注文住宅をつくり始めてから入居までの期間を解説!流れを知って住まいづくりを始めよう
「注文住宅が建つまでは、どのくらいの期間がかかる?」
「できるだけ早く注文住宅を完成させたい!」
はじめての家づくりで上記のようにお悩みの方は多いのではないでしょうか。
家づくりは場合によっては1年以上かかることもあるため、しっかり情報収集して早めに動き出すことが大切です。
本記事では、注文住宅が完成するまでの期間や流れ、納期を短くするためのポイントを解説します。これから家づくりを始める方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 注文住宅が完成するまでの期間
- 注文住宅をつくり始めてから入居までの流れ
- 注文住宅の納期を短くするためのポイント
注文住宅づくりのスケジュールを余裕をもって進めるためには、最初の情報収集が肝心です。事例や資金計画に関する情報などに早めに触れておくことで、希望するイメージが固まりやすくなります。
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注文住宅が完成するまでの期間は平均9~15ヶ月

一般的に、注文住宅が完成するまでにかかる期間は、9~15ヶ月といわれています。ただし、実際にかかる期間は住宅の規模や工法・構造、メーカーのタイプなどで異なります。
家づくりの期間は土地の有無によっても変わり、土地ありの場合は土地の選定が必要ない分、1~2ヶ月ほど短くなるケースが多いです。土地なしの場合は、土地を探すところから始めなければならないため、9~15ヶ月を目安に期間を見積もるとよいでしょう。
また、家づくりの開始から入居までの期間は、プラン設計や打ち合わせに時間をかけるほど長くなります。納得のいく家づくりがしたい方は、間取りや設備をじっくりと検討して時間をかけるとよいでしょう。
一方で、引っ越しなどで入居までの期間に期限がある場合は、スケジュールを意識して素早く進めることも必要です。
そのため、家づくりを行う際は、土地の有無やいつまでに入居したいかも加味して、計画的に準備を進める必要があります。
注文住宅が建つまでの流れと期間

注文住宅が建つまでは、以下のような流れで進みます。
注文住宅の建築では、土地探しや建築プランの設計など、やるべきことが多くあります。時間はかかりますが、その分こだわりや希望を反映した住宅を建てられることが注文住宅の魅力です。
それぞれの工程でやることと期間の目安を解説します。
1. 情報収集および資金計画(1~2ヶ月)
注文住宅を建てたいと思ったら、まず情報収集と資金計画を始めます。家づくりのベースとなる住宅イメージを固めるための重要なプロセスです。十分に時間をかけられるよう、1~2ヶ月程度は見積もっておきましょう。
情報収集では、SNSやハウスメーカーのホームページなどを閲覧して、理想の住宅イメージを固めます。ある程度情報が集まったら家族で話し合い、住宅に求める条件を決めましょう。
情報収集後は、家族で決めた条件をもとに資金計画を立てます。住宅ローンの利用の有無もこの段階で検討し、将来の年収や支払いも考慮して無理なく支払える資金計画を立てることが重要です。
注文住宅の情報収集には、ぜひヘーベルハウスの情報ナレッジサイト「THINK HAUS」をご利用ください。
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家づくりにかかる資金計画の立て方も解説しており、予算立ての参考にしてください。
また、理想の住宅イメージが湧かないときや資金計画に困った場合は、住宅展示場に足を運んでみるとよいでしょう。
住宅展示場では、住宅見学だけでなく、資金計画や住宅ローンの相談もできます。担当者が希望に合ったよりよい方法を提案してくれるため、家づくりがはじめての方にもおすすめです。
2. 依頼先・土地の選定(1~2ヶ月)
依頼先と土地の選定は、住宅の仕上がりを左右する重要なステップです。土地探しに難航する可能性を考慮して、1~2ヶ月程度かかると見積もっておくとよいでしょう。
なお、土地あり(すでに保有している土地がある)の場合は、土地を選定する必要がないため、この期間をスキップできます。
ただし、相続した土地の場合、土地の名義が亡くなった方のままになっていることがあります。土地の名義を変更していないと所有権移転登記が必要となり、手続きに時間がかかる可能性があるため、必ず所有者を確認しましょう。
注文住宅の依頼先には、主に以下の3つがあります。
- ハウスメーカー
- 工務店
- 設計事務所
それぞれで特化していることやできることは異なるため、気になるメーカーがあったら概算見積もりを依頼して比較・検討しましょう。比較・検討するメーカーは、多くても3~4社が目安です。
土地を選定する際は、広さやエリアだけでなく、以下のポイントにも注目して土地を探しましょう。
- 通勤・通学のしやすさ
- 治安のよさ
- スーパーマーケットや公共交通機関、医療機関の充実度
土地の選定は、注文住宅の建築とセットにしてハウスメーカーに依頼することをおすすめします。ハウスメーカーに土地の選定も依頼すれば、土地と住宅のミスマッチを防げます。
希望の条件に合った土地がなかなか見つからない場合も、不動産情報に精通しているハウスメーカーに依頼すれば見つかる可能性が高まるでしょう。
3. ハウスメーカーとの打ち合わせとローン手続き(3~4ヶ月)
依頼先と土地の選定が終わったら、プランの打ち合わせとローンの手続きに進みます。期間の目安は、3~4ヶ月です。複数のプロセスや手続きが立て続けに行われる期間のため、スケジュール管理に注意しましょう。
打ち合わせの最初の段階では、選定した土地の状況や規制を考慮しつつ、建物のプランを決定します。プランの作成後は詳細見積もりを出してもらい、予算内に収まっているか、不明点はないかを確認することが大切です。
また、住宅ローンを利用して注文住宅を建てる場合は、この時期にローン関連の手続きも開始する必要があります。住宅ローンの仮審査が通ってから、間取りや設備の詳細打ち合わせ、工事前の発注契約の締結、ローンの本審査へと進む流れです。
発注契約の締結後は、基本的に間取りなどの大きな変更ができないため、内容を吟味しながら慎重に進めましょう。
4. 工事(3~6ヶ月)
工事前の発注契約を締結したら、いよいよ建築工事に移ります。注文住宅の着工から完成までにかかる期間は、一般的に3~6ヶ月とされていますが、住宅の規模や構造・工法によって前後します。
注文住宅の着工時期は、家族の予定や事情を踏まえつつ、ハウスメーカーと相談して決めることがポイントです。工事期間中は、定期的に現場を訪れ、進捗状況を確認しましょう。
5. 建物の引き渡し・引っ越し(1ヶ月)
住宅の完成後は、建築確認の検査を経て建物が引き渡されます。建物が完成してから入居して完全に住み始められるようになるまでは、約1ヶ月の期間がかかると考えておきましょう。
建築確認は、完成した住宅が注文通りになっているか、施工ミス・不具合がないかを確認する検査です。検査の際は、ハウスメーカーの担当者と施主が立ち合います。
また、住宅ローンを利用する場合は、引き渡しと同時に住宅代金の決済も必要です。
住宅の引き渡し後は、好きなタイミングで入居できます。入居や引っ越しの日程は、工期が決まった段階で計画しておくとスムーズです。カーテンや照明などを購入する必要がある場合は、そろえてから引越しすることをおすすめします。
注文住宅完成までの期間が長引くケース

