家づくりの初心者向けガイド!流れや費用の目安、後悔しないためのポイントなどをすべて解説

「家づくりはまず何から始める?」
「家づくりで後悔しないためにも、大切なことを知っておきたい」

家づくりは考えるべきことが多く、上記のような不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

この記事では、はじめての家づくりで知っておくべき基本知識を解説します。家づくりの流れや費用の目安、依頼先なども解説するため、これから家づくりに取り掛かる方はぜひご一読ください。

この記事でわかること

  • 家づくりの流れとかかる期間
  • 家づくりにかかる費用の目安と予算の決め方
  • 家づくりで後悔しないためのポイント

家づくりを何から始めたらよいかわからない方は、ヘーベルハウスの情報ナレッジサイト「THINK HAUS」をご利用ください。

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家づくりの流れとかかる期間

家づくりの基本の流れは、以下の12ステップです。

  1. 1. 情報収集
  2. 2. 資金計画
  3. 3. 依頼先の選定
  4. 4. 土地の選定
  5. 5. 建物プランニング・見積り
  6. 6. 土地の購入申し込み
  7. 7. 住宅ローンの審査
  8. 8. 土地・建物の契約
  9. 9. 間取りや設備の詳細打ち合わせ
  10. 10. 工事前の発注契約の締結
  11. 11. 着工
  12. 12. 入居

家づくりは、情報収集から始まり、約1年かけて入居まで至ります。これより短くなるケースもありますが、土地探しや間取り・内装にこだわる場合は、より多くの時間がかかるでしょう。

スムーズかつ効率的に家づくりをするためには、入居希望日から逆算して動くことが重要です。とくに転勤や進学などで引っ越し時期が決まっている場合は、工期が延びる可能性も考慮し、余裕のあるスケジュールを組みましょう。

家づくりは何から始める?

家づくりは、以下2つのポイントから始めましょう。

家づくりはまず理想のマイホームについてイメージをもつことから始まります。最初に家のイメージを固めておけば、ハウスメーカーとのやり取りがスムーズに進められます。

なぜ家がほしいかを考える

理想のマイホーム像を固めるには、最初になぜ家がほしいかをあらためて考えることが大切です。理由を整理することで、家づくりにおいて譲れない条件がはっきりとし、目指すべきゴールが見えてきます。

具体的には、以下のマイホームの必要性と、理想のライフスタイルの2つの観点から考えるとよいでしょう。

【マイホームの必要性(例)】

  • 子どもが生まれて将来子ども部屋が必要と感じた
  • 子どもが成長して家が狭く、住みにくくなった
  • 老後に備えて安定した住まいがほしい
  • 賃貸の家賃や更新料が高いと感じた

【理想のライフスタイル(例)】

  • 自由に趣味を楽しみたい
  • 家庭菜園を始めたい
  • 家族とのつながりを感じられる場所をつくりたい
  • 子どもがのびのびと成長できる環境がほしい

上記以外に、現在住んでいる家の不満点や困りごともヒントになります。家族一人ひとりから話を聞いて、家で使いにくい場所や設備があれば、参考にしましょう。

言語化してノートなどにまとめる

ある程度マイホームの理想像が浮かんできたら、実際にノートなどへ書き出してみましょう。ぼんやりとしていたイメージも、言語化することで客観視でき、本当に必要な設備や機能を判断しやすくなります。

書き出したノートは、ハウスメーカーにイメージを伝える際にも役立つため、残しておいてください。

しかし、0からいきなり理想のマイホーム像を考えることは難しいでしょう。ハウスメーカーの施工事例やSNS、ネットの画像検索を使ってリサーチすると、具体的なイメージがつかみやすくなります。

最近では、おしゃれなデザインや工夫された間取りの家もあるため、積極的に参考にしましょう。気になるものがあれば保存し、ノートに貼付しておくと便利です。

なお、ヘーベルハウスの情報ナレッジサイト「THINK HAUS」では、ライフスタイルと間取りの実例を多数の動画や写真で公開しています。理想の間取りがわかるシミュレーターなどもあり、理想のマイホーム像を考える際のヒントになります。

