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高齢者の一人暮らしの実情とリスク|賃貸住宅を選ぶポイントも紹介

高齢者の一人暮らしの実情とリスク|賃貸住宅を選ぶポイントも紹介

一人暮らしの高齢者の中には、老後の生活に不安を抱えており、高齢者向け住宅への転居を検討している方もいらっしゃると思います。老後の不安を考えると、高齢者向け住宅に転居した方が安心ですが、そう簡単には決められるものではないので難しいところです。

この記事では、高齢者の一人暮らしの実情、一人暮らしの高齢者が抱えるリスク、賃貸住宅選びのポイントなどについて解説します。

高齢者の一人暮らしの実情

日本は少子高齢化によって、人口に占める高齢者の割合が増えていますが、具体的な割合は知らないという方も多いと思います。

内閣府が公表した「令和4年版高齢社会白書」によると、令和3年10月1日時点の日本の人口1億2,550万人に対し、65歳以上の人口は3,621万人と28.9%を占めています。

65歳から74歳の人口は1,754万人の14.0%、75歳以上の人口は1,867万人の14.9%で、65歳~74歳の人口を上回っているのが現状です。

令和47年には、約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上になるといった将来推計も出ており、高齢化が深刻な状況であることが分かります。

また、高齢者の約4人に1人が一人暮らしをしていると言われており、老後に不安を抱く高齢者が増えているのが現状と言えるでしょう。

出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書

一人暮らしの高齢者が抱えるリスク

人口に占める高齢者の割合および、一人暮らしの高齢者が増えていることが分かりましたが、高齢者が一人暮らしをすることに何らかの問題はあるのでしょうか。

一人暮らしの高齢者が抱えるリスクとして、以下の4つが挙げられます。

・病気やケガに対するリスク
・災害や犯罪に対するリスク
・経済的なリスク
・賃貸住宅に住めなくなるリスク

それぞれのリスクについて、詳しく見ていきましょう。

病気やケガに対するリスク

年齢を重ねるとともに体力が衰えます。その結果、病気になったり、ケガをしたりといったトラブルが発生しやすくなります。

高齢者の一人暮らしの場合は、病気になる、ケガをするといったトラブルに見舞われても、誰も対応してくれません。「病気になったらどうしよう」「ケガをしたらどうしよう」と、病気やケガのリスクに不安を感じながら生活しなくてはならないでしょう。

災害や犯罪に対するリスク

日本は自然豊かである点が魅力ですが、反対に自然災害のリスクと隣り合わせです。

例えば、地震や火災、津波や洪水などが発生しても、高齢者一人では何も対応できません。また、振り込め詐欺といった特殊詐欺を筆頭に、高齢者を狙った犯罪は増加傾向にあります。

高齢者の一人暮らしはアドバイスをくれる、支えてくれる人が身近にいないため、日常生活のリスクが高くなるということを理解しておきましょう。

経済的なリスク

老後の生活は、特に収入源がなければ年金や貯蓄を崩しながら生活していくことになります。

老後の資金を十分に確保できていたとしても、病気や介護でお金が想定よりも必要になったことで、生活が苦しくなる可能性も考えられます。

現役の頃とは異なり、生活が苦しくなったからといって、働いて生活費をカバーすることは簡単ではありません。

経済的な不安と常に隣り合わせになるという点も、高齢者の一人暮らしのリスクと言えるでしょう。

賃貸住宅に住めなくなるリスク

高齢者の一人暮らしが賃貸住宅の場合には、注意が必要になります。その理由は高齢であることを理由に、賃貸住宅の転居を求められる可能性があるためです。

オーナーは、労働による定期収入のない高齢者の家賃滞納、孤独死によって事故物件になるリスクを懸念しています。そのため、いくら家賃を支払っていたとしても、ある一定の年齢を基準として賃貸住宅に住めなくなる可能性があります。

新たに賃貸住宅を借りたいと思っても、同様の理由から入居を断られる可能性が高いです。高齢者の一人暮らしでは、賃貸住宅に住めなくなる、入居を断られる可能性があることを把握しておきましょう。

一人暮らしの高齢者の賃貸住宅選びのポイント

高齢者が老後に安心して暮らすには、一人暮らしの高齢者が抱えるリスクを踏まえた上で、ポイントを押さえながら賃貸住宅を選ぶことが大切です。

一人暮らしの高齢者の賃貸住宅選びのポイントとして、以下の4つが挙げられます。

・無理のない家賃設定か
・年齢を重ねても生活しやすいか
・身内の家から近いか
・生活に欠かせない施設から近いか

それぞれのポイントについて、詳しく説明していきます。

無理のない家賃設定か

老後は年金と貯金を軸に、生活をすることになります。身の丈に合わない生活を続けていると、すぐ資金がショートしてしまい、取り返しのつかないことになるので注意が必要です。

退職後すぐはアルバイトによって収入源を確保することもできますが、体力の衰えを考えると長くは続きません。

老後生活がいつまで続くのか、病気や介護でいつ大きな出費が生じるか分からない状況を踏まえると、無理のない家賃設定の賃貸住宅を選ぶことが不可欠と言えるでしょう。

年齢を重ねても生活しやすいか

元気なシニア層が増えていると言っても、年齢を重ねるとともに体力が衰え、身体の自由が利かなくなってくることを忘れてはなりません。

例えば、利用頻度の高い水回りの設備が1か所にまとまった物件であれば、年齢を重ねても生活しやすいです。そのため、老後の暮らしやすさを重視する場合は、生活動線がシンプル、移動距離が短い物件を選ぶことをおすすめします。

また段差が少ないかどうか、棚は無理なく届く位置にあるかどうかなど、年齢を重ねても生活しやすいかどうかを意識して選びましょう。

身内の家から近いか

高齢者は様々なリスクと隣り合わせにありますが、家族のサポートを受けられる場合にはリスクを大幅に軽減できます。そのため家族が近くにいる場合、頼れる家族が近くにいる賃貸住宅を選ぶのも選択肢の1つです。

家族が遠方に住んでいて近くで一緒に暮らせない場合は、万が一の事態に支援してくれる行政機関が近くにあると、安心して暮らせるでしょう。

生活に欠かせない施設から近いか

年齢を重ねるとともに体力が衰えてくるため、買い物や通院の移動も少しずつ困難になる可能性があります。買い物や通院を無理なく行うためにも、生活に欠かせない施設から近いかどうかも重要な判断材料の1つです。

近くに施設がない場合でも、公共交通機関を利用しやすい環境の場合には問題ありません。年齢を重ねるとともに体力の衰えで重い荷物を運べなくなってしまう可能性もあるため、宅配サービスを利用できるエリアかどうかも確認しておくことをおすすめします。

まとめ

少子高齢化によって、人口に占める高齢者の割合は年々増加しています。また、一人暮らしの高齢者の割合も増えていますが、一人暮らしの高齢者は病気やケガに対するリスク、災害や犯罪に対するリスク、経済的なリスクなどが伴う点に注意してください。

一人暮らしの高齢者が安心して生活するには、無理のない家賃設定か、身内の家から近いか、
生活に欠かせない施設から近いか、といった各種ポイントを押さえながら物件を選ぶことが大切です。

また、リスクを考えると高齢者向け賃貸住宅を選ぶのも選択肢の1つです。

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高齢者向け賃貸住宅への入居を検討しているという方は、ぜひ一度ご相談ください。

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