魚介 保存のポイント 魚介 保存のポイント

周囲を海に囲まれ、豊かな海産資源の恵みを受けてきた私たちにとって、魚は世界に誇れる食文化。もちろんおいしいだけでなく、DHAやEPAなどの優れた栄養面でも注目されています。鮮度が命の魚介類も、上手に冷凍すれば、多めに買った場合やいただいた時などにも無駄にすることがありません。冷凍解凍法をマスターして、海の幸をおいしく賢く楽しみましょう。

魚の冷凍保存のポイント 魚の冷凍保存のポイント

  • 生の魚を冷凍しましょう

    市販の魚の多くは、獲ってすぐ船内で冷凍し、店頭に並べる前に解凍したもの。これを家庭で冷凍した場合、再凍結となり、味・栄養分が落ちてしまいます。家庭で冷凍する魚は「生」の表示があるものか、近海もの、干物や味噌漬けなどの加工品だけと考えましょう。

    生の魚を冷凍しましょう
  • 急速冷凍を心がけて

    食品トレーのまま冷凍してしまうと凍るのに時間がかかり、解凍時にドリップ(うま味や栄養分の含まれた液汁)が出やすくなります。必ず食品トレーから出し、「サランラップ®」で包み「ジップロック®フリーザーバッグ」に入れて冷凍しましょう。冷凍室に急速冷凍機能がない場合は、熱伝導のよいアルミトレーが便利。トレーの上に食品を置き、冷凍室に入れれば、冷凍スピードがアップします。

    急速冷凍を心がけて
  • 魚の脂肪は酸化しやすい

    冷凍魚の脂質が変化しないで長期保存できるのは、マイナス30℃以下。家庭用の冷凍庫はマイナス18℃程度で、しかも自動霜取り装置のため1日に何度か温度が上昇します。家庭での冷凍保存は2週間程度とし、なるべく早くおいしいうちに使い切りましょう。

  • 下処理をしておいしく冷凍

    一尾魚は内臓を除いてから、切り身は味噌漬けや粕漬けにしたり、下処理の工夫次第でおいしく冷凍することができます。

    下処理をしておいしく冷凍
  • 解凍は冷蔵室でゆっくりと

    急激な温度変化を与えるとドリップが出やすく、味落ちにつながります。冷蔵室の中でゆっくりと解凍しましょう。