関節リウマチのリハビリテーション治療
リハビリテーション治療の⽬的は、大きくわけて次の3つになります。
- 症状が良くなるまで関節を守り、機能を保つこと
- 症状が良くなって、日常の動作が行いやすくなること
- 関節が壊れることを止めること
「関節を守るために、がんばりすぎないこと」が基本です
関節リウマチの治療では、日常生活のなかで関節を守るように心がけることも大切です。日常生活で気をつけるポイントを確認してみましょう。
① | 病状に目を向ける |
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② | 痛みに気をつける |
③ | ⽣活している環境を⾒直してみる |
④ | 日常の動きを簡単にして、関節の負担を減らす |
⑤ | 休息と活動をバランス良く |
⑥ | 筋力と、関節の動く範囲を保つため、適度に運動する |
⑦ | 「肩」や「膝」など、強い、⼤きな関節を使う |
⑧ | 関節の変形を生じやすい、無理な動作をしない |
⑨ | 同じ姿勢や動きを⻑時間続けない |
⑩ | 便利な⾃助具や道具を取り入れる |
自助具は日常生活の動作や作業を助けるために工夫された道具です。日本リウマチ友の会の生活便利帳に自助具の情報が掲載されています。
「関節リウマチ診療ガイドライン2014」(⽇本リウマチ学会)においても、運動療法、作業療法の実施は強く推奨されています。
上記のポイントをふまえて日常生活に気をつけて治療に取り組みましょう。
【監修】大阪医科大学 総合医学講座 リハビリテーション医学教室 教授 佐浦 隆一先生