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高齢者が賃貸に住み替える際は何を考えるべき?確認しておきたいポイントを解説

人生にはさまざまな変化が訪れるため、生活スタイルに合わせて住宅を変えることも大切です。住宅そのものだけでなく、周辺環境などをしっかり調べておくことでより暮らしやすい住宅に住み替えることができます。

今回は、高齢者が賃貸に住み替える際に確認しておきたいポイントをご紹介します。住み替えを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

高齢者世帯の住宅

住み替えを検討する前に、高齢者世帯の住宅事情を知っておきましょう。

高齢者世帯の住宅の種類について

平成 30 年住宅・土地統計調査によると、65 歳以上の高齢者のいる2253 万4千世帯において、持ち家が 8割、借家が 2割となっています。また、65歳以上の5人に1人は1人暮らしをしており、老人ホームなどの社会施設に居住する人は 179 万8千人という状況です。
借家の割合は持ち家と比較して低いものの、人数でみると老人ホームなどを利用する方は少なくありません。

出典:総務省「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計結果

高齢者が住み替えを考えるタイミング

高齢者が住み替えを考えるタイミングは、子どもの独立や住宅の老朽化、バリアフリー、1人で住むことになったなど考えられ、ライフスタイルの変化や設備の問題など、住宅に求める条件の変化に伴って、住み替えを考えることはとても自然なことと言えるでしょう。

老後の住み替えは集合住宅を選ぶ人が多い

高齢者の住み替えでは、戸建てよりも集合住宅が選ばれる傾向があります。老後の生活は部屋数が少なくても問題がなく、掃除などのお手入れがしやすいほうが住みやすいためです。

住み替えは何歳くらいに検討する?

住み替えの検討は、早いに越したことはありません。60代よりも50代のほうがローン審査に通りやすく、支払いの負担も軽減できます。また体力の面から考えても、早いうちに住み替えを完了させておいたほうが、負担は軽減されるでしょう。

住み替え時に確認しておきたいポイント

住み替えをする際は、住宅の間取りや設備以外にも以下のポイントを確認しておきましょう。

周辺環境

老後の生活を考えて、生活しやすい物件を選びましょう。具体的なポイントは以下の通りです。

  • 公共交通機関へのアクセスがよい
  • 徒歩圏内に日用品などの買いものができるスーパーやコンビニなどがある
  • 病院や交番などの施設が充実している

周辺環境は、明るい時間と暗い時間にそれぞれ自分の足で歩いて確認しましょう。昼間は交通量が多い、夜は街灯が少なくて危ないなど、実際に歩いてみないとわからないこともあります。

管理状態

集合住宅は廊下やエレベーターなどの共有部分があり、管理会社や大家が管理を行なっています。共有部分の管理が行き届いていれば快適に過ごすことができ、何らかのトラブルが起きた際も適切かつ迅速に対処してもらうことができるでしょう。

セキュリティ面

近年では高齢者を狙った犯罪が増えているので、セキュリティ対策が万全な賃貸を選ぶことが大切です。オートロック機能が備わっている、管理人が駐在しているなどの条件が整った賃貸ならより安心して生活できます。

生活のしやすさ

間取りや設備の状態をしっかり確認しましょう。バリアフリー化されている賃貸ならより住みやすく老後も安心です。また、共有施設やごみの収集日・時間などもライフスタイルと合っているか、事前に確認しておきましょう。

部屋の位置

高齢者の方は、エレベーターがある高層階の賃貸物件でも、低階層に住むことをおすすめします。なぜなら、災害など万が一の際、避難に時間がかかってしまうからです。2階以上に住む場合は、避難経路も把握しておきましょう。

持ち家と賃貸のコストについて

持ち家と賃貸、どちらに住み替えるか考える際はコストを比較しましょう。

持ち家の取得にかかるコスト

項目 コストの目安
手付金 持ち家の価格の5~10%程度
印紙税 持ち家の価格が1,000~5,000万円で1万円
登記費用 固定資産税評価額×0.4%(持ち家が新築物件の場合)
仲介手数料 物件価格×3%+6万円+消費税
その他 住宅ローンの諸費用など

持ち家を取得する場合は、持ち家の価格の10%程度を目安とした初期費用が必要です。まとまった額の頭金が必要なうえ毎月のローン返済もあるので、高齢の方にとって大きな負担となりかねません。

持ち家にかかるランニングコスト

項目 コストの目安
固定資産税 固定資産税評価額×1.4%
都市計画税 固定資産税評価額×0.3%(市街化区域に属している場合のみかかる)
地震保険・火災保険 建物の構造や補償内容、保険会社によって異なる
修繕積立費 持ち家がマンションの場合は毎月徴収される(ただし、戸建ての場合も10年を目安に修繕が必要になるので要注意)

ランニングコストではないものの、持ち家を取得したあとは不動産取得税が発生します。
また、持ち家が戸建てではなくマンションの場合、管理費や駐車場代などを毎月支払うことになるので、余裕をもった資金計画が必要です。

賃貸にかかるランニングコスト

項目 コストの目安
家賃 物件によって異なる
管理費 家賃の5~10%程度
駐車場代・駐輪場代 物件によって異なる

上記の表から、賃貸なら家賃以外のランニングコストを抑えられることがわかります。初期費用は必要になりますが、高齢の方にとって賃貸は経済的負担が少ない住み替えと言えるでしょう。

持ち家と賃貸のどちらがいい?

持ち家と賃貸で迷っている方は、それぞれのメリット・デメリットを確認して、自分に合ったほうを選びましょう。

持ち家のメリット

持ち家の場合、ローンを完済すれば資産価値が残ります。もしまた住み替えが必要になった場合でも、売却や賃貸によって利益を得ることも可能です。また、持ち家ならリフォームやリノベーションもしやすく、デザイン性だけではなく老後に備えた準備ができます。

持ち家のデメリット

持ち家のデメリットは手放す際の手間です。不動産の売却は手続きが面倒で、さらに買い手が見つからなかった場合の不安は大きなストレスにもなるでしょう。また、毎年徴収される固定資産税も、持ち家ならではのデメリットです。

賃貸のメリット

賃貸は契約期間があるものの、持ち家と比べて引っ越ししやすく、物件の管理を不動産会社に任せられるので持ち家より身軽なところがメリットです。
また、固定資産税を支払う必要もありません。

賃貸のデメリット

賃貸の場合、毎月家賃を支払っても物件は自分の家ではないため、資産になることはありません。もし賃貸に住み替えを希望しても、高齢であることを理由に審査に通らないことがあります。また、引っ越し代や敷金など、住み替える度にまとまったお金が必要になってしまいます。

まとめ

人によって住み替える理由やタイミングは異なりますが、経済的負担が少なくて、安心して生活ができる場所への住み替えをしたいと考えるでしょう。旭化成ホームズの「ヘーベルVillage(ヴィレッジ)」は、シニア向け賃貸住宅サービスのパイオニアとして、いつまでも健やかに暮らせる魅力的な賃貸物件を提供してきた実績があります。賃貸に住み替えを検討している方は、ぜひ一度へーベルvillage(ヴィレッジ)にご相談ください。

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