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注文住宅の間取りはどうやって決める?
家づくりで取り入れたい人気の間取りアイデアを紹介

マイホーム購入では、間取りの自由度の高さや好みの外観・内装が可能な注文住宅が人気です。でも、何もないゼロベースから間取りを考えるのは大変ですよね。
そこでおすすめなのは、人気のある間取りをおさえておくことです。自分が理想とする点とマッチするかどうかは人によって違いますが、“人気”を知れば、理想とするイメージに近付けるはず。
おうちでの過ごす時間を快適に素敵に変えてくれるアイデアを間取りに取り入れてみましょう。そして、間取りを決めるときに、初めにチェックしておくべきポイントも合わせてお伝えしていきます。

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多くの人からの支持を得ている家づくりで人気の間取り

まずは、注文住宅でよく採用される人気の間取りをいくつかピックアップしてみました。

1.オープンな空間で魅力的な「対面型キッチン」

年代問わず多くの人から支持のあるのが対面型キッチンです。

人気の理由は、広がる開放感と明るさ。キッチンに立ったとき視界がリビングへと広がり圧迫感がありません。壁に向かって立つキッチンとの違いは、リビングにいる家族が見えるという点でしょう。

特に、小さな子供を育てている世帯では特に人気の間取りです。子供が遊んでいる姿やお昼寝している様子も目に入り、安心感があります。

リビングにいる人と話をしながら料理ができるとあって、来客の多い家庭にもおすすめです。対面キッチンには、壁とは接することなく“島”のような「アイランドキッチン」、どちらかを壁に接する「ペニンシュラキッチン」などの種類があります。

なかでも、注文住宅で人気があるのが、キッチン周りの動線がよく、広く使えるアイランドキッチン。壁を設けず独立しているスタイルですから、家族が同時にキッチンに立つときでも広々と使えるメリットがあります。

2.リモートワークとおうち時間の充実に「ワークスペース」

近年は、会社に出社せずに家で仕事をするリモートワークという勤務スタイルも増えてきました。

また、会社に属さずにフリーランスとして在宅で仕事をするなど、ワークスタイルはさまざまです。

パソコンや資料があれば家でも作業はできますが、リビングのテーブルを使うと「資料を広げられない」「その都度、パソコンを出したり片付けたりするのが面倒」という難点も…。

そこで、おうちで仕事をする時間が長い人におすすめの間取りがワークスペースです。

「書斎」として個室を設けるのもいいですし、造り付けのデスクコーナーをリビングやダイニングの端などに確保するのもいいでしょう。

とにかく集中したいというときは個室に区切って音をシャットアウトするスタイル、家族の様子を見ながら合間に作業をするならリビングなどほかの空間と繋がりをもたせたスタイル…。

注文住宅なら、使い方をイメージしながら“おうち時間”を充実させる間取りへの工夫が可能です。

3.大容量の収納力を持つ「ウォークインクローゼット」

注文住宅の間取りで定番なのがウォークインクローゼット。衣類はもちろん、バッグや靴、季節家電やふだん使わない少し大きなものなど、大容量の収納力を持つスペースです。

ただ、大容量のため“詰め込み過ぎ”に注意。人が歩けるくらいの広さが必要なので「どこに設置するか」を慎重に考えて有効活用できれば、家のなかをすっきり片付けられます。棚やパイプの高さ、広さなども、使い勝手をイメージしながら取り入れましょう。

4.ひとつの空間で洗濯ができる「ランドリールーム」

家事の時間を日中に確保しづらい共働き夫婦や、毎日が慌ただしい子育て世帯などに注目されているのが「ランドリールーム」です。

洗濯は「洗ってから干すスペースまで歩く」「乾いた衣類を畳む・アイロンをかける」とさまざまな作業が詰まった家事です。場所から場所の移動、アイロン台を出しては片付けてという作業は結構手間と感じやすく、家事動線と時間を短縮したいとお考えの方も多いでしょう。

ランドリールームなら、それらの作業がすべて一か所で完結します。

クローゼットへの動線も考えながら間取り配置をすると、一層、家事効率が高まる間取りとなるでしょう。

5.まるで屋外のような爽やかな開放感の「吹き抜け」

家のなかに明るさや開放感を生む「吹き抜け」も、注文住宅で人気がある間取りです。

自然の光が差し込む大空間は、人工的な照明の光とは一味違った優しい印象を受けるでしょう。吹き抜けがあれば、晴れて太陽の出ている日はもちろん、曇った日も家の中が暗さでどんよりすることがありません。窓を開けたときに風の流れを確保しやすい間取りとなり、おうち全体の空気が循環しやすく、爽やかで心地良い空間が持続します。

