「注文住宅の平屋の価格相場を知りたい」
「平屋は暮らしやすいのかメリットやデメリットを比較したい」
最近では平屋の人気が高まり、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、平屋の特徴やメリット・デメリット、費用の相場を解説します。間取り例や建てる際のポイントも解説するため、家づくりがはじめての方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
はじめての家づくりで、平屋について情報収集をしている方は、ヘーベルハウスの「THINK HAUS」をご利用ください。
THINK HAUSでは、平屋を含め注文住宅の間取り例やアイデア集など、家づくりに関する情報を公開しています。家づくり、土地探しのポイントも解説しているため、はじめてのマイホームづくりに役立つでしょう。
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もくじ
平屋とは、すべての部屋や設備がワンフロアにまとめられており、1階のみで構成されている住宅のことです。日本で昔から親しまれている住宅ですが、少子化も相まって、近年再び注目を集めています。
また、おしゃれなデザインやユニークな間取りも登場し、理想のマイホームとして平屋を選択するケースも増えています。
ただし、平屋にはデメリットも存在するため、間取りの決め方や予算に注意して家づくりを進めることが大切です。
注文住宅で平屋を建てるメリットは、以下の4つです。
それぞれ詳しく確認しましょう。
平屋は、1階にすべての部屋や設備が集約されているため、生活空間がワンフロアで済むメリットがあります。階段を昇り降りする必要がないことや、洗濯や掃除、調理、配膳などの家事動線がよい点から、効率よく家事を進められるでしょう。
また、階段からの転倒や落下の危険性がないため、階段の昇り降りに不安がある小さな子どもやペットがいる家庭に向いています。
スペースと高さをいかした自由度の高い間取りにできることも、平屋のメリットです。
たとえば、階段のスペースは、他の空間として有効活用できます。一般的に2階建て住宅の階段に必要なスペースは、1階と2階をあわせて含めて4~5畳とされています。平屋なら、その4~5畳分のスペースを節約し、収納や書斎に活用が可能です。
さらに、天井を高くするなどの工夫をすれば、開放感のある空間がつくれます。屋根の高さを利用してロフトを設けたり、大きな照明器具をつけたりなど、遊び心のある設計が可能になるでしょう。
平屋なら、階段の上下移動がないため、老後に足や腰の機能が落ちても安心して暮らせます。フルフラットや手すり、引き戸などのバリアフリー設計と相性がよく、設計次第で長く住み続けられるマイホームになるでしょう。
また、すべての部屋がワンフロアにまとまっているため、子どもが独立して空き部屋ができても、安全に有効活用できます。空き部屋を趣味の部屋にしたり、リビングとつなげて広くしたりなど、ライフステージの変化に合わせて柔軟な変更が可能です。
平屋は比較的シンプルな構造で、メンテナンス項目自体少ないため、メンテナンスコストが安い傾向にあります。住宅の規模によって異なるものの、中長期的に見れば、他の住宅よりもメンテナンスコストを抑えられる可能性が高いでしょう。
また、平屋は建物自体が低く、足場がなくても屋根や外壁を修繕できるため、修繕費用も安価なケースがほとんどです。
ただし、劣化の進み具合や修繕の範囲、使用している建材によって費用は異なります。平屋でも天井高が高い場合は、相応の高い足場が必要になり、より多くの費用がかかることに注意が必要です。
注文住宅で平屋を建てるデメリットは、以下の3つです。
すべての部屋や設備をワンフロアにまとめる必要がある平屋では、居住に十分な延べ床面積を確保できるだけの広い敷地が必要です。
土地には、地域ごとに建ぺい率や容積率などの規制があり、建ぺい率が低いほど建てられる住宅の床面積は小さくなります。たとえば、敷地面積70坪で建ぺい率を40%とした場合、建築可能な延べ床面積28坪になる計算です。
平屋を建てる際は、建ぺい率や容積率の規制も考慮しながら土地を検討しなければなりません。状況によっては土地探しが難航したり、希望の広さの平屋を建てられなかったりする可能性があることを理解しておきましょう。
平屋の土地探しが不安な方、土地から理想の平屋づくりをしたい方は、ぜひ不動産情報ネットワークの「ACE」にご相談ください。ACEでは、土地や不動産のプロが住宅に合った土地探しを手厚くサポートいたします。
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平屋は、周辺に2階建て以上の住宅や高い建物が多いと、風通しや日当たりが悪くなるケースがあります。多数の住宅が立ち並ぶ住宅街やマンションが多い地域では、風や日差しが入りにくく、室内に湿気がこもる要因となるでしょう。
将来、隣地に建物が建った場合に環境が悪くなる可能性も考慮して土地を検討することが大切です。
また、ワンフロアに生活空間が集約されているため、中央の部屋の採光がとりにくいこともデメリットに挙げられます。
平屋は基礎部分と屋根が広いため、使う建材の量が多く、建築費用が高くなることがあるのもデメリットに挙げられます。
2階建て住宅と同じ延べ床面積で平屋を建てる場合、必要な基礎と屋根の面積は、単純計算で2倍です。基礎と屋根の費用が建築費を占める割合は大きいため、上階のある住宅よりもトータルコストが高くなる可能性があります。
