「注文住宅のキッチンの種類について、詳しく知りたい」
「おしゃれな注文住宅のキッチンの事例をたくさん見たい」
はじめての家づくりでは、キッチンのレイアウトに悩む方は多いでしょう。
本記事では、注文住宅で人気が高いキッチンの種類や、7つのおしゃれなキッチンの導入事例を紹介します。注文住宅で理想のキッチンを実現するための決め方の4つのポイントも解説していますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
この記事でわかること
ヘーベルハウスが提供する情報ナレッジサイト「THINK HAUS」では、注文住宅の事例を多数紹介しています。キッチンの間取りの実例も動画と画像で多数掲載しており、希望に合うレイアウトを見つけられるサイトです。
実例を紹介しているイメージギャラリーで絞り込み機能を使えるので、気になるキッチンを見つけやすいでしょう。
以下のリンクより会員登録し、注文住宅のキッチンのレイアウトを決める際にぜひご活用ください。
注文住宅のキッチンの主な種類は、以下の6つです。
画像とあわせて、それぞれのキッチンの特徴を説明します。
マルチカウンター付きキッチンは、壁付け型キッチンのダイニング側に収納を設置するスタイルです。カウンターを高めにすれば、リビング側からシンク周りが見えにくく来客時も気になりません。
マルチカウンターには、リビングやダイニングで溢れがちなものを収納すれば、空間がすっきり片付きます。収納するものの例は、以下のとおりです。
並列型キッチンは、キッチンとダイニングテーブルを一直線に配置するスタイルです。調理・配膳・片付けの家事動線がコンパクトで、最短距離で動けます。
キッチンとダイニングが隣り合わせで距離が近く、調理や後片付けの最中も家族のコミュニケーションが取りやすい点が人気です。
アイランド型キッチンは、四方のいずれも壁が無い形状から、独立した島を意味する「アイランド」型と呼ばれます。壁が無いので、キッチンの周りを回遊できる点が特徴です。
複数人でキッチンに立っても、動線が被らず、快適に調理や配膳が可能で人気が高いスタイルです。
ペニンシュラ型は、キッチン側面のどちらか一方だけが壁に接する、オープンなスタイルです。島を意味するアイランド型に対して、ペニンシュラは一部だけ飛び出た半島を指します。
吊戸棚が無いスタイルで、キッチンからリビングまでが明るく、開放的な空間になる間取りが特徴です。選ぶ色味によって床材や壁材と調和しやすく、空間全体のカラーをトータルコーディネートできます。
セパレート型キッチンは、2列型キッチンとも呼ばれます。一般的なキッチンは、以下の3つの設備が横1列やL字などに並んだレイアウトです。
セパレート型では、シンクと加熱機器が横に並ばず、2列に分けた一方がアイランド型のレイアウトになります。アイランド型のため回遊性が高く、家族の会話を楽しみながら作業できるキッチンです。
壁付け型キッチンは、壁に向かって作業するスタイルです。I型のみでなく、L型やU型での壁付け型キッチンもあります。
以下のようなケースは、壁付け型キッチンが有効です。
アイランド型やペニンシュラ型など、対面式の間取りのキッチンでは通路の確保が必要なため、広いスペースが必要です。スペースが限られていて通路の確保が難しい場合、壁付け型キッチンの間取りを検討するのもよいでしょう。
また、リビングやダイニングへの油はねの心配が少ない点は、壁付け型キッチンのメリットです。
注文住宅のおしゃれなキッチンの実例を、7つ紹介します。
どれもヘーベルハウスで実際に施工した事例となります。各キッチンのこだわりポイントを順に見ていきましょう。
ワークトップと扉の面材のカラーを同系色で統一し、キッチンのインテリア性を高めたペニンシュラ型キッチンの実例です。
共働きの夫婦が同時に作業しやすい回遊動線にするため、コンロ側の壁の脇を通路にしています。シンク側からもキッチンに出入りでき、お互いの作業を邪魔しません。
