妊娠計画中から妊娠中、授乳中の期間は、赤ちゃんへの影響ができるだけ少なく、かつ、SLEの病勢を十分にコントロールできるお薬とその用量を選択して使用します。
プラケニル®においても催奇形性・胎児毒性(出生時の発育遅延等)が発現する可能性は否定できませんが、妊婦または妊娠している可能性のある方には同意を得たうえで慎重に使用することになっています。
また、国内外の勧告書においては、長年の使用経験に基づきSLEの再燃を防ぐために妊娠計画中から妊娠中も服用を続けることが勧められています4,5)。
プラケニル®に限らず、お薬の赤ちゃんへの影響について疑問や不安があれば、主治医や薬剤師に相談し確認しましょう。主治医の指示を待たず中止・変更すると、病状の悪化につながり、妊娠の継続が困難になることもあります。
4) Andreoli L, et al. Ann Rheum Dis. 2017; 76(3): 476-485.
5) 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)「関節リウマチ(RA)や炎症性腸疾患(IBD)罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針の作成」研究班, 全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、若年性特発性関節炎(JIA)や炎症性腸疾患(IBD)罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針, p29, 2018年3月発行