また、階層を完全に区切ることなく、空間で繋がれるため、家族のコミュニケーションがとりやすいメリットもあります。

6.家族をいつも身近に感じる「リビング階段」

家族の形はさまざまですが、距離感が近く、家づくりに重視するポイントとして「コミュニケーションを充実させたい」と考える方もいるでしょう。そんなときに選ばれるのが、階段を廊下ではなく、リビングに設ける「リビング階段」です。

階段を利用するにはリビングを通ることになり、一日を通して家族が顔を合わせる機会が増えます。階段の下も、収納やワークスペースなど有効活用ができる間取りです。

また、リビングという人の目に触れやすい空間に置くため、デザイン性の高いインテリアとしての役割も兼ねた階段となるでしょう。

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間取りを決めるときにチェックしておくべきポイント

注文住宅の醍醐味は、自分たちの好みを叶えた家づくりができることです。

ただ、“理想”ばかりが先行すると、実際に住んでから「部屋数が足りない」「動線の無駄が多かった」「窓の位置が悪かった」などの問題を実感するケースもあります。

そこで、間取りを決める前に家族で考えておきたいポイントを見ていきましょう。

1.部屋数と畳数はどのくらい

まず、しっかりと考えておきたいのは部屋数と、それぞれの部屋の広さです。

家族の人数にもよりますが、リビングや寝室のほか、子供部屋、書斎などがイメージできるのではないでしょうか。

個室については、家族の人数よりも多めに確保しておくと、将来的に家族が増えたときに対応できます。それまでは、書斎や共有スペースとして活用することもできるでしょう。

また、部屋の広さにもこだわることが大事。家具を置いたときの動線も考えつつ、畳数もイメージしましょう。

リビングは家族みんなが過ごす空間なので、特に広くしたいものですよね。ただ、「何畳か」という畳数だけにこだわらなくても、開放感を演出することは可能です。面積的に余裕がない場合は、吹き抜けや大きな窓の設置で工夫することもできます。

家具の配置はもちろん、無駄なものを見せないように収納を充実すれば、畳数が小さくても圧迫感を感じさせないこともあります。

2.収納の位置

収納と言っても、一般的なクローゼットのほか、少し広めのウォークインクローゼット、玄関脇に設置するシューズクローク、階段下を利用した収納、床下収納など、さまざまな種類があります。部屋のどこに配置するかは、使い勝手もイメージしながら考えることが大事です。

特に、お部屋のクローゼットは、窓の位置との関係性も考慮しなければなりません。クローゼットの位置によっては窓の向きが変わり、採光や通風への影響が出ることも…。

また、壁内をくぼませた「ニッチ」と言われる収納も人気があります。収納と言うよりも、インテリア感覚で使えるスペースです。お花や絵画、おしゃれな雑貨などを置くと、空間がぐっと華やぎます。

3.生活や家事の”動線”をイメージ

間取りの快適性を左右するのが生活動線・家事動線の良さです。

仕事や育児で忙しいご家庭では、特に朝や夜になると、家族みんなが同じ空間で行き交うもの。家事や身支度などをリズミカルにこなしたいものの、「スペースが狭く、すれ違うときにぶつかりそう」「キッチンと洗面室が離れていて少しストレス」といった不満も出てくるでしょう。

洗面室の扉は、引き戸なら開けっ放しにしておくことができ、家族が忙しく動き回ってもぶつかるリスクもおさえられるでしょう。

また、キッチンなどの水回りでは「回遊動線」にも着目したいところ。回遊性のある間取りとは、行き止まり行き止まり箇所を作らずに、どちらからの動線も可能にした間取りです。

特にイメージしやすいのはアイランドキッチンで、ぐるりと通路が確保されているため、大人数でも“動線の渋滞”がしづらいメリットがあります。

4.向きや周辺環境から考える窓の大きさ・位置

窓の大きさや数、位置によって空間のイメージがかなり変わります。

よく、日当たりの良いのは南向きの窓と言いますが、周辺環境によってはそれがベストな位置とは言えないこともあるでしょう。

「大きな窓を南に付けたら隣家の窓の位置と重なってしまった」と、せっかくの窓を開けられない可能性も。窓を設置する方向や大きさは、周辺の様子も見極めながら考えることが大事です。