コンロやシンク付近の床材には掃除しやすいタイルを採用し、夫婦が忙しくてもキレイな状態を保てるよう工夫しています。
キッチンカウンターのリビング側や壁面に、しっかりと収納場所を確保した、並列型キッチンです。物が増えがちなキッチンでも収納に困らず、すっきりした状態を維持できます。
キッチンとダイニングテーブルが一直線で、コンパクトな家事動線を実現しました。2階部分はLDKとバルコニーのみの空間で、キッチン前にあるリビングは家族の憩いの場になっています。
白い壁や床に映える、黒基調のインテリアに合わせたダークカラーを採用したアイランド型キッチンの実例です。
トータルコーディネートで、海外の住宅のような雰囲気を実現しました。ダイニングと隣接するリビングはダウンフロアになっており、空間に解放感を持たせています。
生活感を見せない工夫がつまった、ペニンシュラ型キッチンの実例です。
コンロ脇の柱の陰に、冷蔵庫スペースがあるレイアウトになっています。キッチンの後ろの壁面側に設置するケースが多い冷蔵庫を横並びにすることで、リビングやダイニングから冷蔵庫が見えません。
日常使いする小物をキッチン背面の収納に入れられるため、LDKに物が溢れず、来客時に生活感を見せないキッチンを実現しました。
家族が会話を楽しめるように工夫した、並列型キッチンの実例を紹介します。
奥行きのあるカウンターと収納により、機能的なキッチンになっています。パントリーや水廻り設備を近接させて家事動線を短縮しているため、効率よく家事をこなせる間取りです。
ダイニングのすぐそばに、勉強用のデスクを造作したことにより、家事をしながら家族の会話を楽しめるLDKを実現しています。
夫婦がお気に入りのウォールナット天板のダイニングテーブルに、LDKのインテリアのスタイルを統一した実例です。
キッチンはカウンターの奥行きが大きいペニンシュラ型で、調理や片付けがしやすくなっています。ダイニング側に収納があるため、LDK周りはすっきりした状態が保てます。
キッチンとダイニングテーブルを隣り合わせに配置する、並列型キッチンを採用した実例です。夫婦で料理するときも、作業動線が被らず使い勝手のよいキッチンを実現しています。
キッチンカウンターの背面と壁側を合わせて、大容量の収納を確保しました。飾り棚には茶葉やティーポットなどの小物を飾り、壁面のカウンターには家電製品を置いて、見せる収納を楽しめます。
ヘーベルハウスの情報ナレッジサイト「THINK HAUS」では、この記事で紹介している以外の注文住宅のキッチンの多数の成功事例を、画像と動画で閲覧可能です。
また、簡単な質問に答えるだけで理想の間取りが見つかる、プランシミュレーターも用意しています。理想のプランが見つかったら、家づくりのプロに相談も可能です。
会員登録は以下のリンク先で行えますので、ぜひキッチンをはじめとした家づくりの参考にしてください。
注文住宅でキッチンを決める際、後悔しないためのポイントは、以下のとおりです。
どのような点を意識すればよいのか、具体的に説明します。
キッチンのレイアウトは、調理中の作業動線を考慮して決めましょう。ワークトライアングルを参考にキッチンのレイアウトを検討すると、最適な配置がわかりやすくなります。
ワークトライアングルは、以下の3つを線で結んだ三角形のことです。
以下の図に示す三角形で、3辺の長さの合計が360〜600cmに収まっていれば、調理の作業動線がよいといわれています。
ワークトライアングルを参考にすると作業中の移動距離が短く、調理工程の順に移動できる調理動線のよいレイアウトになります。
キッチンのワークトップの高さを選んで、身体に負担がかからないようにする工夫も大切です。
床からワークトップ(天板)までの高さは「身長÷2+5cm」が、身体に負担がかからないといわれています。身長160cmの場合、使いやすいキッチンの高さは85cmです。
身長ごとの使いやすいキッチンの高さは、以下の表のとおりです。
キッチンの高さ | 身長 |
---|---|
80cm | 140~160cm前後 |