注文住宅完成までの期間が長引くケースは以下の2つです。
ここで注意したい点が、土地や住宅のデザイン・設備に妥協すると後悔するかもしれないことです。むしろ土地や住宅のデザイン・設備の決定に時間をかけたほうが、後悔のない家づくりができる可能性があります。
家づくりの期間を短くしたい場合は、土地探しや打ち合わせの時間を無理に削るのではなく、スムーズに進める方法を検討しましょう。
1. 希望の土地が見つからない
注文住宅の完成までの期間が長引く場合によくあるのが、希望の土地が見つからないケースです。たとえば、希望エリアの土地数が限られていたり、土地に求める条件が多かったりすると、土地探しに難航する可能性があります。
とくに都市部などのエリアは人気が高く、土地が見つかるまでに1年以上かかることもあります。また、購入を迷っているうちに先に購入されてしまい、もう一度土地探しをしなければならなくなったなどもよくあるケースです。
2. 建物プランや間取り・設備の決定に時間がかかった
建物プランや間取り・設備の決定に時間がかかったことも、家づくりの期間が長引くときにありがちなケースです。
注文住宅を建てる際は、間取りや設備、使う素材、建材など細かい部分まで決める必要があります。そのため、間取りや設備にこだわるほど打ち合わせ回数が増え、プラン確定に時間がかかります。
また、家族の意見がまとまらないことや希望の条件が多すぎることも、プランや間取り・設備の決定に時間がかかる原因の一つです。
注文住宅を最短期間で建てるには?納期を短くするためのポイント

