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住宅型有料老人ホームとは?費用やメリット・デメリット、入所条件などを詳しく解説

住宅型有料老人ホームとは?費用やメリット・デメリット、入所条件などを詳しく解説

老人ホームへの入所を検討しているものの、数多くの種類があるため、どれを選べばいいか分からずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。施設ごとに入所条件や受けられるサービスなどが異なるため、自分の条件に合った老人ホームを選ぶことが重要です。

この記事では、老人ホームの1つである住宅型有料老人ホームとはどのような施設なのか、メリットやデメリットなどについて解説します。住宅型有料老人ホームの仕組みについて詳しく知りたい方は、是非参考にしてください。

住宅型有料老人ホームとは

老人ホームには数多くの種類があるため、どの施設を選べばいいか分からないという方も多いことでしょう。施設ごとに入所条件や費用、受けられるサービスなどに違いがあるため、条件を満たしているか、予算内に収まっているか、希望するサービスを受けられるかなどを把握しておくことが大切です。

老人ホームの1つである住宅型有料老人ホームは、生活支援などのサービスを受けられる高齢者向けの老人ホームです。入所条件、費用、サービスなどを詳しく見ていきましょう。

入所条件

多くの住宅型有料老人ホームでは、年齢条件を60歳以上に設定しているケースが多いです。しかし、必ずしも60歳以上でないといけないわけではありません。各施設で入所条件が異なり、60歳以上と定めていても、入所希望者の状況によっては60歳未満でも入所できる可能性があります。

また、健康面については、介護を必要としない自立した生活を送れる方から要介護の方まで幅広く受け入れています。施設によって条件が異なるため、各施設にどのような入所条件を設けているのか事前に確認しておきましょう。

費用

住宅型有料老人ホームの費用は、初期費用と月額費用に分かれます。相場は以下の通りです。

項目 相場
初期費用 0~数百万円
月額費用 15~30万円

初期費用は、退去時に月額費用を引いて残った分が返還されます。

しかし、残った分の全額が返還されるわけではありません。初期費用には、初期償却費という賃貸契約の礼金のような返還されない費用も含まれるため、その分が差し引かれて残った分だけが返還されます。

月額費用には家賃や管理費、食費、水道光熱費、外部の介護サービスを利用するケースでは介護サービス費などが含まれます。施設ごとに内訳や金額が大きく異なるので注意してください。

サービス

住宅型有料老人ホームで受けられる主なサービスは、食事の提供、洗濯、掃除、生活相談、見守りなどの生活支援です。必要に応じて介護・医療サービスを受けることも可能です。

しかし、介護・医療サービスの提供は義務ではありません。そのため、訪問介護やデイサービス、提携している医療機関などの外部サービスを利用することになるのが基本です。

入居者が楽しめるように、レクリエーションやイベントなどが充実している施設も多いです。

住宅型有料老人ホームのメリット

住宅型有料老人ホームのメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • ・費用を抑えられる
  • ・自由度が高い
  • ・レクリエーションやイベントが充実
  • ・介護サービスを受けることも可能

それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。

費用を抑えられる

住宅型有料老人ホームは、自立した生活を送れる方から要介護の方まで対象者が幅広いです。

しかし、全ての入居者に同じサービスを提供しているわけではありません。

必要に応じてサービスを組み合わせられるため、介護サービスの提供が必須となっている介護型の老人ホームと比較すると費用を抑えられるでしょう。

自由度が高い

自立した生活を送れる方は生活相談や見守りサービス、生活支援が必要な方は食事の提供、洗濯、掃除、介護や医療が必要な方は外部のサービスを利用することが可能です。

加齢とともに必要とするサービスが変化しても、柔軟に対応できる自由度の高さが住宅型有料老人ホームにおけるメリットといえるでしょう。

レクリエーションやイベントが充実

要介護度の高い方の場合、レクリエーションやイベントの参加が難しいですが、住宅型有料老人ホームは自立した生活を送れる方や要介護度の低い方が多いです。そのため、施設内でレクリエーションやイベントなどが積極的に開催される傾向があります。

単に必要なサービスを受けられるだけでなく、レクリエーションやイベントなどを通じて利用者間のコミュニケーションの促進、心身機能の維持や向上なども期待できるでしょう。

介護サービスを受けることも可能

入所条件に自立した生活を送れる方も対象に含まれているからといって、介護サービスが不十分というわけではありません。将来的に介護が必要になった場合でも、外部の事業者が提供する介護サービスを利用することが可能です。

