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老老介護とは?認認介護との違いや増加する原因、解決方法などを解説

老老介護とは?認認介護との違いや増加する原因、解決方法などを解説

平均寿命の延びによる高齢化の進行とともに、夫婦の一方がもう一方の介護をすることも増えました。

しかし、加齢とともに体力の衰えが目立ってくると介護をすることが困難になることから、介護サービスの利用を検討しなくてはならないでしょう。

この記事では、高齢化問題で取り上げられる老老介護や認認介護とは何か、増加傾向にある背景、介護問題を解決する方法などについて解説します。介護問題を抱えているという方は是非参考にしてください。

老老介護と認認介護

高齢化の進行とともに問題視されているのが「介護」です。平均寿命の延びによって高齢化が進行していますが、平均寿命が延びても健康寿命が延びるとは限らないのが現状です。

加齢とともに体力面や認知機能の衰えが目立ち、最終的に自立した生活が困難になる方も少なくありません。そこで問題となるのが誰が介護を行うかです。

高齢化の進行とともに問題視されるようになった老老介護や認認介護とは何なのかも詳しく見ていきましょう。

老老介護とは

老老介護とは、高齢者同士で介護することです。老人が老人を介護することから老老介護と呼ばれています。

主に、65歳以上の高齢者が介護をすることを意味します。

例えば、65歳以上の高齢者夫婦で一方がもう一方を介護する、65歳以上の子どもが親を介護するケースなどが老老介護です。

長寿科学振興財団が運営する「健康長寿ネット」によると、2016年の国民生活基礎調査の「要介護者等と同居の主な介護者の年齢組み合わせ別の割合」は以下の結果となりました。

60歳以上同士

65歳以上同士

75歳以上同士

2001

54.4

40.6

18.7

2016

70.3

54.7

30.2

高齢者同士で介護する老老介護は上記のように年々増えており、高齢化の進行を考えると今後益々増えることが予想されます。

老老介護の問題点

老老介護の問題点として、以下の2つが挙げられます。

  • ・介護する側の負担が大きい
  • ・共倒れになる可能性がある

介護の専門家である介護士でも腰痛に悩まされるといったように、介護は体力を消費します。そのため、高齢者同士で介護する老老介護は、介護する側の体力があるうちは問題なくても、加齢とともに介護を続けることができなくなる可能性があります。

体力的・精神的な負担で、介護する側にも介護が必要になるといった共倒れになるケースも少なくありません。

認認介護とは

認認介護とは、認知症を患っている高齢者が同じく認知症を患っている高齢者を介護することです。認知症は認知機能の低下なので、老老介護よりも事故に至る場合が多く、大変危険です。

老老介護から加齢とともに認知機能が低下して認認介護に至るケースも多く、老老介護と同様に問題視されています。

認認介護の問題点

認認介護の問題点として、以下の2つが挙げられます。

  • ・介護したかどうかを忘れてしまう
  • ・生活に支障が生じる

認知症で認知機能が低下した場合、記憶力、判断力、認識力に問題が生じます。その結果、食事や排泄などの介護をしたかどうかを忘れる可能性があります。

また、認知機能が低下すると食欲がなくなり、低栄養状態に陥るケースも少なくありません。ライフラインの料金を支払い忘れていた、詐欺のターゲットにされたなどで生活に支障が生じる可能性もあるので注意してください。

増加傾向にある理由

老老介護や認認介護が増加傾向にある理由として、以下の3つが挙げられます。

  • ・核家族化の進行
  • ・第三者に相談することへの抵抗
  • ・金銭的な理由

それぞれの原因を詳しく説明していきます。

核家族化の進行

一昔前は、子どもと親が同居するケースも少なくありませんでした。しかし、昨今は子どもが独立するとともに親と離れて暮らす核家族化の進行が顕著になっています。

子どもが近くに住まいを構えているのであれば頼ることもできるので問題ありませんが、遠く離れた場所に暮らす場合、頼りたくても頼れず、結局は配偶者に頼むことで老老介護や認認介護が増えたと考えられます。

第三者に相談することへの抵抗

第三者を頼ることに抵抗感がある方も少なくありません。

「本当に介護が必要になるまでは自力で生活しよう」と考えている方も多く、結果的に身内にサポートしてもらいがちです。

また、介護には介護施設に入所するという方法のほか、訪問介護という選択肢もありますが、第三者を家に招くことに抵抗感がある方も少なくありません。第三者よりも身内のほうが安心して任せられるといった理由も挙げられるでしょう。

金銭的な理由

介護サービスを利用するには、利用料を支払わなくてはなりません。金銭的な余裕がなく、生活保護を受給している方の場合には、介護サービスを利用できず、老老介護や認認介護に至るケースも多いです。

本来であれば介護の専門家である介護士のサポートを受けたいと考えていても、金銭的な理由から断念している方も多いのが現状です。

介護問題を解決する方法

老老介護や認認介護を放置していると、体力的・精神的な負担が大きくなります。少しでも状況を改善するには、以下の3つのいずれかの方法を選択することをおすすめします。

  • ・親族に相談する
  • ・介護サービスの利用を検討する
  • ・予防や早めの対処を心がける

それぞれの解決方法について詳しく見ていきましょう。

親族に相談する

老老介護や認認介護は限界がやってきます。老老介護では、体力的・精神的な負担が原因で介護する側にも介護が必要になった、認認介護では事故が発生したといったように親族に迷惑をかける可能性があるので注意が必要です。

親族に迷惑をかけたくないと相談していない方も少なくありません。しかし、状況が悪化してから相談したほうが親族に迷惑をかけることになるため、早めに相談することをおすすめします。

介護サービスの利用を検討する

介護サービスは多種多様です。介護施設に入所する際は費用負担が大きくなりがちですが、デイケアやデイサービスのような訪問介護や通所介護は費用負担を抑えられます。

また、低所得者が利用しやすい介護サービスや補助金などもあります。自分の状況に合った介護サービスが見つかる可能性があるため、まずはどのような介護サービスがあるのかを調べてみましょう。

予防や早めの対処を心がける

加齢とともに生じる体力面や認知機能の衰えからは誰も逃れることはできません。しかし、予防や早めの対処を心がければ、進行や状況の悪化を遅らせることは可能です。

例えば、無理のない範囲で運動する、脳トレに取り組むなどのように生活習慣を改善すれば、健康寿命を延ばせます。健康寿命を延ばすことができれば、介護サービスを利用する期間を短く抑えられるでしょう。

まとめ

高齢化が進行する昨今、人口に占める高齢者の割合が増加しており、老人が老人を介護する老老介護、認知症の患者が同じく認知症の患者を介護する認認介護が問題となっています。

老老介護は体力的・精神的な負担が大きいので介護の継続が困難である、認認介護は事故の危険性が高いなどのようにそれぞれ問題を抱えています。

老老介護や認認介護を続けていると、将来的に親族や第三者に迷惑をかけてしまう可能性が高いので要注意です。状況が悪化する前に親族に相談する、介護サービスを利用することで安心・安全に老後を過ごせるでしょう。

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