用語集

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あ行

あふぇれしす(けつえきじょうか)りょうほう

アフェレシス(血液浄化)療法

血液浄化器を使用する血液浄化療法は、薬剤等の内科的治療のみでは困難な各種自己免疫疾患等の患者に適用される血液浄化に関する療法や治療システムで、血漿中に存在する病因物質等を体外循環により除去する療法である。 血液浄化器の素材としては,合成高分子系中空糸膜(ポリスルホン、エバール、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン等)、吸着剤、不織布等がある。

いーぶいおーえいちじゅしちゅうくうしまく

EVOH樹脂中空糸膜

株式会社クラレが世界に先駆けて事業化したEVOH樹脂(商標:エバール®、エチレン・ビニルアルコール共重合体)を使用した中空糸膜。生体適合性に優れ、活性酸素の産生、炎症反応が抑えられると評価されている。

うぃるすじょきょようふぃるたー

ウイルス除去用フィルター

血漿分画製剤やバイオ医薬品の製造過程において、堅牢なウイルス除去方法のひとつとして利用される、ウイルスを溶液中から除去する膜。ウイルス除去フィルターとして認知され、使用されている「プラノバ」は、フィルターを構成する中空糸膜が無数の連続したナノレベルの孔を有しており、その孔より小さなタンパク質は透過させ、孔より大きなウイルスを膜内に捕捉することで除去する。

か行

きゅうちゃくしきけつえきじょうかほう

吸着式血液浄化法
(Direct Hemo Perfusion: DHP)

血液中の薬物、および肝性昏睡における昏睡原因物質を吸着・除去する治療法。

きゅうちゃくぶんり

吸着分離

化学的または物理的結合力によりニ相が共存する界面や表面上に物質を取り込むこと。

けつえきとうせき

血液透析

人体の血液を体外に誘導し、半透膜を介して血液と透析液とを接触させ血液中の血球や有用タンパク質などは透過させずに、本来尿中に排出される尿素、クレアチニン、尿酸などの老廃物を除去して浄化された血液を体内に戻す療法。腎機能の停止した慢性腎不全患者に行われる療法。

けっしょうきゅうちゃくりょうほう

血漿吸着療法
(Plasma Adsorption: PA)

体外に取り出した血液を血漿分離膜により血球成分と血漿成分に分離した後、分離された血漿を特定の吸着器に通し、選択的に病因物質を除去する治療法。

けっしょうこうかんりょうほう

血漿交換療法
(Plasmapheresis)

薬剤等の内科的治療のみでは困難な自己免疫疾患や肝不全等の患者さまに対して、血漿中に存在する病因物質を体外循環により除去する治療システム。血漿交換療法には、以下の3つの療法がある。

・単純血漿交換
・二重濾過血漿交換
・血漿吸着療法

けっしょうせいぶん

血漿成分

血漿成分は、各種タンパク質、ブドウ糖、脂質、金属イオン、電解質、ホルモン、ビタミンなどが含まれている液体です。その中で特に重要な成分としては、
1)血液の浸透圧維持やいろいろな物質の運搬に大きな役割を果たす「アルブミン」、
2)病原体などに抵抗して私たちのからだを守る「免疫グロブリン」、
3)血液凝固因子は出血を止める多種の「血液凝固因子」などのタンパク質があげられます。

けっしょうぶんかくせいざい

血漿分画製剤

血漿から精製して得られる治療に有益なタンパク質製剤で、感染症の治療に用いるグロブリン、失血、重度のやけど時の治療に用いるアルブミン、血友病などの治療に用いる血液凝固第Ⅷ因子などの血液凝固因子製剤などがあります。

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