85cm(標準) | 150~170cm前後 |
90cm | 160~180cm前後 |
実際には、どのような作業が多いか、スリッパを履くかなどで最適な高さは変わるため、プラスマイナス5cm程度まで許容範囲です。
「身長÷2+5cm」で計算できるキッチンの高さは、やや高めで、洗い物や食材を切る、加熱する作業では身体に負担が少なくなります。パンやクッキーなどを作る際は、重心を下げながら素材をこねるため、「身長÷2+5cm」よりも低めのほうが力を入れやすいです。
家族の身長差が大きい場合は、メインでキッチンに立つ人が使いやすい高さにすることをおすすめします。
キッチンを構成するパーツの、清掃性の高さも重要なポイントです。
一般的にキッチンの中で、汚れが溜まりやすく掃除の手間がかかるパーツと、清掃性の高い素材や構造は、以下の表のようになります。
シンク | ・ワークトップとシンクが同じ素材の一体形成なら、継ぎ目の無いシームレス構造で縁に汚れが溜まりにくい |
加熱機器 | ・ガラス製のトッププレートなら、普段のお手入れは水拭きのみ |
・万が一、吹きこぼれた場合でもガラストップなら、すぐに拭き取れば洗剤も不要 | |
・ガスコンロでも、バーナーの下部に汁受け皿が無いシールド構造なら、お手入れが必要なパーツが少ない | |
・魚焼きグリルの中も、シンプルな構造なら、拭き掃除がしやすい | |
レンジフード | ・フィルターレスタイプなら、本体の外側と内側の簡単な拭き掃除のみ |
・吸い込んだ油がオイルトレーに溜まるため、定期的に処分するだけ |
お手入れしやすい設備を選べば、少ない手間で清潔なキッチンを維持できるでしょう。
ゴミ箱スペースの確保を忘れないようにすることも、注文住宅のキッチンで後悔しないポイントです。
キッチンのレイアウトを決める際、ゴミ箱を設置するためのスペースの検討を忘れるケースがあります。ゴミ箱の専用スペースが無いと、空いている場所に置くことになります。
専用のゴミ箱スペースが無いと、通路が狭く作業動線の邪魔になる他、リビングから見えかねません。カップボードの下や隣など、ゴミ箱専用の場所があれば作業動線を邪魔しない上、キッチンをすっきりさせられます。
専門家コメント
注文住宅では、内部の間取りを決めるタイミングでキッチンのレイアウトを決めるのが一般的です。レイアウトが固まったら、以下の項目について決めていきます。
なお、外観や内装、水廻り設備など、すべてのレイアウトを決めた上で、ローンの借入を申請する必要があります。また、レイアウトが決まらなければ、注文住宅の着工準備も進められません。
注文住宅のキッチンの主な種類は、以下の6つです。
動線のよい間取りで効率よく家事をこなしたい場合は並列型キッチンなど、理想の暮らし方によって最適なキッチンが変わります。
注文住宅で理想のキッチンを実現するためには、多くの事例を見て、より具体的にレイアウトをイメージすることが重要です。
ヘーベルハウスが提供する情報ナレッジサイトの「THINK HAUS」では、注文住宅のキッチンの成功事例を、画像と動画で多数紹介しています。絞り込み機能を活用すれば、キッチンだけを表示でき、簡単に気になる実例を探せます。
また、キッチンだけでなく、家づくりにおいてこだわったポイントなど、オーナーへのインタビューも閲覧可能です。
実際に注文住宅を建てたオーナーの声と、多くの画像と動画を参考にすることで、自分にとっての理想のキッチンを見つけやすくなります。
以下のリンク先より会員登録し、理想のキッチンを実現するための参考にしてください。
専門家コメント
壁や吊戸棚が無く、開放的な空間で家族とコミュニケーションを取りながら作業できる点が、アイラインド型キッチンの人気が高い理由です。
従来のキッチンは、住宅内の北側に独立した空間として設置される間取りが一般的でした。しかし、ライフスタイルの変化やセンターコアの浸透により、家族のコミュニケーションや家事動線のよさが注目されはじめ、アイランド型キッチンの人気が高まっています。