ドロボウを防ぎ安全に暮らすには?

侵入口は敷地奥!外構設計の工夫で見通しを確保。鍵

外構設計との連携で「みまもり」の力を引き出す「ゾーンディフェンス」

2階以上10%、1階90%ヘーベルハウスの侵入被害の調査では、侵入された階は、9割以上が1階である。
1階の窓の防犯ガラスの採用率が高くなっても、この比率に変化は見られない。

当研究所の調査では、道路が一方向のみの敷地では、1階窓の侵入被害の9割は道路から6m以上離れた敷地奥に集中していました。
道路に近い見通しのよい窓では被害が少なく、1階の防犯では「みまもり」の効果が高いことがわかります。
それなら、人の目の届かない敷地奥に侵入される前に、みまもりができる状況をつくればよい。これが「ゾーンディフェンス」というへーベルハウス独自の設計の考え方です。

侵入口は敷地奥が多い

アクセスゾーン
プライベートゾーン
ケアゾーン

ゾーンディフェンスでは、まず敷地を来客など誰でもが入れる「アクセスゾーン」と、来客を入れない「プライベートゾーン」に分け、境界を「ディフェンスライン」とします。
具体的には、ディフェンスラインを見通しが効く場所にして門扉を設置し、錠をかけておく。仮にドロボウが乗り越えられる高さであっても、周囲の目という「みまもり」が抑止力となって侵入を防ぎます。
また、プライベートゾーンに侵入されたらフラッシュする照明などで侵入者を目立たせます。これは侵入者を威嚇するためではなく、周囲から見て気付きやすく通報しやすくするためです。

さらに、敷地の奥で道路から遠く人目が届かない部分を「ケアゾーン」として、開口部の防犯対策を重点的に行い、侵入に時間がかかるようにします。道路からの目が届かなくても、近所の家は、不審な音が長く続けば気付くはずです。
調査ではシャッターは壊そうとすると大きな音が出るのでほとんど被害例がありません。防犯ガラスも、ガラスを割った後手が入る穴をあけるのに時間がかかるため、近所の人が気付いて通報してくれる可能性が高まります。

このようにゾーンディフェンスでは、周囲の「みまもり」を引き出すために敷地を3つのゾーンに分け、防犯対策の方針を立てていきます。その結果被害リスクの高い敷地奥に侵入されにくくなります。

ケアゾーン、プライベートゾーン、アクセスゾーン

2階へのドロボウは、ベランダに登るルートをなくして「くいとめ」

調査では、2階の被害はほとんどがベランダ、庇などに面していて、それらの足場に登る竪樋などの経路があるケースでした。更に物置やブロック塀、出窓やシャッターボックスなどが足場になった例がありました。
ベランダに一度登られてしまうと周囲からのみまもりがない場合が多く、時間をかけて侵入できる状況となってしまいます。

つまり、2階以上の防犯ではベランダなどに登る経路をなくしてしまうことが最も重要です。
1階では難しかった「くいとめ」も高さのある2階であれば可能になるのです。

2階はベランダに登るルートをなくすことが重要

二世帯住宅はドロボウ被害が約半分!

侵入被害調査をしてわかったのが、二世帯住宅の被害リスクの少なさです。
戸建て住宅の侵入被害確率を、単世帯住宅を1とすると、玄関1つの二世帯住宅は0.56、玄関が2つになると0.43と、ドロボウ被害が約半分になることがわかりました。
これは、二世帯住宅では両世帯とも留守のことが少なく、留守の確認自体がしづらいことや、お互いの協力がイメージされることが影響していると考えられます。

戸建住宅の侵入被害確率

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