ただし、住宅の構造や工法によって建築にかかる費用は変わるため、必ずしも平屋が2階建て住宅よりも費用が高いとは限りません。
また、土地の面積が広いほど資産価値が高く評価されるため、広い敷地が必要な平屋では、固定資産税も高くなる傾向にあります。基礎や屋根に使う建材量が多いことも、固定資産税額が高くなる要因です。
注文住宅で平屋を建てる際の費用は、住宅の規模や構造、工法、使う建材などによって異なります。住宅金融支援機構の調査によれば、平屋を含め、注文住宅の取得にかかった費用の全国平均額は以下の通りです。
土地購入を含まない注文住宅 | 3,863万円 |
土地込みの注文住宅 | 4,903万円 |
参照:住宅金融支援機構「2023年フラット35利用者調査」
注文住宅で平屋を建てる場合は、上記の金額を目安の一つとしましょう。
注文住宅の平屋の間取り例を、以下の順に紹介します。
平屋の間取りについて検討中、情報収集を行っている方はぜひ参考にしてください。
2LDKは、8畳以上のLDKに2つの居室がある間取りです。コンパクトながらも共有部分と居室をしっかりと分けられるため、家族それぞれのプライベート空間を確保できます。
ポイントは、シンプルな間取りでどの部屋も風通しがよく、採光もとりやすいことです。居室の一つを和室にしたり、大きめのLDKを設けたりなど、ライフスタイルや好みに合わせた間取りを設計できます。
また、子どもが独立した後に空きスペースが出にくく、無駄がないこともよい点です。夫婦のみ、または夫婦+子ども1人の家族に向いているでしょう。
3LDKは、夫婦+子ども1~2人の家族構成におすすめの間取りです。3つの居室があるため、夫婦の寝室や子ども部屋、書斎など、2LDKよりも自由な間取りの設計が可能になります。
子どもが成長したら一人ひとりに居室を与える、空き部屋を夫婦それぞれの趣味に使うなど、将来の可変性が高い点がメリットです。
4LDKは、4つの居室とLDKで構成される間取りです。家族全員のプライベート空間を確保できるため、4人以上の家族に向いています。
また、部屋の活用の自由度が高く、家族一人ひとりの希望を叶えやすいこともメリットです。書斎や趣味の部屋、ゲストルームなど、さまざまな用途に活用の幅が広がるでしょう。
注文住宅で平屋を建てる際は、以下の3つのポイントに注意が必要です。
それぞれ詳しく確認しましょう。
平屋のメリットを最大限にいかすためにも、間取りはなるべく動線を短く、シンプルにすることがポイントです。
ワンフロアの平屋でも、玄関とキッチンが離れていたり、ランドリーとバルコニーが遠かったりすると、家事効率が悪くなります。長く暮らしやすい平屋にするには、家事動線や生活動線を考慮して、効率的な間取りを設計することが大切です。
なお、ヘーベルハウスの情報ナレッジサイト「THINK HAUS」では、間取りのアイデア集や実例を公開しています。実際に施工したオーナー様の声も掲載しているため、はじめての家づくりで間取りを考える際に役立つでしょう。
質問に答えるだけで理想の間取りがわかるシミュレーターもあるので、平屋の間取りでお悩みの方は、ぜひご登録ください。
平屋を建てる際は、事前に周辺の建物や住宅などの環境を把握するようにしましょう。
平屋は、近隣に住宅や高い建物が多いことで、風通しや日当たりが悪くなるケースがあります。とくに土地の購入から家づくりをはじめる場合は、購入前に周辺環境をチェックし、平屋向きの土地かを確認してください。
どうしても周辺に高い建物が多く、他に土地が見つからない場合は、中庭や天窓を設けて採光を確保することも有効な方法です。あわせて、中央に置く部屋の採光をどのようにとるかも考えておきましょう。
すべての部屋がワンフロアにある平屋では、家族の生活空間が近いため、プライバシーに配慮することが大切です。居室に鍵をつける、防音対策を施すなど、プライベート空間を確保することで、ストレスを感じにくく、住みやすい平屋になります。
また、平屋は防犯面のリスクが高いため、防犯対策をすることも重要です。防犯ガラスや防犯カメラなど、必要に応じて対策を講じるようにしましょう。
本記事で解説した注文住宅の平屋のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | 生活空間がワンフロアで済む |
スペースと高さをいかした自由度の高い間取りにできる | |
バリアフリー設計で老後も安心して暮らせる | |
家族を身近に感じられる | |
メンテナンスコストが抑えられる | |
デメリット | 広い敷地を確保する必要がある |
周辺環境によっては風通しや日当たりが悪くなる | |
建築費用が高くなりやすい |
注文住宅の平屋は、将来の可変性が高く、長く住み続けたい人にとっては最適な住宅ですが、デメリットにも注意が必要です。間取りを工夫すれば、老後も安心できる住みやすい平屋がつくれるでしょう。
注文住宅の平屋について、より詳しく知りたい方は、ヘーベルハウスの「THINK HAUS」をご利用ください。THINK HAUSでは、平屋も含めた間取り例や住まいのアイデア集を多数掲載しています。
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専門家コメント
近年では、平屋と2階建ての建物工事上の建築費はほぼ変わりません。しかし、建材費に関しては、基礎や屋根の面積が増える分、同条件・同規模の2階建てよりも高くなりやすいといえるでしょう。建材費は、壁を減らしたり設備のグレードを下げたりすると削減できるため、費用を抑えたいなら間取りを工夫してみましょう。