オレフィン系樹脂と極性樹脂の相容化に適したグレード

旭化成のタフテック®️ Mシリーズは、オレフィン系樹脂と極性樹脂の相容化が可能で、耐衝撃性や成形外観に優れたポリマーアロイを形成します。

オレフィン系樹脂と極性樹脂の相容化に適したグレード

優れた力学物性と
成形外観を実現

タフテック® Mシリーズは、PP等のオレフィン系樹脂とPA等の極性樹脂との相容化に優れ、互いの相容化材として機能します。細かく分散されることで優れた力学物性や成形外観を実現します。

「オレフィン系樹脂 × 極性樹脂」相容化に適したグレードの詳細


最適グレード

タフテック® ︎MシリーズはSEBS中のスチレン量とブチレン量の比率に応じた最適なグレードを複数ご用意しています。


タフテック® Mシリーズがオレフィン系樹脂と極性樹脂の相容化に適する理由

タフテック® Mシリーズは、分子内に反応性を持つ極性基を含むため、ポリアミド(PA)などの極性樹脂との親和性が高いという特徴を持っています。一方で、主鎖に含まれる水添ポリブタジエン(エチレン-ブチレンブロック)がオレフィン系樹脂との相容性を向上させることができます。よって、極性樹脂とオレフィン系樹脂とのアロイにおける相容化材として特に適しています。

タフテックMシリーズによる相容化

タフテック® Mシリーズによる相容化で力学物性を向上

ポリアミド(PA)とオレフィン系樹脂は通常、互いに相容性がないため、相容化剤を使用せずに混合すると相が分離し、結果として力学的物性が著しく低下します。しかし、タフテック® Mシリーズを添加することで、タフテック®がPAとオレフィン系樹脂間の相容化剤として機能し、力学物性が向上したポリマーアロイの形成が可能になります。

左図:タフテック®なしのポリマーアロイの様子。均一な分散がされていない
右図:タフテック®を添加したポリマーアロイの様子。均一な分散がなされている。

左図:タフテック®なしのポリマーアロイの様子。均一な分散がされていない。 右図:タフテック®を添加したポリマーアロイの様子。均一な分散がなされている。

タフテック®M シリーズによる相容化で、成形外観を改善

相容性がない樹脂をアロイ化すると、押出過程でのサージングや成形品の外観不良がしばしば発生します。タフテック® Mシリーズを相容化剤として使用することで、異なる樹脂が均一に混合され、成形品の外観が顕著に改善されます。

タフテック®を使用せずにPPとPA66をアロイ化したもの(図中左から2番目)と比較して、タフテック®を使用したもの(図中左から3番目と4番目)は、成形外観が大幅に改善している。

タフテック®による成形外観の改善

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