「家の内装はどのように決めればいい?」
「家の内装をおしゃれにする方法を知りたい」
家づくりを進めるなかで、上記のような悩みを感じる方は多いでしょう。
本記事では、家の内装を決めるポイントやおしゃれにする方法を解説します。内装がおしゃれな家の事例も紹介するので、内装選びの参考にしてください。
この記事でわかること
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マイホームの外観がもつ雰囲気は、以下3つの要素で決まります。
それぞれのポイントについて解説します。
住宅の外観には、建物全体の姿や形が関係しています。
内装の方向性を決定するために、まずはテイストを決めましょう。内装のテイスト例として、ヘーベルハウスのインテリアスタイルを紹介します。
テイスト | 特徴 |
---|---|
BASIC | 上質な木製家具を取り入れて、スタイリッシュながらも上品な空間に仕上げる |
NORDIC NATURAL | 北欧家具や木製家具を配置し、ホワイトを基調することで、シンプルかつナチュラルな雰囲気にまとめる |
CHIC | 洗練された家具とニュートラルな色彩で、シンプル・モダン・ミニマムな空間を演出する |
SLOW MIX | 無垢材など自然の温もりを感じられる素材・インテリアを豊富に取り入れ、ナチュラルで落ち着きがある |
INDUSTRIAL MIX | スチール・アイアン・木材などを配置して、海外の古い工場のような無骨でシンプルな雰囲気がある |
CONTEM PORARY | 選び抜いたプロダクトやアート作品で、現代的でスタイリッシュな空間に仕上げる |
NIPPON | 和の伝統的なデザインとモダンなデザインを組み合わせて、上品で穏やかな雰囲気に演出する |
VINTAGE | ブラウンやブラックの配色に、年代を感じる味わい深い家具を取り入れてクールな印象にまとめる |
URBAN LUXE | ハイエンドなライフスタイルを実現する都会的なデザインで、ラグジュアリーな空間に仕上げる |
ヘーベルハウスのインテリアスタイルは、以下のページで詳しく解説しています。
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内装のテイストに迷う場合には、ハウスメーカーの施工事例や住宅雑誌から情報を収集して、好みのテイストを選ぶ方法もあります。
また、家族全員が快適に暮らすには、テイストの方向性について家族間であらかじめ共有しておくことも重要です。
配色のルールを決めて内装の色を絞ると、統一感のある空間にできます。内装の色は、以下のように3色以内でまとめるのが基本です。
種類 | 内容 | 割合 | 仕様する場所 |
---|---|---|---|
ベースカラー | 空間の軸となる色 | 70% | 床・壁・天井など |
メインカラー | 空間の主役となる色 | 25% | カーテン・ソファなど |
アクセントカラー | メインカラーを引き立てる色 | 5% | クッション・アートなど |
また、ベースカラーは、以下のように飽きのこない色を採用する傾向にあります。
内装に利用する素材や商品は、カタログの色と実物で見え方が異なる場合もあるので注意しましょう。内装における色のミスマッチを回避するためには、モデルハウスで実物を確認したり、住宅のプロに相談したりすることが大切です。
天井や壁など、空間に対して占める面積が大きい内装の素材は、配色同様に住まいの印象を左右するので慎重に選ぶ必要があります。内装に使用される素材例は、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
クロス | 壁などの仕上げに使用される壁紙で、デザイン性・機能性にバリエーションがある |
タイル | 粘土などを高温で焼き固めた陶磁器製の建材で、水や汚れに強く、高級感がある |
塗り壁 | 下地の上に土などを塗って仕上げる壁のことで、漆喰や珪藻土などの種類がある |
木材 | 無垢材と加工木材の種類がある。安らぎを感じやすく、ナチュラルな雰囲気にできる |
石材 | 天然石材と人工石材の種類がある。耐久性が高く、ゴージャスな空間にできる |
パネル | 板状の部材のことで、デザイン性・機能性に優れている |
調湿・消臭・防音などの機能を備えた素材を選ぶと、住まいの快適性を高められます。写真では素材の肌触りや質感を判断するのは難しいため、サンプルやモデルハウスで直に確認しましょう。
家の内装は、以下のように空間に占める面積の大きいパーツから順番に決めるのが基本です。
それぞれについて解説します。
まず、決定したテイストや配色に合わせて、床・壁・天井の色や素材を決めましょう。空間のほとんどを占める床・壁・天井は、家の雰囲気を決める重要な部分です。
