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どのくらいの薄肉成形が可能?

薄肉形状で工業製品の部品設計が出来る事は、製品や部品の省スペース化や軽量化やコスト削減に繋がり、大きなメリットとなります。ですが一般的に発泡成形品は、粒径が大きな発泡ビーズを金型の中にエアー充填するという加工方法のため、どちらかと言えば薄肉成形は不得手な部分です。

発泡体だけど、「薄肉成形が可能」

発泡体だけど、「薄肉成形が可能」
発泡ポリオレフィン(x15倍) SunForce (x10倍)

そこで、発泡体でありながら可能な限り肉厚を減らす設計が出来るよう、サンフォースは発泡ビーズとしては微細粒径(1mm~)に製造されています。そのため従来の発泡体では困難であった薄肉成形が可能になっており、製品設計の自由度も高まります。

サンフォースの推奨肉厚としては、成形品の形状や使用条件にもよりますが、ビーズ充填性と成形品強度からサンフォース7倍品で4㎜厚以上を推奨しています。さらに低倍側の5倍品ビーズや、微小な成形品形状であればその限りではありませんが、UL登録が3mm厚以上で難燃V-0と認証されていますので、難燃性の観点では最薄部でも3mm以上の肉厚が必要になります(10倍品は5mm厚以上)(どのくらい難燃性

立ち上り高さ比と最小肉厚限界
立ち上り高さ比と最小肉厚限界

また立ち上がり形状の肉厚に関してはビーズの充填性や抜きテーパー等の考慮も必要です。その他、設計詳細については製品設計ガイドを参考下さい。

立ち上り高さ比と最小肉厚限界

発泡体でありながらも、細いリブを立てた部品や、薄い形状を持ったシャーシなどにも使用できる材料です。

発泡体だけど、「薄肉成形が可能」