フットウェア用途

旭化成の水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)は、ミッドソールに高反発性や耐久性、衝撃吸収性を付加することで、ランナーのパフォーマンスを高める製品開発に貢献します。

フットウェア用途

タフテック®︎とS.O.E.®で
より速く、より遠くへ

タフテック®は高反発性、S.O.E.®は衝撃吸収性を付与することで、ランニングシューズのミッドソールの性能を高めます。

ランナーが求める優れたミッドソールの開発を実現

ほんの僅かでも速く走りたいというアスリートにとって、厳しい練習や洗練された戦術はもちろんのこと、優れたシューズを選ぶことはとても重要です。ランナーの高い要求に応えるためには、スピードに直結する高い反発性、シューズの寿命に関わる耐久性、体の負担を和らげる高い衝撃吸収性を備えるシューズが不可欠です。

旭化成の水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)は、様々な特徴を持っており、ミッドソールに対して、極めて高い反発性・衝撃吸収性・耐久性を付与することができます。

タフテック®の高反発性で力強い走りを実現

タフテックは、ミッドソールに高反発性を付与することで、与えた力がロスなく地面に伝わり、より速く走りたいというランナーのニーズを満たします。

タフテック®は、EVA樹脂などのミッドソール材料に反発性を付与するための改質材として用いられています。特に、タフテック®P1083、N531は反発性に優れ、多くの高反発ミッドソールで採用実績があります。

EVA樹脂をタフテック® P1083で改質した場合の、反発性の改善結果。EVA樹脂単体に比べて、反発性が約36%改善した。

反発性が約36%向上

タフテックによる耐久性向上で、ミッドソールを長寿命化

着地の際に絶えず強い衝撃を受けるため、ミッドソールの耐久性はランナーがシューズを選ぶ上での重要な評価ポイントになります。

タフテック®P1083、N531を使用することで、圧縮の力を受けた後に残る変形率である「圧縮永久ひずみ(C-Set)」を低減させることができます。これによりミッドソールの長寿命化が実現します。

EVA樹脂をタフテック® P1083で改質した場合の、圧縮永久ひずみ(C-Set)の改善結果。EVA樹脂単体に比べて、C-Setが約16%改善した。

圧縮永久ひずみ(C-Set)を約16%の改善

S.O.E.®の優れた衝撃吸収性で負担の少ないランニングを

ランニングは、一定の動作を継続するため、体の特定の部位に大きな負担がかかり、怪我などにつながることもあります。

S.O.E.®は、tanδピークが常温付近にあるというユニークな特性から衝撃吸収性に優れており、ミッドソールに高いクッション性を付与することができます。これにより、接地時の関節などへの負担を軽減し、ランナーの健康を守ることに繋がります。

S.O.E.®、EVA樹脂、一般的なエラストマーのtanδの比較。S.O.E.は常温付近にtanδピークがある。

S.O.E、EVA樹脂、一般的なエラストマーのtanδの比較

フットウェア用途の推奨グレード

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製品情報

旭化成のSEBS・SBSは、多彩な製品ラインナップをご用意しています。「樹脂改質材」や「相容化材」として、各種グレードがどのように活躍しているかご覧ください。

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