床・壁・天井の色や素材を決める順番は、以下のとおりです。
床の色はインテリアの印象に影響を与えるため、最初に決めることをおすすめします。
内装の色は床・壁・天井の順で明るくすると、空間に開放感が生まれます。天井の色に迷ったら、光を多く反射して空間を広く見せやすいホワイトを選びましょう。
また、LDKなど広い空間はアクセントとなる色や素材を取り入れると、空間にメリハリが出て、引き締まった印象になります。
次に、床の色や内装のテイストに合わせて、キッチン・浴室・洗面台・トイレなどの設備を選びましょう。とくにキッチンは、家族が多くの時間を過ごすリビング近くに設置する設備なので、こだわりたいポイントです。
デザイン性を重視しすぎて使いにくい住宅設備を選ぶと、生活の不満に直結するため、注意する必要があります。カタログでは実際の色味や使い勝手を確認できないので、ショールームやモデルハウスで実物をチェックしてください。
また、こだわりがある場合には、造作でオリジナルの設備をつくるのも選択肢の一つです。
なお、住宅設備を同じメーカーに揃える必要はなく、それぞれの場所で気に入った商品を取り入れましょう。
続いて、内装のテイストや部屋の用途に合わせて、照明の種類や光の色・明るさを選びましょう。
照明は、部屋全体を照らす「主照明」と、限られた範囲を照らす「補助照明」の2種類があります。家の内装に利用される照明の例は、以下の通りです。
種類 | 名称 | 特徴 |
---|---|---|
主照明 | シーリングライト | 天井に直接設置する照明で、部屋全体を明るく照らす |
ダウンライト | 天井に埋め込むタイプの照明で、器具が天井から出っ張らないので、スタイリッシュに見える | |
シャンデリア | 天井から吊り下げられた多灯照明器具で、高級感やゴージャス感を演出できる | |
ペンダントライト | 天井からコードやチェーンで吊り下げられた照明で、限られた範囲をピンポイントで明るく照らす | |
補助照明 | スポットライト | 一箇所を集中的に照らす照明で、広範囲を照らすために複数個をまとめて設置する場合もある |
ブラケットライト | 壁に取りつける照明で、間接照明や玄関・階段の照明として利用される | |
フットライト | 足元を照らすための照明で、玄関やベッドサイドなどに設置する |
照明の性能やデザインはもちろん、スイッチを使いやすい位置に設置すると、スムーズに生活できます。
最後に、内装のテイストや配色に合わせて、ソファやダイニングテーブルなどの家具を決めましょう。
たとえば、和のデザインとモダンを組み合わせた「NIPPON」テイストなら背が低めの家具、無骨でシンプルな「INDUSTRIAL MIX」テイストならアイアン家具が向いています。
家具を決める順番は、サイズが大きく、空間の中心となる家具から選んでいくのが一般的です。
家具のサイズが大きすぎると、搬入できなかったり、圧迫感が出たりするので、部屋や搬入口のサイズを踏まえて決めてください。また、デザイン性に加えて、機能性や使いやすさ、収納力などもチェックしましょう。
家の内装をおしゃれにする方法は、以下の5つです。
それぞれについて解説します。
内装のテイストやカラーを詰め込みすぎると空間に統一感がなくなり、おしゃれな住まいは実現できません。トータルバランスのとれた空間を目指すためにも、以下のポイントを意識しましょう。
ミックステイストを採用する場合にも、むやみにテイストを盛り込まず、ベースとなるテイストを決めて家づくりを進めてください。
設計段階のイメージではおしゃれにできると感じても、光の当たり方でインテリアなどの印象が変わるので、注意が重要です。
間取りを決める段階から、どのように日光や照明が当たるか見当をつけておくと、家具選びの失敗を回避できます。
光の当たり方がイメージできない方は、モデルハウスに時間帯を変えて複数回足を運び、実際に確認しましょう。
面積効果を踏まえて色を決めると、イメージと仕上がりのギャップを小さくできます。
面積効果とは、面積が広がると色の見え方が変化することです。面積効果によって明るい色はより明るく鮮やかに、暗い色はより暗く見えるように錯覚します。
サイズの小さなカットサンプルのみで色を判断すると、イメージと仕上がりが異なる可能性があるので注意してください。面積効果を踏まえて色を選ぶ方法は、以下の通りです。
モデルハウスなどで実際の色味を確認するのがベストですが、難しい場合はサイズの大きな見本で色を確認しましょう。
スタイリッシュでおしゃれな空間を目指して収納スペースを必要以上に削ると、生活スペースに物があふれる可能性があります。
