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高齢者の一人暮らしにはどんな危険性がある?考えておきたいリスクと対策

高齢者の一人暮らしにはさまざまなリスクがあり、事前に対策をしておくことが大切です。そこで今回は、高齢者の一人暮らしの危険性についてご紹介します。

高齢者の一人暮らしに潜む危険とは

独立行政法人国民生活センターの調査によると、高齢者の住宅内事故で最も多いのが転落で、その割合は30%以上にのぼります。次いで多いのが転倒です。

転倒や転落の危険性

高齢者の住宅内事故の約半数は転落・転倒によるもので、擦り傷や骨折などのケガを負うことがあります。
転倒・転落による事故例に以下の通りです。

  • ● 階段で足を滑らせたことによる転落・転倒
  • ● ベッドからの転落・転倒
  • ● カーペットやバスマットなどに足をとられたことによる転倒
  • ● 玄関やベランダなどの段差につまずいたことによる転倒

また、屋根や脚立などの高所作業中の転落・転倒事故の場合は死に至るケースもあるので、注意が必要です。

浴室での危険性

浴室は濡れていて滑りやすいことから転倒事故が多く、さらに衣類を着用していないことで大きなケガにつながる恐れがあります。他にも、浴室と湯船の温度差によって生じるヒートショック、のぼせやめまい、溺水などの危険があり、高齢者にとって浴室は危険の多い場所と言えるでしょう。

熱中症の危険性

家の中は屋外ほど暑さを感じにくく、水分補給を怠りやすいため、節電を意識してエアコンを使用しない高齢者も多いようです。そのため、気付かないうちに熱中症になってしまうケースも少なくありません。発見が遅れると命の危険もあります。

認知症

認知症を発症すると、判断能力が低下したり生活に対する意欲が失われたりすると言われています。代表的な症状は以下です。

  • ● 家の鍵を閉め忘れる
  • ● 火を消し忘れる
  • ● 周囲の人とトラブルになりやすい
  • ● 悪徳セールスに騙されてしまう など

認知症は、日常生活に支障をきたす恐れがあります。また、気付いたときには症状が進行していることもあるため、身近な方が早めに気付いてあげることが非常に大切です。

誤嚥(ごえん)や窒息

高齢者の誤嚥は、歯の機能の低下やかみ砕く力が弱くなることによって起こりやすく、場合によっては喉に詰まらせて窒息死するケースもあります。
お粥などのやわらかい食べものでも誤嚥を起こす可能性があるので、食事には細心の注意を払うことが大切です。

出典:独立行政法人 国民生活センター
医療機関ネットワーク事業からみた家庭内事故-高齢者編-

万が一に備えたい!対策法とは

見守りサービスへの加入

見守りサービスにはさまざまな種類があります。

  • ● 訪問タイプ:スタッフが自宅を定期的に訪ね、状況を家族に知らせる
  • ● センサータイプ:設置したセンサーが一定時間高齢者の動作を確認できない場合、家族に通知する
  • ● カメラタイプ:設置したカメラで状況を把握できるサービスで、場合によっては離れた場所にいる家族と通話する機能もある
  • ● 通報型:緊急事態が起きた際、通報ボタンを押すことでスタッフが駆け付ける

高齢者が家族と離れて暮らしている場合は、見守りサービスに加入することで本人も家族も安心感を得られるでしょう。

携帯電話を持ち歩く

携帯電話を持ち歩いていれば、突然倒れたりケガをしたりして移動が難しい場合に、すぐに外部と連絡を取れます。すぐに連絡を取ることで命を落とすリスクを下げることにつながるため、携帯電話は常に持ち歩くことを習慣にしましょう。

介護サービスへの加入

介護サービスには訪問介護や訪問リハビリテーションなど、さまざまな種類があります。食事や入浴などの生活のサポートに加え、レクリエーションなどを行い楽しむサービスもあります。日常生活で不便を感じる場合は、介護サービスの利用を検討してみましょう。

普段から体調を記録しておく

高齢者の一人暮らしには自己管理が不可欠です。日頃の体調を知っておくことで些細な変化に気付くことができ、早めに対応できます。そのためには健康診断を受診し、定期的に健康状態を把握しましょう。また、ケガや持病がある場合はノートなどにまとめておくと、いざというときに周囲の人も対応しやすくなります。

食生活に気を付ける

健康を維持するためにはバランスのとれた食事が大切です。一人暮らしの場合は食生活への意識がおろそかになってしまい、栄養が偏りやすくなります。必要に応じて、配食サービスや家事代行を活用してみましょう。

できるだけコミュニケーションを取る

高齢者で一人暮らしの方は、積極的にコミュニケーションを取りましょう。家族や友人と頻繁に交流することで脳が活性化され、認知症予防にもつながります。また、地域の人との交流を図っていると、万が一のときに異変に早く気付いてもらえるかもしれません。身近に頼れる存在がいると、メリハリのある生活を送ることができます。

住宅のバリアフリー化

高齢者の一人暮らしには、段差の少ないバリアフリーの住宅がおすすめです。ただし、段差がなくても転倒リスクはあります。家の広範囲に手すりを設置したりやわらかい床材に変えたりするなどして、リスクに備えましょう。

便利な外部サービスも検討しよう

地方自治体による支援・サービス

地域包括支援センターや自治体の窓口を利用すれば、社会福祉士やケアマネージャーなどの専門家に生活や介護の相談ができます。受けられるサービスは以下の通りです。

  • ● 民生委員などによる安否確認
  • ● 外出の支援や同行
  • ● 金銭管理
  • ● 食事の宅配 など

民間サービス

<介護サービス>
介護サービスには、デイサービスや訪問介護などがあります。中でもデイサービスは、スタッフによる送迎のほか、食事や入浴の提供もあるので利用しやすいでしょう。また、自分と似た立場の利用者とも交流できるので意気投合しやすく、長くお付き合いできる友人を見つけられるかもしれません。

<家事代行サービス>
家事代行サービスを利用すれば洗濯や掃除以外に、買いものや調理などの家事を任せることができます。家事が苦手な方におすすめのサービスです。

<身元保証会社のサービス>
高齢者が賃貸物件を借りたり、老人ホームや介護施設などに入所したりする場合には保証人が必要です。もし保証人が見つからないという場合には、身元保証会社を利用する方法もあります。最近では、連帯保証人になるだけではなく緊急時に駆け付けるサービスもあるので、一人暮らしの高齢者には心強い味方と言えるでしょう。

<配食サービス>
家事の中でも料理が苦手という方には、配食サービスがおすすめです。家事の負担を軽減でき、栄養バランスの整ったおいしい食事を取ることができます。

<見守りサービス>
見守りサービスの利用も検討してみましょう。特に近くに家族がいない方が利用すれば安心感を得られます。万が一の場合でも発見が早くなるので、事態が悪化することを防げるでしょう。

高齢者向け住宅

高齢者向けの住宅なら、初めから介護や生活のサポートが含まれています。食事など生活に必要なサービスが毎日受けられるほか、24時間の見守り体制など高齢者が安心して暮らせるサービスが充実しています。高齢者向け住宅では一人暮らしでは得られないサポートが受けられ、自分らしい自由で快適な生活を送ることも可能です。

まとめ

高齢者の一人暮らしにはさまざまなリスクがあり、万全の対策を行うことは難しいでしょう。より安心して暮らしたい方には、高齢者向け住宅への入居がおすすめです。

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