者1人あたり6.4㎡以上
機能訓練室 40㎡以上
食堂 1㎡×入院患者数以上
廊下幅 1.8m以上(中廊下は2.7m以上)
浴室 身体の不自由な者が入浴するのに適したもの

ユニット型介護療養型医療施設の場合は、上記の基準に以下の基準が追加されます。

  • ・ 共同生活室の設置
  • ・ 病室を共同生活室に近接して一体的に設置
  • ・ 1のユニットの定員はおおむね10人以下

手続き方法

介護療養型医療施設への入所を希望する場合は、施設に直接申し込みます。入所を希望する施設所定の申込書に記入し、窓口に提出します。

申込書を提出しても、必ず入所が認められるわけではありません。施設スタッフや医師、行政担当者などで構成された委員会が、申込者の要介護度・介護の必要性の有無・介護者の状況・待機期間・資産や収入額などを踏まえて総合的に入所を判断します。

まとめ

介護サービスを提供する施設には多くの種類があります。介護療養型医療施設は、急性期の治療を終えた後についても、医療と介護の両方が必要な患者に対して長期にわたるケアを提供することで、患者の生活の質の向上や安定した療養環境を提供する施設です。

医療ケアやリハビリが充実しているため、医療ケアや介護を常時必要とする利用者も安心できるといったメリットがある一方で、入所基準が厳しく人気があることで、簡単には入所できないといったデメリットがあります。

介護療養型医療施設が最適な選択肢とは限りません。自分に合う施設を選択するためにも、施設の特徴、メリットやデメリットなどをしっかり確認してから入所を判断しましょう。

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