家族の人数や収納するアイテムに合わせて、適切な収納量を確保しましょう。加えて、以下のように収納スペースをある程度集約させると、生活スペースを整理しやすくなります。
見える位置に収納を設ける場合は、乱雑な印象になる可能性があるので、「見せる収納」と「隠す収納」を意識しましょう。
専門家コメント
収納スペースに過不足があると使い勝手が悪いため、サイズに注意が必要です。保管したいアイテムの幅・奥行き・高さ・量を考慮して、収納スペースのサイズを決めてください。
また、アイテムを使用する場所の近くに収納を設置して、スムーズに取り出し・収納ができる適材適所の収納計画が重要です。
加えて、収納するアイテムはスペースに対して7〜8割程度にして見た目をシンプルにしましょう。収納棚いっぱいにアイテムが置かれていると、乱雑で窮屈な印象を受けます。
おしゃれを追求した結果、「コンセントが足りなくて使い勝手が悪い」「生活・家事動線の効率が悪い」と後悔するケースがあります。たとえば、コンセントがないと延長コードを配置する必要があり、シンプルなデザインが最大限に活かせません。
機能面でも納得できるように、ご自身が住むことをイメージして、不便なポイントがないかチェックしましょう。
ヘーベルハウスのナレッジサイト「THINK HAUS」では、多くの施工事例や住まいの動画を公開しています。加えて、オーナー様のライフスタイルや家族構成を含めたインタビューも掲載しているので、内装のイメージをつかむのに役立ちます。
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家の内装がおしゃれな事例として、以下のヘーベルハウスの事例を紹介します。
家の内装で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
こちらは、和モダンテイストの家に建て替えた事例です。現代的なデザインのなかに畳の小上がりや木製の格子、障子など和の要素をふんだんに取り入れています。
ご祖父様の代から引き継いできた和風庭園に芝生敷きの築山を取り入れて、庭園も和モダンテイストにリニューアルしました。
こちらは、「シンプルで長持ちする上質さ」をテーマにした家の事例です。
壁と天井は飽きのこないホワイトを基調とし、床は木の温もりを感じられるライトブラウンに統一されています。家具もホワイトやブラウンを多く取り入れており、内装にまとまりがあるのがポイントです。
また、家具はロングライフデザインなタイプを選んでおり、短期的に買い替えする必要がないため、経済的にも環境的にも配慮されています。
こちらは、「モルディブのリゾート」をイメージした家の事例です。ウォールナットのダイニングテーブルを中心に木製の家具を多く取り入れています。
配色はブラック・ホワイト・ブラウンの3色にまとめているため、空間に統一感があるのもポイントです。観葉植物のグリーンがアクセントとなり、空間にメリハリが生まれています。
こちらは、モノトーンを貴重としてスタイリッシュに仕上げた家の事例です。基本的にホワイトとブラックの2色で統一しているので、ソファやテーブルのブラウンがよく映えます。
キッチンの近くにパントリーを設置するなど、デザイン性だけではなく、収納や動線にこだわっているのもポイントです。また、収納が充実しているため、生活スペースを整理整頓しやすくなります。
こちらは、ナチュラルテイストを取り入れた家の事例です。天井・床・家具など、多くの場所に木材を使用しており、居心地よくおしゃれな空間に仕上がっています。
LDKのリビングスペースは床をタイルにして一段下げており、空間にメリハリがあるのも特徴です。また、LDKはバルコニーに面しているので、効率よく採光できます。
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「テイスト」「配色」「素材」の3つを決めてから、内装の準備を進めると、統一感のあるおしゃれな住まいを実現できます。
家の内装をおしゃれにする方法は、以下の通りです。
家の内装を決める際には、空間に占める面積が大きい床・壁・天井から色や素材を決定しましょう。
家の内装で失敗しないためには、さまざまな内装事例をチェックすることが大切です。
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専門家コメント
1つのテイストに絞りきれない場合、テイストは2つまでに絞り、メインテイスト・サブテイストを決めて組み合わせましょう。複数のテイストを組み合わせることを「ミックステイスト」と呼び、近年注目を集めています。床や壁など面積の多い部分はメインテイスト、ソファや照明などにアクセントとしてサブテイストを採用するのがおすすめです。