強固な接着性と
美しい外観を実現
オーバーモールドは、最終製品の感触、振動の抑制、耐摩擦性の向上のために不可欠な手法です。旭化成のタフテック®・ S.O.E.®は、エラストマーコンパウンドの添加剤として使用することで、より丈夫で、より美しい外観のオーバーモールドを実現します。
オーバーモールド成形で生じる問題を解決します。
オーバーモールドは、異なる2種の材料を射出成形によって積層する成形方法です。オーバーモールドで用いるエラストマーコンパウンドには、基材との強い接着性、成形物の透明性低下の抑制、外観のムラが生じない流動性などが求められます。
旭化成のタフテック®・ S.O.E.®を、添加材としてコンパウンドに配合することで、これらの要求を満たすオーバーモールドを実現することができます。
PCやABSなどの基材との高い接着性
オーバーモールドプロセスにおいて、基材とコンパウンドの接着力が十分ではない場合、力が掛かった時にオーバーモールドした部分(工具のグリップなど)が剥がれる可能性があります。そのため、オーバーモールド用コンパウンドと基材との高い接着性が求められます。
タフテック®H1517、S.O.E.®S1614は、PC(ポリカーボネート)やABS樹脂などの極性の高い基材に対して、良好な熱融着性・接着性を実現します。
意匠性の高い「透明」エラストマーコンパウンドを実現
最終製品のデザインによっては、透明性を持ったオーバーモールドが求められるケースがあります。このような場合、ポリプロピレン(PP)を含むエラストマーコンパウンドを用いると、成形物の透明性が低下してしまう問題が生じます。
旭化成のタフテック® H1517など、PPとの相容性が良好なグレードを添加剤として用いることで、PPが配合されていても、透明性の高い成形物を得ることができるようになります。さらにタフテックなら、その基材への高い接着性というメリットを両立することが可能です。
高い流動性による加工性の向上で、優れた外観品質を実現
オーバーモールド用コンパウンドの流動性が低い場合、基材の形状によってはショートショットやフローマークが引き起こされます。
このような問題には、高い流動性を誇るS.O.E.® ︎S1614が有効です。S1614をコンパウンドに配合することで、射出成形性・加工性に優れたコンパウンドが得られます。結果として、ショートショットやフローマークの発生が抑制されます。