近居で後悔|近居のメリット・デメリットを紹介

安心して老後を暮らすために家族との近居を検討している方もいると思いますが、近居が最善の選択肢とは限りません。近居して後悔してからでは手遅れなので、近居のメリットとデメリットを理解してから近居を選択することをおすすめします。
この記事では、近居のメリットとデメリット、近居の後悔を防ぐコツについて解説します。
近居のメリット
加齢とともに体力の衰えが目立つようになるため、老後の暮らしに不安を抱いている方も多いと思います。同居や二世帯住宅の場合には、親と子の家族が一緒に暮らすため、老後の暮らしに不安を抱きにくいでしょう。
近居とは、親と子の家族が一緒に暮らすのではなく、両者が近くに暮らすことです。二世帯住宅ではなく、近居を選択することにどのようなメリットがあるのでしょうか。
近居のメリットには、以下の2つが挙げられます。
・距離感を保てる
・お互いをサポートできる
距離感を保てる
親と子の家族が同居する場合は、同じ空間で暮らすことになるため、両者の距離感が近いです。二世帯住宅を選択した場合、親と子の家族は同居と比べて多少距離感は離れるものの、それでも同じ建物内に住んでいるので距離感が近いことに変わりはありません。
近居の場合、親と子の家族が互いに気軽に通える距離に住みますが、居住する建物は別にしているので距離感を保てます。
老後の不安を抱える親、親を心配する子が良い距離感で関わり合える点が近居のメリットと言えるでしょう。
お互いをサポートできる
完全に離れて暮らしている場合は、親が子のサポートを必要とした場合でもすぐに駆けつけることはできません。子が親のサポートを必要とした場合も同様です。
しかし、近居であればお互いすぐに駆けつけることができる距離にいるため、サポートし合えます。
例えば、親が加齢による体力の衰えで家事が困難になった、子どもが生まれて生活の手助けが必要になった場合でも、お互いに助け合うことができるでしょう。
近居のデメリット
近居が正しい選択肢とは限りません。近居を選択して後悔しないためにも、近居を選択するデメリットを把握しておくことが大切です。
近居のデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
・干渉される可能性がある
・介護が必要になる
・ストレスを抱える可能性がある
干渉される可能性がある
同居や二世帯住宅と比べると近居は距離感を保てるため、干渉度合いが小さいと言えます。しかし、距離感を保てると言っても、気軽に通える距離に住んでいることから、干渉される可能性が高い点に注意が必要です。
例えば、部屋の掃除に対して口を出す、食事のことについて口を出すことによって親子間のトラブルに発展することも珍しくありません。
完全に離れた場所に住んでいる場合には簡単に通える距離ではないため、お互いの生活に口を出す可能性は低いです。しかし、親または子に干渉されることによりストレスを抱く可能性があるということを理解しておきましょう。
介護が必要になる
離れた場所に住んでいる場合には、加齢とともに介護が必要になったとしても、子にサポートを依頼するのが難しいため、老人ホームへの入居を選択することになります。
しかし、近居のケースでは、親の介護は自分がしたいと考える方や介護を子にお願いしたいと考える親も多く、子が親の介護を行うことも少なくありません。
子が親を介護することは何も問題ありませんが、介護は大変なものです。時間的な拘束が長くなる、互いに意見を主張し合うことで親子の仲が険悪になる可能性もあります。近居を選択する場合、介護について親や配偶者としっかり話し合うことが大切です。
ストレスを抱える可能性がある
近居の場合は、親が頻繁に子の家を訪れる可能性もあります。自分の親の場合は特に気にならないかもしれませんが、義理の親が頻繁に訪れることにストレスを抱く配偶者も少なくありません。
また、親の介護のために家を留守にする機会が増加すると、配偶者や子のストレスが大きくなる可能性もあります。
何でも相談できる親が近くにいてくれるのはうれしいことですが、配偶者や子への配慮を忘れないように気を付けましょう。
近居の後悔を防ぐコツ
近居を選択して親子間でトラブルに発展すると、修復できないくらいに関係性が悪化する可能性もあります。近居を選択して後悔しないためにも、以下の3つのコツを把握した上で近居を選択することが大切です。
・近居したい理由を明確にする
・近居の距離を考える
・近居のイメージをしてから行動する
近居したい理由を明確にする
近居を希望する理由は人によってそれぞれです。
例えば、親が近居を希望する理由として、将来が不安なので近くに住んでほしい、孫の顔を頻繁に見たいなどが挙げられます。
将来が不安なので近くに住んでほしいという理由に対しては、将来親の介護を自分が行う意思がある、近くに住んでいた方が安心と感じる場合は近居を選びましょう。
一方で、孫の顔を頻繁に見たいという理由に対しては、頻繁に訪れることによって配偶者がストレスを抱く可能性が高いです。どのような理由で近居したいか明確にし、近居が正しい選択肢なのかよく考えてから行動に移しましょう。
近居の距離を考える
近居には明確な定義がありません。例えば、電車や車などを使用して30分以内に到着する距離を近居とするケースもあれば、徒歩圏内を近居とするケースもあります。
適切な近居の距離は、近居したい理由によって異なります。例えば、妊娠して家事や育児が大変なので親に助けてほしいといったケースや介護をお願いするケースでは、徒歩圏内が最適な近居の距離と言えるでしょう。
休みの日に顔を出す程度では時間がかかっても問題はないため、電車や車などを使用して30分以内でも十分です。どのような理由で近居したいのかをよく考えてから適切な距離を選択しましょう。
近居のイメージをしてから行動する
近居を選択して後悔しないためには、近居をイメージしてから行動に移すことが大切です。例えば、親または子が必要以上に干渉してくることが想像できる場合は、トラブルを避けるためにも近居以外の方法を選択したほうが良いと言えます。
反対にお互いが良い距離感を保ちながら、ストレスを抱くことなくお互いが必要に応じてサポートし合えることが想像できる場合は近居を選択しても良いでしょう。
近居に過度の期待を抱いてはいけません。しっかりイメージをした結果、近居にメリットを感じた場合のみ近居を選択すれば、後悔を防げるでしょう。
まとめ
近居には同居や二世帯住宅とは違い、適度な距離感を保ちながら住めるというメリットがあります。また、必要に応じてお互いをサポートし合える点もメリットと言えるでしょう。
しかし、近居が最適な選択肢とは限りません。過度の干渉が原因でストレスを抱いた結果、親との仲が険悪になってしまう可能性もあります。
近居を選択する場合、どのような理由で近居を希望するのか明確にし、目的に合った最適な距離を選択することが大切です。また、近居をイメージしてから行動に移すことで、後悔を未然に防げるでしょう。
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