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ニュースリリース

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2019.6.24

旭化成不動産レジデンス株式会社

脚光を浴びる築地に等価交換によるマンション着工
~細分化された住宅密集地の共同化、地権者38名の権利を活かして実現~

旭化成不動産レジデンス株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:兒玉芳樹)は、東京都中央区築地エリアで進める分譲マンション事業「(仮称)築地6丁目プロジェクト」が、6月22日に本体工事に着手しましたのでお知らせします。本事業は、当社が地権者38名と共同で行う等価交換事業により誕生する全166戸のマンションで、竣工は2021年10月を予定しています。

建設地は、築地本願寺の南側に位置し、日本の台所として発展してきた「築地市場」の歴史と共に、市場関係者の住宅や仕事場として賑わってきた住宅街エリアの一角です。江戸時代からの町割りや、長屋建築から受け継がれる間口の小さな住宅の連なりや裏路地の小道が築地特有の風情であった一方で、老朽家屋が密集し、災害時の倒壊や延焼火災の恐れがありました。しかし、道路が細く工事車両が進入できないことや、狭小の敷地が多くセットバックすると希望する大きさの建物が建てられないなど、個々の敷地による単独の建替えは困難な状況で、街の再生は長年の課題でした。

当社がそのような状況下において推進したのが、細分化され上手く活用できなかった個々の土地を1つにまとめ、共同事業者としてマンションを建築した後、地権者へ再び権利を分配する等価交換事業の手法です。当社はこれまでにも、同様の手法で数多くの事業を手掛けてきましたが、今回のプロジェクトは、区画面積約580坪、地権者38名と規模が大きく、全員同意が必須となる等価交換事業においては、合意形成のハードルが極めて高く、また、下記①~③のような解決すべき点がありました。

  • ①地区内を複雑に通る「私道」を廃道とするため、地区外の私道所有者も含め、合計100名以上の関係権利者から同意書を取得する必要があった。
  • ②相続未登記のまま第三世代まで受け継がれた敷地や、底地・借地の権利関係が複雑化した敷地もあり、その整理が必要であった。
  • ③市場関係の借家人(テナント)の立ち退き計画や、代替店舗の確保など、商業地特有の対応が必要であった。

今回の事業は、今後の市場跡地の開発も含め、地域全体の発展が脚光を浴びる「築地」エリアで、多くの地権者がまとまり、その権利を活かし合って叶えた事業です。建替え前の38名の地権者のうち、28名が新しいマンションの再取得を予定しており、歴史と愛着ある土地を手放さず、引き続き地域で住み続けたいと願う地権者の想いも叶えることができました。


I.計画概要


Ⅱ.建替え後のマンション概要

販売される分譲マンションは、築地本願寺・築地場外市場にほぼ隣接します。「歴史と文化を備えた地域」であることに加え、「銀座から徒歩圏内の住宅地」という抜群の立地条件が強みです。築地の街並みに沿う重厚感ある外観デザインや、埋蔵文化財調査で発掘された江戸時代の住居基礎の木材を共用部の家具に利用するなど、築地の文化と地域の想いを新たな建物にも引き継ぐ計画をしています。


<建替え後の外観イメージパース>


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Ⅲ.建築地のエリア概念図

<本件に関するお問い合わせ先>

〒101‐8101 東京都千代田区神田神保町一丁目105番地
旭化成ホームズ株式会社 広報室
(電話)03-6899-3010 (FAX)03-6899-3400 (メール)j-koho@om.asahi-kasei.co.jp