AsahiKASEI

どのくらいの寸法精度?

工業製品を構成する部品を適切に機能させるには、素材の寸法精度が重要です。つまり、設計した寸法をどれだけの正確性で作れるか、という点です。素材によっては設計時の寸法からのズレがどうしても大きくなってしまうものもあります。
その指標はいくつかありますが、サンフォースの優れたポイントの一つが寸法精度です。

発泡体だけど、高い「寸法精度」

発泡体だけど、高い「寸法精度」

1成形品の寸法公差

成形によって得られる成形品の寸法がどれだけバラつくかが寸法誤差(また寸法公差)です。同じ発泡体で、緩衝体などに使用される一般的な発泡成形品は加工時の収縮・膨張が大きく、寸法誤差はどうしても大きくなってしまいます。

成形品寸法誤差

成形品寸法誤差

一方、サンフォースは上記の通り、加工時の寸法変化も非常に小さく、一般的な射出成型品に近いレベルでの成形加工が可能です。寸法精度を求められる構造体やシャーシにも安心して使用頂けます。

2線膨張係数

素材の寸法が温度によってどれだけ変化するかが線膨張係数です。数値が大きいほど温度による寸法変化が大きくなります。金属に比べると樹脂の数値は大きいですが、サンフォースは樹脂の中でも線膨張係数の少ないPPE樹脂の特徴を引き継ぎ、温度による影響は比較的小さくなっています。

各素材の線膨張係数

各素材の線膨張係数

3低反り・低ヒケ

発泡成形の大きな特徴の一つです。サンフォースは、金型内にビーズを充填してスチームでビーズ同士を膨らませながら熱融着させる方法ですので(成形加工ガイド)、高温高圧で樹脂を金型に流し入れる射出成型とは異なり、成形品肉厚が厚薄混合でも反りやヒケが出にくい特徴があります。そのため、均一な肉厚にするなどの形状制限もなく自由に設計頂く事が可能です。