注文住宅の納期を短くするポイントは、以下の3つです。
急いで家づくりを進めると、「思っていた住まいと違った」「実際に暮らしてみると不便だった」など、後悔することになりかねません。短期間で理想の住宅を建てるために、重要なポイントを押さえてスムーズな家づくりを目指しましょう。
1. 理想の住宅イメージを明確にする
注文住宅の完成までにかかる期間を短くするためには、まず理想の住宅イメージを明確にすることが大切です。事前に住宅のイメージを固めておけば、ハウスメーカーとの打ち合わせがスムーズに進みます。
家族全員にとって住みやすい家にするためにも、住宅に求める条件をあらかじめ話し合い、理想のマイホーム像を確定させておきましょう。
しかし、事前に住宅イメージを明確にしても、すべての希望をプランに反映できるとは限りません。住宅に求める条件が多すぎると、予算をオーバーしてしまい、プランを何度もつくりなおすことになります。
そのため、住宅に求める条件を洗い出したら、こだわりたい順に優先順位をつけることがポイントです。優先度が高い条件から順にプランへと落とし込むことで、予算内で満足度の高い住宅がつくれるようになります。
また、予算オーバーした際も、何をカットすればよいのかを判断しやすくなるでしょう。
2. 入居希望日から逆算してスケジュールを立てる
家づくりのスケジュールを立てる際は、入居希望日から逆算して予定を決めていきましょう。
たとえば、子どもの進学に合わせて入居したい場合は、遅くともその前の年の1月~6月から家づくりを始める必要があります。入居希望日から逆算してスケジュールを立てることで、いつまでに何をすればよいかがわかり、家づくりがスムーズに進みます。
また、予想外のトラブルや悪天候などで工期が伸びる可能性も考慮し、スケジュールに余裕をもたせておくと安心です。
3. 計画的に土地探しを行う
計画的に土地探しを行うことも、家づくりの期間を短くするポイントです。
土地探しでは、通勤・通学のしやすさや周辺環境など、多角的な視点から土地を吟味することが重要です。ただし、必ずしもすべての希望条件を満たす土地が見つかるわけではありません。
そのため、土地を探す際は、土地の希望条件に優先順位をつけることをおすすめします。希望の土地が見つからない可能性も考慮して、住みたいエリアは複数候補に挙げておくとよいでしょう。
また、普段から周辺の土地に目を向け、気になる土地があれば足を運ぶなどして目星をつけておくと、土地探しがスムーズに進みます。
土地探しに不安がある場合には、ハウスメーカーに土地探しを依頼することも方法の一つです。土地と建物の総額が明確になるため、予算に合った効率的な土地探しができます。
また、その土地でどのような間取りが実現できるのかもわかることで、理想の住宅を実現できる可能性が高まるでしょう。
土地と建物をセットで検討すれば、法規制が厳しく希望の家を建てられないなどのトラブルを回避できます。
土地を先に購入したお客様で、土地の制約条件を知らなかったために、希望の広さの家を建てられなかったケースがよくあります。しかし、土地探しもハウスメーカーに依頼すれば、このような事態を防ぎ、土地の制約条件に合わせて希望の家が建てられます。
旭化成ホームズの不動産情報ネットワーク「ACE」では、理想の住まいづくりのための土地選びをサポートしています。ヘーベルハウスと連携して土地と住まいのトータルコーディネートを行うため、希望に合った土地と住宅の両方を叶えられます。
きめ細やかなコンサルティングにより、お客様の土地探しをサポートしますので、土地探しでお困りの方はぜひご相談ください。
注文住宅の完成にかかる期間を把握して計画を始めよう

注文住宅をつくり始めてから完成・入居するまでは、平均で約9~15ヶ月の期間がかかります。
ただし、上記はあくまで目安であり、住宅の諸条件によってかかる期間が異なることを押さえておきましょう。
また、納得のいく家づくりをしたいなら、間取りや設備をじっくり検討できるよう、期間を長めにとることが大切です。引っ越しや入学・就職などの予定があり家づくりにかけられる期間に限りがある場合は、入居したい日から逆算して計画的に動くとよいでしょう。
理想の住まいを叶えるために、注文住宅ができるまでの期間や流れを把握してスケジュールを立てましょう。
家づくりのスケジュールを組むにあたって注文住宅の基礎知識を押さえたい方は、ぜひ「THINK HAUS」をご利用ください。
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この記事の監修者

ヘーベルハウスのコラム編集部です。
家づくりに役立つ情報をわかりやすく発信中。
注文住宅の基礎知識から、設備や間取りの情報まで、
理想の住まいづくりをサポートします。
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依頼するメーカーのタイプによっても家づくりにかかる期間は異なります。
ハウスメーカーの場合は、工務店や設計事務所と比べて家づくりにかかる期間が短い傾向にあります。ハウスメーカーでは、あらかじめ規格化した建材や部材を使用するケースが多く、工期の短縮化が可能なためです。
また、メーカーによっては独自にセミオーダーの注文住宅商品を提供していることがあります。セミオーダーの注文住宅であれば、決まった間取りや仕様から希望のものを選ぶため、さらに期間を短縮できるかもしれません。