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高齢者の一人暮らしは犯罪被害のリスクが高い?やるべき防犯とは

高齢者の一人暮らしは犯罪被害のリスクが高い?やるべき防犯とは

高齢者の一人暮らしは隙が生まれやすく、家族世帯に比べると犯罪被害のリスクが高い傾向にあります。特に高齢者は体力や判断力が低下していることも多く、犯罪のターゲットになることがあるので防犯対策は必須です。

そこで今回は、高齢者の一人暮らしで必要な防犯について解説します。

高齢者は犯罪ターゲットになりやすい?

空き巣や居空き、忍び込みの侵入犯罪は、犯行の前にターゲットを決めていることが多く、特に高齢者が狙われやすい傾向です。どのような点が、ターゲットとなる要因なのでしょうか。

侵入犯罪の現状

警察庁「住まいる防犯110番」によると、刑法犯認知件数は平成14年・約285万件から令和2年・約62万件と減少傾向にあります。侵入犯罪もそれに伴って減少傾向ですが、令和2年で約2万1,000件と少ない件数ではありません。

なぜ高齢者がターゲットにされやすい?

高齢者が犯罪のターゲットにされやすい要因は、主に3つあります。

➀高齢者の単身世帯の増加

内閣府の「令和4年版高齢社会白書」によると、令和2年の65歳以上人口に占める単身世帯割合は男性が15.0%、女性が22.1%で、どちらも毎年増加している状況です。高齢者の単身世帯は、体力や判断力の低下に加えて、孤立しやすい環境下にあるため、犯罪のターゲットにされやすいと言えます。

②高齢者は逃げやすい対象である

犯人からすると、高齢者は逃げやすい対象です。万が一犯行の様子を目撃されても、相手が高齢者であれば追いかけられることなく逃走できると考えるため、家を空けている状況だけではなく、高齢者の在宅時を狙った犯行も多発しています。犯人と遭遇してしまった場合、窃盗の被害だけではなく、暴行や命が危険にさらされるリスクもあるので大変危険です。

➂自分を過信しやすい

高齢者は、長年の経験から自分の知恵や習慣を過信してしまう傾向があります。内閣府の「特殊詐欺に関する世論調査」によると、特殊詐欺に対して「自分は被害に合わないと思う」と答えた70歳以上の割合は50%を超えており、全年齢層の平均より10ポイント以上高くなっています。

被害に合わない理由の回答には「知らない番号の電話には出ないから」「だまされない自信があるから」などが多く、いずれも自信が根拠に挙げられます。

また、以下のような昔からの習慣にも注意が必要です。

● 玄関の鍵をかけていない
● 窓を開けっ放しにしている
● 来客の際に相手を確認せず応じてしまう

これらの習慣は、犯人から狙われやすい隙を生み出します。「誰しも被害者になる可能性がある」という認識をもち、習慣や防犯対策の見直しが必要です。

日常で簡単にできる防犯対策

高齢者でも実施しやすい防犯対策を7つ紹介します。適切な対策を行うことで、防犯意識の高さも併せてアピールできるため、犯行のターゲットにされにくくなるでしょう。簡単に始められるものもあるので、参考にしてみてください。

➀施錠をしっかりする
空き巣犯の侵入方法の多くが無締まりです。特に窓は、換気や温度調整などを理由に、長時間開けっ放しにしている場合があります。ゴミ出しや散歩など近所への外出のほか、在宅時にも万が一のことを考えて鍵をかけておきましょう。また、一般的な窓についている半月型のクレセント鍵は、防犯性が高くありません。そのため、補助鍵を付ける等の別途対策が必要です。

②周囲とコミュニケーションをとる
高齢者の犯罪対策には、緊急時に相談しやすい環境づくりも重要です。日頃から近隣住民とコミュニケーションをとり、良好な関係を築いておきましょう。

また、空き巣や窃盗の防止に効果的なのが声かけです。不審者がいたら積極的に声をかけてもらうよう、管理会社などにお願いするのも有効な手段になります。

犯行の手段は年々進化しており、高齢者が単独で対策をするのは難しいのが現状です。相談・声かけをしながら情報交換を行って地域全体で防犯意識を高めれば、被害リスクを下げることが期待できます。

➂カメラの設置
親族が遠方で離れて暮らしている場合に、検討したいのがカメラの設置です。カメラがあれば防犯状況を確認しやすいほか、ケガや事故、病気の発作などの非常時にも早急に駆けつけることができます。一方で、本人が生活を見られているのを嫌がる可能性もあるため、双方が合意のうえで導入しましょう。

④防犯フィルムを貼る
窓は玄関と比べて防犯対策が手薄な傾向にあり、侵入経路として狙われやすいポイントです。 マンションの2〜3階であっても、ベランダから侵入されるリスクがあります。簡単にできるガラス破り対策として、防犯フィルムを貼るのが効果的です。フィルムを貼ることで、防犯対策だけでなく災害時にガラス破片が飛散するのも防げます。

⑤家族構成をわからないようにする
空き巣の多くは、家族構成や生活スタイルも考えてターゲットを決めています。その際に表札にフルネームが出ていると、単身世帯だと簡単にわかってしまうため、犯行ターゲットにされる確率が高くなるでしょう。

表札を出さない、名字だけにするなど、家族構成がわからないように工夫することをおすすめします。また、部屋の灯りも居住者の生活スタイルを把握するヒントになりかねません。不在時にもあえて灯りをつけておき、外出タイミングの推測を防ぎましょう。

⑥来訪者の身分を確認してから対応する
犯人は宅配員などを偽って侵入してくる場合があります。初めて見る訪問者は、インターホンやドアチェーン越しで身分証を確認してからやり取りをすると安全です。また、身に覚えのない荷物の受け取りは断りましょう。

⑦定期的に玄関周辺をチェックする
玄関付近の死角や窓の破損状況など、出入り口周辺は定期的に歩いて確認するのがおすすめです。また、設置した覚えの無い不審なマークなどが置かれている場合は、すでに犯人から目を付けられている可能性があります。万が一発見したらすぐに警察などに通報しましょう。

より安全に暮らすために役立つ対策

以下では、安全性を大きく引き上げに役立つ対策を3つ紹介します。

高齢者専用のサービスを利用する

防犯以外にも日常生活のサポートを受けたい場合は、以下のような高齢者専用サービスがおすすめです。

● 老人ホーム
● デイサービス
● 訪問介護
● 見守りサービス

定期的に誰かが自宅を出入りすることで、自宅内・外の些細な変化や違和感に気が付いてもらえるでしょう。また、犯人は「誰かにみられるかもしれない」と思い、犯行を諦めるかもしれません。

センサーライトの活用

センサーライトは、人の動きを感知して電気がつく仕組みになっています。玄関周辺や窓付近に設置しておけば、犯人が自宅に侵入しようとした際に点灯して、犯行を実行しにくい状況をつくります。設置するだけなので、比較的取り入れやすい対策でしょう。

新居に引っ越す

今の住宅セキュリティに不安がある場合は、防犯性が高い住宅に引っ越すことも有効な方法です。以下の特徴がある住宅は、安全性が高いと言えます。

● オートロック
● カメラ付きインターホン
● マンションの中層以上
● 管理人常駐 など

まとめ

高齢者は犯罪被害のリスクが高く、適切な防犯対策の導入が必要です。旭化成ホームズの「ヘーベルVillage(ヴィレッジ)」は、高齢者の方が安心して健やかに暮らせる高齢者向け賃貸物件を数多く取り扱っています。防犯設備が充実していて好条件の賃貸物件をお探しの方は、ぜひお問い合わせください。

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