ただ、間取りによっては窓の位置の選択肢が少ないケースもあるでしょう。そういったときは、吹き抜けやトップライト、高窓なども効率的な採光を叶える工夫となります。

隣家との距離感、周辺の環境はもちろん、家具の配置予定、クローゼットの位置といった、さまざまな観点から窓の配置を考えてみましょう。

5.階段の配置はどこにする

階段の配置も注文住宅では重要なポイントです。

部屋のなか・ホールのどちらに配置するかによって、感じるメリットはだいぶ異なるでしょう。近年人気のリビング階段は、インテリア性の高さや、家族のコミュニケーションが増える観点でもメリットがあります。

また、ホールに階段を配置した場合、下階と上の階が空間で繋がらず、音やにおいが伝わりづらく、家族間でライフスタイルが違ったときでも睡眠を邪魔することがありません。

ただ、ホールは採光に工夫しないと暗くなりがちな空間です。スケルトン階段や吹き抜け、窓の設置に工夫し、階段を通るときも快適な気持ちでいられるような工夫が大事です。

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間取りの“ベストプラン”は人によって違う

注文住宅では、人気のある間取りを参考にする人も多いでしょう。ベストプランを探すためのポイントを見ていきましょう。

1.家族構成とライフスタイルに合わせて考える

まず、前提としておきたいのが「人気の間取りがベストだとは限らない」という点です。

たとえば、ファミリー向けの間取りは夫婦だけの暮らしにはフィットしないかもしれません。

デザイン性が高くおしゃれなインテリアは、年齢層の高い家族には「落ち着かない」というケースもあるでしょう。

リビング階段や吹き抜けは、コミュニケーションを重視したい家族には向いている一方で、二世帯住宅ではプライバシーの観点から快適とは思えない間取りとなるかもしれません。

そこで大切なのは、「自分の家族にとってはどうなのか」をイメージすることです。家族の日々の生活スタイルも合わせながら、自分たちならではの間取りを考えてみましょう。

また、家族の希望をひとつひとつ形にしても上手くまとまらない場合、ハウスメーカーの実例集などがかなり参考になります。プロが考えた間取りは、暮らしやすく快適を追求されているものばかりです。家づくりの長い経験のなかで「失敗例や満足していること」が、現在の人気の間取りプランにつながっているからです。

2.家族みんなの意見をまとめて間取り決めを…

間取りを考えるときは、住む人みんなが幸せに過ごせるように意見を出し合い、まとめましょう。

家づくりには、敷地問題や住宅ローンなども関係してくるため、家族みんなの希望を100%叶えることは難しいのかもしれません。ただ、家族の家づくりに対する想いをまとめておくことで、住み心地の良さに近付けられるでしょう。

また、自分や家族の家づくりへの意見と重視するところをまとめたうえで、間取り実例集を参考にしてみましょう。

実際にハウスメーカーの担当者・設計者に相談すると、プロの観点からアドバイスがもらえ、より具体的な家づくりのステップに進むことが可能です。

3.セレクトタイプの間取りプランならイメージが沸きやすい

注文住宅とは言っても、ゼロベースから考えていくのはかなり難しいものです。とことんこだわってしまうと、間取りイメージが完成するまでの時間が長く、家づくり全体が長引くこともあります。

セレクトタイプの間取りプランなら、ベースとなるものがあるので「何から決めたらいいか分からない」というときも満足のものが見つかる可能性が高いでしょう。

そこでおすすめなのがへーベルハウスのマイデッサンです。

セレクトタイプの家づくりができる「マイデッサン」は、これまで建築した住宅を細やかに分析し、より多くの人の暮らしやすさを叶えたデザインが詰まっています。

家づくりのプロが計算し尽くした厳選した選択肢から選べるので、満足度が高いと評判です。

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まとめ

間取りを決めるとき、人気の間取りを取り入れることで住み心地の良さにつながります。

ただ、「人気=すべての人にマッチする」とは言えないため、家族みんなで家づくりへの希望をじっくり話し合ってまとめてみましょう。

また、どんなに話し合っても「イメージが沸かない」というときもあるでしょう。こだわって建てたはずなのに「間取りに失敗した」というケースも少なくありません。

そこでおすすめなのは、プロが厳選した「人気の間取り・人気設備」が詰まったセレクトタイプの注文住宅です。

今回お伝えした内容もぜひご参考していただき、家族が幸せになれる間取りを叶えてみてくださいね。

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