提携医療機関がある場合は、医療が必要になった場合も医療の提供を受けられます。万が一介護や医療の提供が必要になってもサポート体制が整っているので安心です。

住宅型有料老人ホームのデメリット

住宅型有料老人ホームのデメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • ・費用が高額になる可能性がある
  • ・介護度によっては退去しなくてはならない

それぞれのデメリットについて詳しく説明していきます。

費用が高額になる可能性がある

住宅型有料老人ホームは、必要に応じてサービスを組み合わせられます。そのため、入所当初は割安で利用できていたとしても、介護や医療の提供が必要になった場合は、外部サービスを利用することによって費用の負担が重くなる可能性があるので注意してください。

もし、費用負担に耐えられなくなった場合、退去しなくてはなりません。そのような事態を回避するためにも、入所時の費用がどのくらいなのかだけでなく、サービスを利用した際に費用がどのくらいまで上がるのか事前に確認しておくことをおすすめします。

介護度によっては退去しなくてはならない

介護が必要になった場合でも、外部の事業者が提供している介護サービスを利用できます。しかし、介護度が高くなった場合は、外部の介護サービスだけでは十分に対応できません。

介護度によっては介護サービスが充実した施設に転居しなくてはならず、いつまでも同じ施設にいることができない可能性があるのです。

退去の可能性があるのは介護に関してだけではありません。医療に関しても同様です。提携医療機関だけで十分な医療を提供できない場合は、転居を求められる可能性があることを理解しておきましょう。

住宅型有料老人ホームの選び方とポイント

高齢者向けの住まいとして住宅型有料老人ホームを検討する際は、さまざまな視点からの選択基準が重要です。居住環境や設備、提供されるサービスの内容をしっかりと確認して、生活スタイルや健康状態に合ったホームを選ぶことが、安心で快適な生活につながります。

この章では、施設選びの際に確認しておきたいポイントについて詳しく説明します。

立地条件と周辺環境の確認

住宅型有料老人ホームを選ぶ際、立地や周辺環境は非常に重要なポイントです。通いやすい場所にあることで家族が頻繁に訪問できるため、利用者の精神的な安心感につながります。

また、周辺にスーパーや病院、公共交通機関がある場合、日常生活の利便性も高まります。自然が豊かな場所にある施設はリラックスした環境で生活できることから、高齢者の健康維持にも良い影響を与えるでしょう。

居室の広さや設備の確認

居室の広さや設備なども、住宅型有料老人ホームを選ぶ際に重要なポイントです。高齢者が安心・安全に生活できるように、部屋内に手すりが設置されているのか、段差がないのか、バリアフリー設計が施されているのかなども確認しましょう。

さらに、トイレや洗面台、ミニキッチンが完備されているかも確認し、快適に生活できるか判断することも欠かせません。居室が広ければ、自分の持ち物も配置しやすく、自宅に近い居住空間が確保できるでしょう。

見学時に確認すべきポイント

実際に施設を見学する際、以下の点をチェックしておくと良いでしょう。

  • ・施設内の清潔さ
  • ・スタッフの対応
  • ・居室の設備の充実度
  • ・バリアフリー設計
  • ・スタッフの配置状況
  • ・食事の提供内容や食堂の雰囲気
  • ・レクリエーション活動の充実度

共用スペースや居室、トイレ、浴室などが清潔に保たれているかを確認します。清掃が行き届いている施設は、入居者の衛生面にも配慮されていることが期待できるでしょう。また、入居者や見学者への接し方や対応の丁寧さも要チェックです。スタッフが親切で入居者を尊重しているかどうかは入居者が快適に過ごせるかに影響します。

さらに、手すりや緊急呼び出しボタンなど、安全に配慮した設備が整っているかも確認しましょう。高齢者が自立した生活を送れるように工夫されているのが理想です。居室や共用エリアに段差がなく、手すりが必要箇所に設置されているかなど、バリアフリー対応の有無も確認しましょう。車椅子での移動がしやすいかも大切なポイントです。

また、ケアが行き届くように、必要な人数のスタッフが配置されているのかも確認します。十分なスタッフがいれば、入居者が安心して過ごせます。提供される食事の内容や栄養バランス、食堂が明るく安心できる雰囲気かどうかも要チェックです。食事は毎日の楽しみでもあり、快適に食事できる環境が大切です。

さらに、定期的にイベントやレクリエーションが実施されているのかを確認しましょう。利用者が参加しやすく、他の入居者と交流を深める機会があると、心身の健康に良い影響があります。