はじめての家づくりで、家づくりのポイントを知りたい方は、ぜひご利用ください。

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家づくりにかかる費用目安と予算の決め方

家づくりにかかる費用の目安と予算の決め方で押さえるべきポイントを、以下の3つの観点で解説します。

それぞれ詳しく確認しましょう。

1. 土地購入込みの費用目安

住宅金融支援機構が2022年に行った調査によると、土地込みの住宅取得費用は、平均で4,694万円です。前年の平均額である4,455万円と比べると239万円増加しています。

住宅取得費用は、過去10年間で全体的に上昇傾向にあります。背景には、建材価格や人件費が高騰したことによる、建設費用の値上げが挙げられるでしょう。

また、地価も首都圏や都市部に近い地域ほど高く、上昇傾向にあるようです。

参照:住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査

2. 土地と建設費用以外に諸費用がかかる

家づくりでは、土地と建設の費用以外に、諸費用を支払う必要があることに注意してください。

実際にかかる諸費用の例は、以下の通りです。

  • ガスや水道の引込・配管工事費
  • 駐車場・庭などの外構でかかる工事費用
  • 地盤改良の工事でかかる費用
  • 不動産取得税、印紙税などの税金
  • 住宅ローンの融資事務手数料、保証料など
  • 引っ越し費用や家具の購入費用

土地の状況や手続きによって異なるものの、土地・建設の費用が全体の60%、諸経費は40%と考えておくとよいでしょう。

3. 予算は年収の8~9倍前後が目安

家づくりの予算は、自身の年収の8~9倍前後を目安に組むようにしましょう。

近年の住宅ローンでは、低金利が続き、長期のローン商品も多い点から、高価格の住宅を取得できるケースが増えています。また、長く住み続けることを前提とした資産価値の高い住宅が登場し、銀行の融資を受けやすくなったことも要因といえるでしょう。

とはいえ、安易にローンを組むと、別の大きな出費があった場合に返済できなくなるおそれがあります。建物の耐久性や年収推移、年齢、家族構成、将来のライフプランにかかる出費も含めて、資金計画を立てることが重要です。

専門家コメント

土地や建物には、その他にかかる諸費用や付帯費用があります。全体的な費用を考えずに予算オーバーしてしまい、建てたい建物が建てられないようなケースがあります。予算を決める際は、将来的にかかるメンテナンス費用や保証条件も含めて、メーカーに確認しながら検討していくことが重要です。

家づくりの相談先

家づくりの相談・依頼先は、以下の3つです。

それぞれの特徴、メリット・デメリットを解説します。

1. ハウスメーカー

ハウスメーカーは、自社の工場で部材を大量生産し、規格化しているため、品質が安定していることが特徴です。建材も全国各地の建材会社から一括購入することで、低コスト化を実現しています。

プラン設計から着工、メンテナンスまで一貫して請け負うため、ズレの無い、スムーズな家づくりができる点もメリットです。長期保証やメンテナンスサービスも充実しており、入居後も安心して生活できるでしょう。

大規模企業が多く、ほとんどのメーカーで住宅展示場やコマーシャルの放映を行っています。気になるメーカーがあったら、実際に足を運んだり情報収集したりすることをおすすめします。

2. 工務店

工務店は、間取りや建物の形状などのカスタマイズの自由度が高く、要望に応じた柔軟な設計が可能です。地域密着型の会社が多く、土地の風土や気候に応じた細やかな提案をしてくれるでしょう。

少数精鋭で、大手よりも機動力が高く、細かいオーダーにも応えてくれる傾向にあります。仲介業者を必要としない分、費用が抑えられる点もメリットです。

ただし、会社によって得意とするジャンルや工法が異なるため、工事の質にばらつきが出る可能性もあります。希望通りの設計ができる依頼先を探そうとすると、時間や手間がかかることが予想されるでしょう。

3. 設計事務所

設計事務所は、発想力をいかした独創的なデザインを提供できることが強みです。デザインの自由度が高く、希望やこだわりを反映してもらいやすいため、完全オリジナルのマイホームが作れるでしょう。

