デュラノール™が従来のポリウレタン素材と違う理由

ポリウレタンは様々な用途で幅広く使われていますが、原料の選択が、その性能を大きく左右します。ポリウレタンの基礎情報と共にデュラノール™の価値を紹介します。

デュラノール™が従来のポリウレタン素材と違う理由

デュラノール™がポリウレタンを革新する

ポリウレタンは弾力性や強靭性に優れ、様々な用途で活躍する樹脂です。ここではポリウレタンの基礎から、デュラノール™がいかに従来のポリオールと一線を画するかを紹介します。

ポリウレタンはさまざまな用途で幅広く使用されています

ポリウレタンは、組成内にウレタン結合(-NHCOO-)をもつ高分子化合物の総称で、基本的には2個以上のイソシアネート基をもつ化合物(ジイソシアネート)と2個以上の水酸基を持つ化合物(ポリオール)を反応させることで合成されます。その比率や種類の違いによって、硬度や弾性などの物性が大きく変わります。この特性の多様性が、ポリウレタンを広範な用途に適用可能な素材としています。

またポリウレタンは、発泡させるかどうかで用途が大きく異なります。発泡させたポリウレタンはポリウレタンフォームと呼び、軟式フォームは軽く、クッション性が高く、家具のクッション材に使用されます。硬式フォームは優れた断熱性を活かし、耐熱材や建築土木材料として使用されます。

発泡させないポリウレタンは優れた伸縮性や強度によって、塗料、接着剤、合成皮革、ストレッチファイバーなど幅広い用途で使用されます。

ポリウレタンはさまざまな用途で幅広く使用されています

ポリウレタン原料の選択が性能を左右します

ポリウレタンの性能は、使用されるポリオールの種類に大きく依存します。一般的にポリエステル系は耐熱性や機械的強度に優れ、ポリエーテル系は柔軟性や耐加水分解性で秀でていますが、それぞれに欠点もあります。ポリエステル系は加水分解に弱く、ポリエーテル系は耐熱性や耐薬品性に劣ります。

デュラノール™は、これらの欠点を克服したポリカーボネート系ポリオールで、液状で提供されるため加工性が高く、耐久性、耐加水分解性、耐薬品性に優れています。デュラノール™は従来のポリオールと比較して、よりバランスの取れた性能をポリウレタン製品に提供し、新たな用途の可能性を拓きます。

液状のデュラノール™がポリウレタン原料を革新します

ポリウレタン製品の性能は、その用途に応じて多様な要求に応える必要があります。従来のポリカーボネート系ポリオールは、常温で固体ですが、耐久性、耐加水分解性、耐薬品性に優れるものの、柔軟性やハンドリング性、設計自由度に難があると言われています。

それに対してデュラノール™は”液状”のポリオールです。デュラノール™を使用することで、耐久性、耐加水分解性、耐薬品性といった基本的な性能を確保しながらも、液状ならではの柔軟性を与えることができます。さらに液状であることで、加工性が向上しデザインの自由度を高め、また製造工程上のハンドリング性を高められます。このようにデュラノール™はポリウレタンの性能を一段階引き上げ、より幅広い価値を実現します。

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