住宅型有料老人ホームと他の施設との比較

老人ホームの対応は住宅型だけではありません。住宅型以外にもさまざまなタイプがあり、それぞれに異なる特徴やサービス内容があります。

住宅型有料老人ホームと他の施設を比較することで、自分や家族にとって最適な選択肢を見つけやすくなるでしょう。この章では、介護付き有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との違いについて解説します。

施設の種類 特徴
住宅型有料老人ホーム 自立から要介護者まで対応。必要に応じて外部の介護サービスを利用
介護付き有料老人ホーム 施設内で常時介護が受けられる。介護度が高い方でも対応可能
特別養護老人ホーム(特養) 公的な施設で低所得者向け。重度要介護者対象で、入居待機期間が長い場合がある
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 基本は賃貸契約で安否確認・生活支援が主なサービス。必要時に外部介護サービスを利用

介護付き有料老人ホームとの違い

介護付き有料老人ホームは、住宅型有料老人ホームとは異なり、施設内で介護サービスが提供されることが特徴です。介護が必要になった場合に外部の介護サービスを利用する住宅型に対し、介護付きでは常駐スタッフが日常的な介護を行います。

そのため、介護が日々必須である方には介護付き有料老人ホームが適していますが、比較的自立した生活を送れる高齢者には住宅型有料老人ホームが適しているといえます。

特別養護老人ホーム(特養)との違い

特別養護老人ホーム(特養)は公的な支援が手厚く、低所得者でも利用しやすいという点が特徴です。しかし特養は、主に介護が必要な方を対象とした施設で、需要が高いため入居待機が長くなるケースも多く、すぐ入居したい方には住宅型有料老人ホームが有力な選択肢となります。

また、特養は施設内で介護が受けられることから、住宅型と異なり外部サービスを利用する必要がありません。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との違い

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、賃貸形式で入居し、主に安否確認や生活支援のサービスが提供されます。住宅型有料老人ホームと似た点もありますが、サ高住は基本的に賃貸契約をベースとしており、介護サービスはオプションとして提供されます。

そのため、安否確認や見守りのみでよい方にはサ高住が適していますが、さらに充実した生活支援を希望する場合は住宅型有料老人ホームが適しているでしょう。

住宅型有料老人ホームに関するよくある質問

住宅型有料老人ホームに関しては、入居条件や費用、生活の様子、介護度が上がった場合の対応など、多くの質問が寄せられます。

ここでは、入居時に必要な手続きや実際の生活、介護度の変化に応じた対応など、よくある質問にお答えしながら、住宅型有料老人ホームでの生活をイメージしやすく解説します。

入居時に必要な書類や手続きは?

住宅型有料老人ホームに入居する際には、入居者の身元確認ができる書類(本人確認書類)、健康診断書、保証人や緊急連絡先の情報が求められます。

また、入居前には契約書への署名が必要です。事前に契約内容や料金体系を十分に確認し、疑問があれば質問しておきましょう。

住居型有料老人ホームでの生活はどんなものか?

住宅型有料老人ホームでの生活は、食事や洗濯、掃除といった生活支援サービスが利用でき、日常の手間が軽減されます。また、見守りサービスや生活相談があるため、家族も安心です。

レクリエーションやイベントなどのアクティビティが充実した施設も多く、同じホームの仲間と交流しながら楽しく過ごせる環境が整っています。

介護度が上がった場合はどう対応すればいいか?

住宅型有料老人ホームでは、基本的に自立した生活を送れる方もしくは軽度の要介護者が対象となります。しかし、介護度が上がった場合でも外部の介護サービスを利用できるため、必ずしも退去が求められるわけではありません。

ただし、重度の介護が必要になると、外部サービスのみでは対応が難しくなる場合があり、その際は介護付き有料老人ホームなどへの移転を検討する必要が出てくることがあります。

まとめ

住宅型有料老人ホームとは、自立した生活を維持できる高齢者から要介護の方まで幅広く受け入れる施設です。基本的な生活支援が提供されており、必要に応じて外部の介護・医療サービスを利用できるのが特徴です。

また、レクリエーションやイベントが充実しており、日々の生活に楽しみや他の入居者との交流が生まれる環境も整っています。ただし、介護度が重度に達した場合は、施設の対応が難しくなることで転居を求められる可能性もあるため、入所条件を事前に確認することが大切です。

旭化成ホームズの「ヘーベルVillage(ヴィレッジ)」は、元気なシニア世代が安心・自由に生活できる賃貸住宅として注目されています。バリアフリー設計と安心のサポート体制に加え、生活の自由度が高いことが特徴で、シニア世代が自分らしい生活を続けられる環境が整っています。

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