一方で、建設費用とは別に設計料や管理料が発生することから、上記2つに依頼する場合と比べて費用が高い傾向があります。施工を他の建築会社が代わって行うため、トラブル発生時の責任の所在が曖昧なことや、工期が長引きやすい点もデメリットです。

家づくりで後悔しないためのポイント

家づくりで後悔しないためのポイントは、以下の3つです。

1. 間取りは将来のライフスタイルも加味して決める

間取りを決める際は、直近の希望だけでなく、将来のライフスタイルも加味して検討しましょう。

とくに収納スペースや部屋数は、子どもの成長も考えて設計することが大切です。

子どもが成長して荷物が増えたとき、収納スペースが不足していると、部屋が物であふれかえることになります。また進学すれば、人数分の子ども部屋も必要です。

今は必要なくても、将来の家族像や生活も見据えて、十分な収納スペース、部屋の広さ・数を確保しておきましょう。

また、実際の家事動線や生活動線を考えた際に、使いやすいかどうかも重要です。家事動線とは、料理や洗濯などの家事を行うために通る経路のことで、生活動線は生活するうえで通るすべての移動経路を指します。

キッチンやリビング、トイレ、浴室など、日常的に使う部分は、なるべく動きやすいよう、シンプルな間取りにしましょう。

専門家コメント

流行りや人気の間取りなどの理由だけで選ぶと失敗する可能性があります。将来のライフスタイルも加味して、どんな部屋が必要かを想像しながら検討してみてください。

また、20年後、30年後を見越して、可変性の高い間取りにしておくことも重要です。とくに、適材適所の収納と家事動線に配慮して計画を立てましょう。

新しく土地を購入する場合は、日照・採光・通風もシミュレーションし、快適に住める間取りかを確認することをおすすめします。

2. 予算は余裕をもって組んでおく

後から住宅ローンの返済で苦労しないためにも、予算は余裕をもって組んでおくようにしてください。

家づくりでありがちな失敗例に、あれもこれもと条件を加えた結果、費用が膨らみ、予算オーバーするケースがあります。予算がオーバーした状態で住宅ローンを組んだ場合、月々の返済額が増え、生活を圧迫することになりかねません。

家づくりを始める際は、予算に上限を設け、予算内に収まるよう間取りや設備を決めることがポイントです。希望条件にも優先順位をつけておくと、間取り・設備に無駄がなくなり、予算の超過も防げるでしょう。

収入が減ったり急に資金が必要になったりすることも想定し、年収やライフイベントの出費をシミュレーションしておくと安心です。

3. ライフサイクルコストや資産価値も加味しておく

家づくりでは、建築後のライフサイクルコストや資産価値も加味しておきましょう。

マイホームは建てて終わりではなく、メンテナンス費や光熱費などの建物を維持するためのコストが必要です。安さと見た目だけで建材、設備を選ぶと、メンテナンス費や光熱費が増える可能性があります。建築費用を抑えたとしても、トータル的に修繕費用や光熱費のほうが高くなるケースも珍しくありません。

建材や設備を選ぶ際は、メンテナンスの手間や費用、光熱費がどのくらいかかるかも加味して決めることが大切です。

また、老後の生活や相続することも踏まえ、家の資産価値も考えておかなければなりません。税金の支払いや維持費で子ども・孫が不利にならないよう、エリアの需要、周辺環境など、多角的視点から資産価値を検討しましょう。

最近では、生涯住み続けること以外に、売却や賃貸を前提としてマイホームを建てる方が増えています。住み替えを視野に入れる場合は、将来的な資産価値が残っているかどうかを考えることが重要です。

家づくりの基礎知識を押さえて理想のマイホームを

家づくりには、資金計画や土地選び、間取り・設備の打ち合わせなど、さまざまな手順があり、約1年かかってようやく完成します。後悔や失敗をしないためにも、まずは理想のマイホーム像を考えてみましょう。

また、将来のライフイベントや収入の変化も踏まえて、予算を決めることも重要です。実際の事例をネットやSNSを使って調べると、イメージがつかみやすく、希望条件の優先順位が明確になります。

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